
「説明はしたけれど、言いたいことが相手に伝わったか自信がない」。そんな場面で使えるのが get across です。
get acrossは、情報を口に出すだけでなく、考え・要点・気持ちを相手に伝わるところまで届ける表現です。この記事では、基本の意味、acrossが作るニュアンス、get A across/get across Aの語順、代名詞の位置、come acrossやmake oneself understoodとの違いを自然な例文で解説します。
Contents
get acrossの意味は「考えや要点をうまく伝える」
人やコミュニケーションについて使うget acrossは、「考え・メッセージ・要点などを相手に理解してもらう」「言いたいことを伝わらせる」という意味です。
I’m trying to get my point across.
自分の言いたいことを何とか伝えようとしています。
単なるsayやtellは「言う・伝える」という行為に焦点があります。get acrossは、相手側まで意味が届き、理解されることに焦点があります。
そのため、説明に苦労しているときや、大切なメッセージを確実に理解してほしいときによく合います。
しゅみすけ(大山俊輔)
acrossからニュアンスを理解する
acrossの基本イメージは、「一方の側から反対側へ横切って」です。
物理的には、次のように使えます。
We got across the river before dark.
暗くなる前に川を渡りました。
コミュニケーションでは、考えやメッセージが話し手側から聞き手側へ渡っていくイメージになります。相手側へ到達させるgetが加わり、「伝わるところまで持っていく」という意味になるわけです。

get acrossの語順:get A acrossとget across A
get acrossは分離できる句動詞です。伝える内容Aが名詞なら、次の2つの語順を使えます。
- get A across
- get across A
She got her message across clearly.
彼女は自分のメッセージを明確に伝えました。
The video gets across the importance of preparation.
その動画は準備の大切さを伝えています。
日常会話では、短い目的語をgetとacrossの間に置くget the point acrossやget my message acrossが特によく使われます。
代名詞はgetとacrossの間に置く
目的語がitやthatなどの代名詞なら、getとacrossの間に置きます。
- ○ get it across
- × get across it
I explained it twice, but I couldn’t get it across.
2回説明しましたが、うまく伝えられませんでした。
相手を示すならtoを使う
誰に伝えるのかを加えるときは、get A across to someoneの形が自然です。
How can we get this idea across to our customers?
どうすればこの考えをお客様に伝えられるでしょうか?
Aは伝える内容、to someoneは届く相手です。人そのものをAの位置に置かないようにしましょう。
よく使われる組み合わせ
get acrossでは、伝える中身として次の名詞がよく使われます。
- get one’s point across:言いたい要点を伝える
- get the message across:メッセージを伝える
- get an idea across:考えを伝える
- get the meaning across:意味を伝える
- get the importance of A across:Aの重要性を伝える
また、うまくできるかどうかを表すcan/could、努力を表すtry to、苦労を表すhave troubleと相性のよい表現です。
It’s hard to get humor across in another language.
別の言語でユーモアを伝えるのは難しいです。
場面別の自然な例文
仕事・会議
Keep the slides simple so you can get your main point across.
要点を伝えられるよう、スライドはシンプルにしてください。
I don’t think I got the urgency across.
緊急性をうまく伝えられなかったと思います。
She used an example to get the idea across to the team.
彼女はチームに考えを伝えるため、具体例を使いました。
日常会話・人間関係
I’m not angry. I just want to get that across.
怒っているわけではありません。そのことだけは伝えたいです。
Did I get my point across?
私の言いたいことは伝わりましたか?
He talks a lot, but his message doesn’t always get across.
彼はたくさん話しますが、言いたいことがいつも伝わるとは限りません。
英語学習・海外旅行
My grammar wasn’t perfect, but I got the meaning across.
文法は完璧ではありませんでしたが、意味は伝えられました。
A quick drawing helped me get the message across.
簡単な絵を描いたら、言いたいことを伝えられました。
get across・come across・make oneself understoodの違い
get acrossとcome across
get acrossは、考えやメッセージを「伝わるように届ける」。一方、come acrossは、人や発言が相手に「どのような印象で伝わるか」を表せます。
- I tried to get my concern across.
懸念を伝えようとしました。 - I hope I didn’t come across as rude.
失礼な印象になっていなければよいのですが。
come acrossの「偶然見つける・印象を与える」などの用法は、come acrossの意味と使い方で詳しく解説しています。
get acrossとmake oneself understood
make oneself understoodは、「自分の言いたいことを理解してもらう」という意味で、特に外国語や意思疎通の難しい状況でよく使われます。get acrossは、伝える対象としてpoint・message・ideaなどを具体的に置きやすい表現です。
- I could make myself understood in simple English.
簡単な英語で意思を通じさせることができました。 - I used a chart to get my point across.
要点を伝えるために図を使いました。
詳しい語順は、make oneself understoodの意味と使い方も参考にしてください。
get acrossとexplain
explainは、内容を分かりやすく「説明する」という行為を表します。get acrossは、その説明が相手に届く結果まで意識します。
I explained the rule, but I didn’t get the reason across.
ルールは説明しましたが、その理由まではうまく伝えられませんでした。
日本人が間違えやすいポイント
人ではなく「伝える内容」を目的語にする
「彼に分からせる」から人を直接置きたくなるかもしれませんが、基本形はget 内容 across to 人です。
- ○ get the idea across to him
- × get him across the idea
代名詞を後ろに置かない
itを使うときはget it acrossです。get across itにすると、acrossが前置詞として解釈されやすく、意図した句動詞の語順になりません。
強引に納得させる意味ではない
get acrossは「理解できる形で伝える」ことであり、「相手を説得して同意させる」とは限りません。相手を納得させるならpersuadeやconvinceが文脈に合うことがあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
get acrossをすぐ思い出せなければ、次のような基本英語で伝えられます。
- I want you to understand this.(これを分かってほしいです)
- This is my main point.(これが私の要点です)
- What I mean is …(私が言いたいのは〜です)
- Let me explain it in a simple way.(簡単に説明させてください)
- Did you understand what I meant?(私の言いたいことは伝わりましたか?)
難しい表現を使わなくても、伝える内容を一つに絞って短く言い直せば、get acrossの目的は達成できます。
まとめ
get acrossは、考え・要点・メッセージを相手に伝わるところまで届ける句動詞です。
- get A across/get across Aの両方が可能
- 代名詞はget it acrossのように間へ置く
- 相手はget A across to someoneで示す
- come acrossは「〜という印象で伝わる」
- 伝える内容をpoint・message・ideaなどで具体化すると使いやすい
ほかの熟語も意味だけでなく語順やニュアンスから学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。\n\n
getを使った句動詞をまとめて比較したい方は、getを使った句動詞一覧もご覧ください。









