
put onは、「服を着る」という意味で最初に習うことが多い句動詞です。しかし実際の会話では、アクセサリーを身につける、化粧をする、音楽をかける、電気製品を作動させる、体重が増える、演技をするなど、さまざまな場面に登場します。
一見すると別々の意味に見えますが、中心にあるのは「何かを人・物・場面の上に置き、接触させて、その状態を生み出す」というイメージです。本記事では、put onの意味のつながり、wearとの違い、put it onの語順、日常会話でよく使う表現まで整理します。
Contents
- 1 Put onの意味は「何かを乗せて、新しい状態にする」
- 2 服・靴・アクセサリーを「身につける」Put on
- 3 Put onとwearの違い|動作か状態か
- 4 化粧・香水・日焼け止めを「つける」Put on
- 5 音楽・テレビ・照明を「つける」Put on
- 6 Put on weightは「体重が増える」
- 7 演技・態度を「装う」Put on
- 8 公演・イベントを「開催する」Put on
- 9 Put someone on holdは「電話を保留にする」
- 10 Put it onの語順|代名詞は真ん中に置く
- 11 Put onの過去形・過去分詞はput
- 12 日常会話でそのまま使えるPut onの例文
- 13 まとめ:Put onは「何かを乗せて、その状態を始める」
Put onの意味は「何かを乗せて、新しい状態にする」
- put:人や物を、ある位置・状態に置く
- on:面に接触する、その状態が続く・作動する
put onでは、服を身体に接触させれば「着る」、化粧品を肌に乗せれば「化粧する」、音楽を機器の上で作動させれば「音楽をかける」になります。日本語訳を一つずつ暗記するより、対象に何かを乗せ、そこから新しい状態が始まると捉えると意味がつながります。
| put onするもの | 生まれる状態 | 日本語の意味 |
|---|---|---|
| a jacket | ジャケットが身体に接触する | ジャケットを着る |
| makeup | 化粧品が肌に乗る | 化粧する |
| music | 音楽が流れ始める | 音楽をかける |
| weight | 重さが身体に加わる | 体重が増える |
| a show | 演目が舞台に乗る | 公演・催しを行う |

服・靴・アクセサリーを「身につける」Put on
最も基本的なのは、服・靴・帽子・眼鏡・アクセサリーなどを身体につける使い方です。ポイントは、put onが身につける動作を表すことです。
Put on your coat. It’s cold outside.
コートを着て。外は寒いよ。
She put on her glasses and read the message again.
彼女は眼鏡をかけて、もう一度メッセージを読みました。
I need to put on my shoes.
靴を履かないと。
日本語では、服なら「着る」、靴なら「履く」、帽子なら「かぶる」、眼鏡なら「かける」と動詞が変わります。英語では、身につける動作なら幅広くput onで表せます。
Put onとwearの違い|動作か状態か
検索でもよく調べられているのが、put onとwearの違いです。簡単にいうと、put onは「身につける動作」、wearは「身につけている状態」です。
| 表現 | 焦点 | 場面 |
|---|---|---|
| put on | 身につける動作 | 腕を袖に通す、靴を履く瞬間 |
| wear | 身につけている状態 | すでに服・眼鏡などを身につけている |
She is putting on a red dress.
彼女は赤いドレスを着ているところです。
She is wearing a red dress.
彼女は赤いドレスを着ています。
進行形にすると違いが分かりやすくなります。is putting onなら今まさに着ている途中、is wearingなら着用した状態です。反対に「脱ぐ」という動作にはtake offを使います。
化粧・香水・日焼け止めを「つける」Put on
put onは、肌に何かを乗せる場面でも使います。makeup、lipstick、perfume、sunscreenなどと相性のよい表現です。
I don’t usually put on much makeup.
私は普段、あまり濃い化粧をしません。
Don’t forget to put on sunscreen.
日焼け止めを塗るのを忘れないでね。
She put on some perfume before leaving.
彼女は出かける前に香水をつけました。
apply makeupやapply sunscreenも使えますが、applyはやや説明的・丁寧です。普段の会話ではput onが自然に使われます。
音楽・テレビ・照明を「つける」Put on
音楽・テレビ・映画などを再生したり、機器を作動させたりするときにもput onを使います。「そのコンテンツや機能を、今いる空間の上に乗せる」と考えるとつながります。
Can you put on some music?
何か音楽をかけてくれる?
Let’s put on a movie tonight.
今夜、映画をかけようよ。
I’ll put the kettle on.
お湯を沸かすね。
put the kettle onはイギリス英語で非常によく使われる表現です。直訳では「やかんを作動状態に置く」ですが、自然な日本語では「お湯を沸かす」「お茶を入れる準備をする」となります。
Put on weightは「体重が増える」
put on weightは、重さが身体に加わるイメージから「体重が増える・太る」という意味になります。直接的なget fatより中立的で、一般的に使いやすい表現です。
I put on a little weight over the holidays.
休暇中に少し体重が増えました。
He has put on five kilos since last year.
彼は去年から5キロ太りました。
体重を減らすならlose weightです。人の体型は繊細な話題なので、相手にYou’ve put on weight.と言うのは、親しい間柄でも避けたほうが安全です。
演技・態度を「装う」Put on
表情・声・態度などを自分の上に乗せることから、「装う・ふりをする」という意味にもなります。
He put on a brave face.
彼は平気なふりをしました。
Are you putting on that accent?
そのアクセント、わざとやっているの?
put on a smileなら「笑顔を作る」、put on an actなら「芝居をする・演技をする」です。本心とは別の表情や態度を、外側に身につける感覚があります。
公演・イベントを「開催する」Put on
舞台・演目・イベントを人々の前に出すことから、「上演する・開催する」という意味でも使います。
The school is putting on a Christmas play.
学校はクリスマス劇を上演します。
They put on a great show last night.
彼らは昨夜、素晴らしいショーを行いました。
主語は劇団や学校だけでなく、会社・チーム・地域団体などにもできます。イベントを企画して実際に人前へ出すところまで含む表現です。
Put someone on holdは「電話を保留にする」
仕事や電話でよく使うput someone on holdは、人を「待機状態の上に置く」ことから「電話を保留にする」という意味になります。
Could you put me on hold for a moment?
少しの間、電話を保留にしていただけますか?
Please hold while I transfer your call.
お電話をおつなぎしますので、そのままお待ちください。
会社や計画が主語なら、put the project on holdで「プロジェクトを一時保留にする」とも言えます。完全に中止するcall offとは異なり、再開する可能性を残しています。
Put it onの語順|代名詞は真ん中に置く
put onは目的語を途中に入れられる句動詞です。目的語が普通の名詞なら、後ろに置く形と途中に置く形の両方が使えます。
- Put on your jacket.
- Put your jacket on.
ただし、目的語がitやthemなどの代名詞なら、通常はput+代名詞+onの順にします。
- Put it on.(それを着て・つけて)
- Put them on.(それらを履いて・身につけて)
Put on it.
put on itという並びが常に不可能なわけではありませんが、その場合のon itは「その上に」という場所を表す別の構造です。「それを身につける」という意味ならput it onを使います。
Put onの過去形・過去分詞はput
putは不規則動詞ですが、原形・過去形・過去分詞がすべて同じです。
| 形 | put on | 例文 |
|---|---|---|
| 原形 | put on | I put on makeup every morning. |
| 過去形 | put on | I put on a jacket yesterday. |
| 過去分詞 | put on | I’ve put on some weight. |
| 進行形 | putting on | She’s putting on her shoes. |
日常会話でそのまま使えるPut onの例文
- What should I put on?
何を着ればいいかな? - Put on something warm.
何か暖かいものを着てね。 - Can I put this on?
これを試着してもいいですか? - Why don’t we put on some music?
何か音楽をかけない? - I need to put on some sunscreen.
日焼け止めを塗らないと。 - She put on a big smile.
彼女は満面の笑みを浮かべました。 - The meeting has been put on hold.
会議は一時保留になっています。 - Put it on and see how it looks.
着てみて、どんな感じか見てみて。
まとめ:Put onは「何かを乗せて、その状態を始める」
put onの中心は、何かを人・物・場面の上に置き、接触・作動させて新しい状態を生み出すことです。
- put on clothes:服を着る
- put on makeup:化粧をする
- put on music:音楽をかける
- put on weight:体重が増える
- put on a smile:笑顔を作る
- put on a show:ショーを行う
- put someone on hold:人・案件を保留にする
まずは、朝の支度で使えるI’m putting on my jacket.と、音楽をかけるときのCan you put on some music?を声に出してみてください。動作のput onと、状態のwearの違いも自然に感じられるようになります。
ほかの表現を意味・場面から探すなら、英語の句動詞一覧|日常会話でよく使う表現の意味・使い方へ。putとonそれぞれの感覚から理解するなら、be:RIZEのputのコアイメージとonのコアイメージもあわせてご覧ください。










