
こんにちは!「b わたしの英会話」です。
テストや仕事が終わったあと、英語でIt was a piece of cake!と言われたら、ケーキを食べたという意味ではありません。
この表現は「とても簡単だったよ」「朝飯前だったよ」という意味の有名な英語イディオムです。
この記事の結論
a piece of cakeは「とても簡単なこと」「朝飯前」という意味です。The test was a piece of cake.なら「そのテストはとても簡単だった」となります。日本語の「朝飯前」は自然な訳ですが、英語のcakeに朝食という意味があるわけではありません。
今回は、なぜケーキが「簡単」を表すのか、自然な使い方、言われたときの返し方、似た英語表現との違いまで例文で解説します。
Contents
A piece of cakeの意味は「朝飯前・とても簡単」
a piece of cake
とても簡単なこと/楽にできること/朝飯前
a piece of cakeは、ほとんど苦労せずにできることを表します。辞書では「簡単にできること」という意味のカジュアルな名詞句として説明されています。
The test was a piece of cake.
そのテストはとても簡単だったよ。
Don’t worry. It’ll be a piece of cake.
心配しないで。きっと簡単だよ。
日本語の「朝飯前」と同じように、「自分にとっては難しくない」「楽勝だ」というニュアンスで使えます。
「一切れのケーキ」という文字どおりの意味もある
もちろん、文脈によっては本当に「ケーキ一切れ」を表します。
- I had a piece of cake after lunch.
昼食後にケーキを一切れ食べました。 - The interview was a piece of cake.
面接はとても簡単でした。
eat・have・orderなど食事に関する動詞と一緒なら本物のケーキ、テスト・仕事・作業などを説明していれば「簡単」というイディオムだと判断できます。
なぜA piece of cakeが「簡単」になるの?
ケーキと簡単さの関係については、よく紹介される説がいくつかあります。ただし、表現が生まれた経緯は一つに確定していません。
ケーキは楽に楽しめるものだからという説
一切れのケーキは、甘くておいしく、食べるのに苦労しないものです。そのため、楽に楽しめるものから「簡単にできること」の比喩になったという説明があります。
英語では、食べ物を使って簡単さを表すeasy as pie(パイのように簡単)という表現もあります。cakeやpieの「うれしい・楽しい・負担が少ない」というイメージが、easyと結びついたと考えると理解しやすいでしょう。
cakewalkと関係があるという説
cakewalkは現在、「楽勝」「簡単なこと」という意味でも使われる単語です。もともとは19世紀のアメリカで行われたダンス競技を指し、優れた踊り手にケーキが賞として贈られました。
a piece of cakeは、このcakewalkや「ケーキを賞として得る」というイメージの影響を受けたのではないかという説があります。ただし、直接そこから生まれたと断定できるわけではありません。
確認できる初期の用例は1930年代
英語辞書では、「簡単なこと」という意味でのpiece of cakeは1930年代中頃から確認されています。アメリカの詩人オグデン・ナッシュの作品にある、人生が楽であることをpiece of cakeで表した一節も、初期の用例として知られています。
意味のイメージ
ケーキ=甘くて楽に楽しめるもの
→ 苦労なく手に入るもの
→ とても簡単なこと
したがって、「ケーキは作るのが簡単だから」と覚えるのはおすすめしません。ケーキ作りは難しい場合もあります(笑)。一切れのケーキを楽に楽しむ感覚から意味をつかむと自然です。
A piece of cakeの基本的な使い方
a piece of cakeは名詞のかたまりなので、be動詞+a piece of cakeの形が最もよく使われます。
主語+be動詞+a piece of cake.
主語はとても簡単だ。
| 時制 | 例文 | 意味 |
|---|---|---|
| 現在 | It’s a piece of cake. | それは簡単だよ。 |
| 過去 | It was a piece of cake. | それは簡単だったよ。 |
| 未来 | It’ll be a piece of cake. | それは簡単だよ。/楽勝だよ。 |
| 疑問 | Was it a piece of cake? | 簡単だった? |
| 否定 | It wasn’t a piece of cake. | 簡単ではなかった。 |

A piece of cakeの自然な使い方と例文
テストや試験が簡単だった
A: How was the exam?
試験はどうだった?
B: It was a piece of cake.
とても簡単だったよ。
The listening section was a piece of cake for me.
リスニングのセクションは私には簡単でした。
for meを加えると、「一般的に簡単」というより「私にとっては簡単」と範囲を限定できます。
仕事や作業が簡単だった
Once I learned how to use the software, the task was a piece of cake.
ソフトの使い方を覚えたら、その作業は簡単でした。
Setting up the account was a piece of cake.
アカウントの設定はとても簡単でした。
相手を安心させる
Don’t be nervous. The presentation will be a piece of cake.
緊張しないで。プレゼンはきっと簡単にできるよ。
You’ve practiced a lot. It’ll be a piece of cake for you.
たくさん練習したでしょ。あなたなら楽勝だよ。
これから挑戦する相手に使うと、「あなたなら簡単にできる」と自信を与える励ましになります。
自分の得意分野について話す
Cooking pasta is a piece of cake for her.
彼女にとってパスタを作るのは朝飯前です。
That kind of calculation is a piece of cake for Ken.
その種の計算はケンには楽勝です。
否定形で「簡単ではなかった」
Running a marathon wasn’t a piece of cake, but I finished it.
マラソンは簡単ではなかったけど、完走しました。
Learning to speak English isn’t a piece of cake, but it can be fun.
英語を話せるようになるのは簡単ではないけれど、楽しむことはできます。
A piece of cakeと言われたときの返し方
「簡単だった」「楽勝だよ」と言われたら、驚き・同意・安心などを返せます。
| 返し方 | 意味・ニュアンス |
|---|---|
| Really? | 本当に? |
| That’s good to hear. | それを聞いて安心した。 |
| I knew you could do it. | あなたならできると思ってたよ。 |
| Good for you! | よかったね! |
| Lucky you! It was hard for me. | いいなあ!私には難しかったよ。 |
| I hope you’re right. | そうだといいな。 |
A: How was the interview?
面接はどうだった?
B: It was a piece of cake.
楽勝だったよ。
A: Really? That’s great!
本当?それはよかったね!
A: Don’t worry. The setup will be a piece of cake.
心配しないで。設定は簡単だよ。
B: That’s good to hear.
それを聞いて安心したよ。
A piece of cakeに似た英語表現との違い
| 表現 | 意味 | ニュアンス |
|---|---|---|
| a piece of cake | とても簡単 | 最も定番でカジュアル |
| easy as pie | とても簡単 | 食べ物を使った似た比喩 |
| a walk in the park | 楽なこと | 公園を歩くように負担が少ない |
| not rocket science | それほど難しくない | 複雑な専門知識は不要だと強調 |
| a breeze | 楽勝・すいすいできること | 風のように軽く進むイメージ |
| no problem | 問題ない・大丈夫 | 依頼への返事にも使える |
| child’s play | 子どもでもできるほど簡単 | 簡単さを強く表し、相手には注意 |
easy as pie
Using this app is as easy as pie.
このアプリを使うのはとても簡単です。
a piece of cakeとほぼ同じように使えますが、こちらはas … asの比較表現になっています。
a walk in the park
The first assignment was a walk in the park.
最初の課題は楽勝でした。
公園をのんびり歩くように、負担が少なく楽なことを表します。否定形のIt’s no walk in the park.なら「決して楽ではない」です。
not rocket science
Making this sauce isn’t rocket science.
このソースを作るのは、そんなに難しいことではありません。
「ロケット科学ほど複雑ではない」から、「専門家でなくても分かる」「そこまで難しくない」という意味です。相手に向けて強く言うと「こんなことも分からないの?」という嫌味に聞こえる場合があります。
a breeze
The online registration was a breeze.
オンライン登録はとても簡単でした。
物事が風のように軽く、すいすい進んだというイメージです。
A piece of cakeを使うときの注意点
aを忘れない
「簡単なこと」という意味では、通常a piece of cakeと冠詞のaをつけます。
- ○ It was a piece of cake.
- × It was piece of cake.
複数形にしない
イディオムはa piece of cakeという決まった形です。複数の簡単な仕事があっても、通常pieces of cakesとは言いません。
All three tasks were a piece of cake.
3つの作業はどれも簡単でした。
相手の努力を軽く扱わない
自分にとって簡単でも、相手には難しい場合があります。相手が苦労したことに対してThat’s a piece of cake.と言うと、「そんなの簡単なのに」と努力を否定するように聞こえる可能性があります。
相手を励ますなら、次のような言い方が柔らかいでしょう。
- I think you’ll do great. きっとうまくできると思うよ。
- You’ve prepared well. しっかり準備できているよ。
- You’ll be fine. きっと大丈夫。
フォーマルな報告ではeasyを使う
a piece of cakeはカジュアルな表現です。正式な仕事の報告なら、The process was straightforward.(手順は分かりやすいものでした)やThe task was relatively easy.(その作業は比較的簡単でした)のほうが適切です。
A piece of cakeに関するよくある質問
日本語の「朝飯前」と同じですか?
ほぼ同じニュアンスで使えます。どちらも「苦労せずに簡単にできること」を表します。ただし、a piece of cakeは文字どおりには「ケーキ一切れ」であり、朝食とは関係ありません。
Piece of cake!だけでも使えますか?
はい。質問への短い返事として、主語とbe動詞を省略したPiece of cake!もよく使われます。
A: Can you fix this?
これ、直せる?
B: Piece of cake!
朝飯前だよ!
ただし、文として基本形を覚えるならIt’s a piece of cake.がおすすめです。
ケーキを作るのが簡単という意味ですか?
いいえ。表現のcakeは「簡単なこと」の比喩です。ケーキ作りの難易度を説明しているわけではありません。
A cakewalkも同じ意味ですか?
a cakewalkにも「楽勝」「とても簡単なこと」という意味があります。
The game was a cakewalk.
その試合は楽勝でした。
意味は近いですが、日常の初心者英会話ではa piece of cakeのほうが覚えやすく、幅広く使えます。
まとめ:A piece of cakeは「とても簡単・朝飯前」
a piece of cakeは、「とても簡単なこと」「朝飯前」という意味の英語イディオムです。
- 基本形はIt’s a piece of cake.
- 過去ならIt was a piece of cake.
- ケーキを楽に楽しむイメージから簡単さを連想できる
- cakewalkとの関係など由来には複数の説がある
- 日本語の「朝飯前」は自然な訳だが、朝食とは無関係
- easy as pieやa walk in the parkも似た表現
- 相手の苦労を軽く扱わないように注意する
A: How was the presentation?
プレゼンはどうだった?
B: It was a piece of cake!
朝飯前だったよ!
本番前の相手に「頑張って!」と伝えたいときは、Break a legの意味と使い方も便利です。ほかの定番表現は、英語のイディオムの意味とよく使う表現一覧で確認してみてください。










