
gear upは、「本番や忙しい時期に向けて準備を整える」「態勢を整える」という意味の句動詞です。
単に持ち物をそろえるだけでなく、人員・計画・設備・気持ちまで含めて、これから始まることに対応できる状態へ持っていく感覚があります。仕事、旅行、試験、イベント、繁忙期など、幅広い場面で自然に使えます。
Contents
gear upの基本的な意味
gear up = これから起こることに向けて準備を整える
- We’re gearing up for the holiday season.
私たちは年末商戦に向けて準備を進めています。 - I need to gear up for tomorrow’s presentation.
明日のプレゼンに向けて準備を整えないと。 - The team is gearing up to launch the new service.
チームは新サービスを開始する準備を進めています。
辞書では「準備する」と訳されますが、gear upには準備を本格化させ、動き出せる態勢に入るという勢いがあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜgear upで「準備を整える」になるの?
gearは名詞なら「道具・装備・機器」、動詞なら「ある目的に合わせて調整する」という意味があります。そこに、状態が上がる・完成に近づく感覚を加えるupが続きます。

イメージは、機械の歯車をかみ合わせ、必要な装備をそろえて、いつでも動けるようにすることです。そこから、人や組織が本番に備える意味へ広がりました。
よく使う形と語順
gear up for+名詞
イベント・繁忙期・試験など、何に向けて準備するのかを名詞で示します。
- Stores are gearing up for Black Friday.
店はブラックフライデーに向けて準備を進めています。 - She’s gearing up for her final exam.
彼女は期末試験に向けて準備を整えています。 - We geared up for the typhoon.
私たちは台風に備えました。
gear up to+動詞
これから何をするのかを動作で示す形です。
- We’re gearing up to open our second store.
私たちは2号店を開く準備を進めています。 - The company is gearing up to hire more staff.
会社は人員を増やす準備に入っています。 - I’m gearing up to move next month.
来月の引っ越しに向けて準備をしています。
gear yourself up for / to
自分自身については、gear yourself upも使えます。特に、難しいことへ向けて気持ちを整えるニュアンスが出ます。
- I’m gearing myself up for a difficult conversation.
難しい話し合いに向けて心の準備をしています。 - She geared herself up to ask for a raise.
彼女は昇給を申し出る覚悟を決めました。
ただし、日常会話では目的語を入れず、I’m gearing up for …のように言うほうがすっきり自然なことも多いです。
gear upが自然に使える場面
仕事・ビジネス
- We’re gearing up for our busiest month of the year.
一年で最も忙しい月に向けて態勢を整えています。 - The marketing team is gearing up for the campaign.
マーケティングチームはキャンペーンに向けて準備を進めています。
旅行・イベント
- We’re gearing up for our trip to Hokkaido.
北海道旅行に向けて準備をしています。 - The city is gearing up for the summer festival.
街は夏祭りに向けて準備を進めています。
生活・挑戦
- I’m gearing up for a busy week.
忙しい一週間に備えています。 - He’s gearing up to run his first marathon.
彼は初めてのマラソンに向けて準備を進めています。
prepare for・get ready forとの違い
| 表現 | 中心的な感覚 | 使いどころ |
|---|---|---|
| gear up for | 本番へ向けて態勢を本格的に整える | 繁忙期、イベント、挑戦、組織的な準備 |
| prepare for | 必要な準備をする | 最も中立的で幅広い |
| get ready for | 準備ができた状態になる | 日常的で会話に使いやすい |
We’re preparing for the launch.は事実として準備していることを述べる中立的な表現です。We’re gearing up for the launch.なら、開始が近づき、チームや体制が本格的に動き始めている響きがあります。
prepare for・prepare to・be prepared forの違いもあわせて確認すると、使い分けがより明確になります。
saddle upとの違い
saddle upも「準備しよう」という意味で使われますが、もともとは「馬に鞍をつける」表現です。そのため、「さあ、出発しよう」「行動を始めよう」という掛け声らしい勢いがあります。
- Let’s gear up for the busy season.
繁忙期に向けて態勢を整えよう。 - Saddle up! We’re leaving in ten minutes.
準備して!10分後に出発するよ。
詳しくはsaddle upの意味と使い方で解説しています。
日本人が間違えやすいポイント
「歯車を上げる」と直訳しない
gear upは、通常「ギアを上げる」ではなく「準備を整える」です。自動車のギアを上げるならshift into a higher gearなどが使われます。
forとtoの後ろを混同しない
- gear up for the meeting:会議に向けて準備する
- gear up to meet the client:顧客に会う準備をする
forの後ろは名詞、toの後ろは動詞の原形と覚えると整理しやすくなります。
gear upが出てこないときの簡単な言い換え
会話中にgear upを思い出せなくても、基本語で十分伝えられます。
- We’re getting ready for the event.
イベントの準備をしています。 - We’re preparing for a busy month.
忙しい月に備えています。 - We’re making plans for the launch.
開始に向けて計画を立てています。 - We’re getting everything ready.
必要なものをすべて準備しています。
しゅみすけ(大山俊輔)
gear upを会話で使ってみよう
A: Are you ready for the product launch?
商品発売の準備はできてる?
B: Almost. We’re gearing up for the final push.
もう少し。最後の追い込みに向けて態勢を整えているところだよ。
A: Sounds busy.
忙しそうだね。
B: It is, but the team’s excited.
忙しいけど、チームは楽しみにしているよ。
まとめ
gear upは「これから始まる本番・繁忙期・挑戦に向けて、必要な準備や態勢を整える」という句動詞です。
- gear up for+名詞:〜に向けて準備を整える
- gear up to+動詞:〜する準備を整える
- gear yourself up:自分の気持ち・覚悟を整える
単なる準備よりも「いよいよ本番へ向けて動き出す」という感じを出したいときに使ってみましょう。ほかの表現も英熟語・定型表現のまとめから確認できます。









