Go down the rabbit holeの意味は?「沼にはまる・深掘りする」の使い方

Go down the rabbit holeの意味は?情報の奥へ続く道を見つめる女性のアイキャッチ

寝る前に、気になったことを少しだけ検索するつもりだったのに、関連記事から動画、動画から別の人物へ……。

気づけば2時間たっていた。

こんな「完全に沼にはまった」状態を英語では、go down the rabbit hole と表現できます。

この記事の結論

Go down the rabbit hole は、あるテーマや状況の奥へどんどん入り込み、「深掘りする」「沼にはまる」「複雑な世界へ迷い込む」という意味です。好奇心から夢中になるポジティブな場面にも、脱線して時間を失うネガティブな場面にも使えます。

Go down the rabbit holeの意味は「沼にはまる」

rabbit hole は直訳すると「ウサギの穴」。比喩的には、入り口からは想像できないほど深く複雑な状況や、調べるほど次々に新しい情報が現れるテーマを表します。

ニュアンス 自然な日本語
興味を持って調べ続ける 深掘りする/沼にはまる
ネットで関連情報を追い続ける 検索の沼に入る/延々と見てしまう
複雑で奇妙な状況に入る 迷い込む/抜け出せなくなる
本題からそれる 深入りする/脱線する

辞書でも rabbit hole は、興味がどんどん強くなって調べることをやめられない状況や、抜け出しにくい奇妙で複雑な状況と説明されています。

日本語の「沼」と相性がよい

趣味や作品に夢中になる日本語の「沼」に近い表現です。ただし rabbit hole は、人や作品そのものへのファン心理だけでなく、調査・情報・思考の連鎖に入り込む場面で特によく使われます。

なぜ「ウサギの穴」がこの意味になる?

この比喩は、ルイス・キャロルの1865年の作品『不思議の国のアリス』で、アリスが白ウサギを追って穴へ落ち、奇妙で予測不能な世界へ入っていく場面に由来します。

入り口は小さな好奇心でも、その先には思いがけないほど深い世界が広がっている。そこから、「調べ始めたら次々と奥へ進んでしまう」「複雑で不思議な状況へ入り込む」という現代的な意味になりました。

インターネットはリンクからリンクへ移動できるため、このイディオムとの相性が抜群です。

ネット検索での自然な使い方

A: Why were you up so late?

B: I went down a rabbit hole watching videos about ancient Rome.

A: なんであんな遅くまで起きてたの?

B: 古代ローマの動画を見始めたら、完全に沼にはまってしまって。

I went down a rabbit hole on YouTube last night.
昨夜、YouTubeの沼にはまってしまいました。

One article led to another, and I went down a rabbit hole.
記事から次の記事へ進んで、気づけば深みにはまっていました。

go down a rabbit hole+-ing で、「〜しているうちに沼にはまる」と表せます。

インターネットで興味のあるテーマを深掘りして沼にはまる女性たちのイラスト

仕事や調査で「深掘りする」

仕事では、あるテーマを詳しく調べる意味で使えます。ただし、必要以上に深入りして本題からそれるニュアンスが入ることもあります。

I went down a rabbit hole researching our competitors.
競合他社を調べていたら、かなり深掘りしてしまいました。

We could go down a rabbit hole here, but let’s focus on the main issue.
ここは掘り下げるときりがないので、主要な問題に集中しましょう。

Let’s not go down that rabbit hole. は会議で便利な表現です。「その話は深掘りすると脱線するから、今はやめておこう」という意味になります。

仕事で使えるひと言

That’s an interesting topic, but let’s not go down that rabbit hole right now.
興味深いテーマですが、今はそこを深掘りしないでおきましょう。

趣味や作品の「沼にはまる」

A: How did you learn so much about that band?

B: I heard one song and went down the rabbit hole.

A: どうしてそのバンドにそんなに詳しくなったの?

B: 1曲聴いたら、そこから完全に沼にはまったの。

I went down a true-crime rabbit hole.
実録犯罪ものの沼にはまりました。

She’s deep down the skincare rabbit hole.
彼女はスキンケアの沼にどっぷりはまっています。

a+テーマ+rabbit hole の形で、「〜についての沼」を表せます。例えば a history rabbit holea movie rabbit holea language-learning rabbit hole などです。

悪い意味だけ?ポジティブにも使える

Go down the rabbit holeには、「時間を浪費した」「本題からそれた」というネガティブな響きがよくあります。しかし、必ずしも悪い意味ではありません。

使い方
ポジティブ 興味あるテーマを夢中で探究する
中立 関連情報を次々と追って深く調べる
ネガティブ 脱線する、時間を失う、複雑な状況に入り込む

It was a fascinating rabbit hole to go down.
深掘りすると、とても面白いテーマでした。

Be careful—you could lose hours down that rabbit hole.
気をつけて。その沼では何時間も失いかねないよ。

話し手の声のトーンや、fascinating(興味深い)、waste time(時間を無駄にする)などの周辺表現で評価が決まります。

go・fall・be down a rabbit holeの違い

中心の意味 ニュアンス
go down a rabbit hole 奥へ入り込む 自分で追いかけて進む感覚
fall down a rabbit hole 思いがけず迷い込む 偶然・意図せず落ちる感覚
be down a rabbit hole すでに沼の中にいる 深掘り中の状態
end up down a rabbit hole 気づけば沼にいた 予想外の結果

I started with one simple question and fell down a rabbit hole.
簡単な疑問から始めたのに、思いがけず深みにはまりました。

I’m down a rabbit hole of old travel videos right now.
今、昔の旅行動画の沼にはまっています。

I ended up down a rabbit hole about sleep science.
気づけば睡眠科学を延々と調べていました。

日常会話ではどの形も使われます。まずは、過去の体験を話しやすい I went down a rabbit hole. を覚えるとよいでしょう。

the rabbit holeとa rabbit holeの違い

使い方
go down the rabbit hole このイディオムを一般的・象徴的に表す
go down a rabbit hole ある一つのテーマの沼に入る
go down that rabbit hole 話題に出た特定のテーマを深掘りする

thea の両方が使われます。会話では、何かのテーマについて「ある沼に入った」と話す go down a rabbit hole が非常に自然です。

一緒に使われやすい表現

  • go down an internet rabbit hole:ネット検索の沼にはまる
  • go down a YouTube rabbit hole:YouTubeの関連動画を見続ける
  • a fascinating rabbit hole:興味深い深掘りテーマ
  • a dangerous rabbit hole:危険な深み・抜け出しにくい状況
  • deep down the rabbit hole:かなり深くはまって
  • avoid going down that rabbit hole:その話への深入りを避ける

言われたときの返し方

返し方 日本語のニュアンス
I know the feeling! その感じ、わかる!
Tell me about it. ほんまそれ/よくわかるよ
What did you find? 何がわかったの?
Was it worth it? 深掘りした価値はあった?
That sounds fascinating. それ、面白そうだね

A: I went down a rabbit hole about Japanese coffee shops last night.

B: That sounds fascinating. What did you find?

A: 昨夜、日本の喫茶店について完全に沼にはまったよ。

B: 面白そう。何がわかったの?

似た英語表現との違い

表現 意味 違い
go down a rabbit hole 情報や状況の奥へ入り込む 関連するものを追い続ける
get hooked on ~ 〜に夢中になる 作品・趣味などをやめられない
get carried away 調子に乗る/夢中になりすぎる 感情や勢いでやりすぎる
dig deeper さらに深く調べる 意図的で、脱線の意味は弱い
lose track of time 時間を忘れる 夢中になった結果に焦点

仕事で前向きに「もっと調査する」と言うなら dig deeper が無難です。関連情報から関連情報へ進み、気づけば抜け出せない感じまで表したいなら go down a rabbit hole がぴったりです。

発音と聞き取りのポイント

発音イメージは「ゴウ・ダウン・ザ・ラビット・ホウル」。会話では down the がつながり、「ダウンザ」のように聞こえます。

会話の音

go down the rabbit hole
ゴウ・ダウンザ・ラビッ・ホウル

went down a rabbit hole
ウェンッ・ダウナ・ラビッ・ホウル

rabbit の最後の /t/ は弱くなり、「ラビッ」に近く聞こえることがあります。

よくある質問

Go down the rabbit holeはスラングですか?

カジュアルな比喩表現ですが、ニュース記事やビジネス会話でも見かけます。非常にくだけた若者言葉だけに限られる表現ではありません。

人に対して使えますか?

通常は、人そのものより、その人に関する情報や作品を調べ続ける状況に使います。I went down a rabbit hole reading about that actor.(その俳優について調べる沼にはまった)のように言えます。

rabbit holeは一語ですか?

通常は rabbit hole と二語で書きます。複数なら rabbit holes です。

陰謀論の意味ですか?

陰謀論や誤情報を次々と追う文脈で使われることはありますが、表現自体が陰謀論を意味するわけではありません。料理、音楽、歴史、映画など、どんなテーマにも使えます。

まとめ:小さな興味から「沼」へ

Go down the rabbit hole は、小さな興味や疑問を入り口に、情報やテーマの奥へどんどん入り込む様子を表します。

  • 意味:沼にはまる/深掘りする/複雑な世界へ迷い込む
  • 由来:『不思議の国のアリス』のウサギの穴
  • ネット検索や関連動画と相性がよい
  • ポジティブな探究にも、ネガティブな脱線にも使える
  • goは進んで入る、fallは思いがけず落ちる感覚

次に検索や動画で時間を忘れるほど深掘りしてしまったら、I went down a rabbit hole. と言ってみましょう。英語では、その脱線すらちょっと面白い物語になります。

イディオムをもっと覚えたい方へ

英会話で使える便利な英語イディオム一覧もチェックしてみてください。

あわせて読みたい英語イディオム

意味・用法の確認:Cambridge DictionaryCollins Dictionary

“話せないまま”で終わらないための小さなコツ、知っていますか?


無料3講座で、
① 英語OS
② 骨格とコア単語
③聞ける人・話せる人の頭の中を公開しています。

b わたしの英会話が運営する恋と仕事に効く英語執筆チームです。スクールで勤務するカウンセラー、外国人講師、そして、その他スタッフがお客様サポートを通じて「あ、このフレーズ使える!」「これって英語でなんていうんだろう?」と疑問に思ったことを記事を通じて解説しています。

ご相談専門お電話番号

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

初心者向けの英会話の一覧