
carry onは、会話でよく使われる「続ける」という意味の句動詞です。ただし、同じく「続ける」と訳されるkeep goingとは、少し焦点が違います。
carry onは、いったん止まったり、何かが割り込んだりしても、それまでしていたことをそのまま続ける感覚。keep goingは、疲れや困難があっても、止まらず前へ進み続ける感覚です。
この記事では、carry onのコアイメージから、carry on with ~、carry on doing、命令形のCarry on.、そしてkeep goingとの違いまで、自然な例文で整理します。
Contents
Carry onの意味は「今していることを続ける」
carry onの基本的な意味は、「続ける」「続行する」です。
- Please carry on.
どうぞ続けてください。 - She carried on working after lunch.
彼女は昼食後も仕事を続けました。 - Let’s carry on with the meeting.
会議を続けましょう。
単に動作が続いているだけでなく、中断・迷い・邪魔になりそうなものを越えて、同じ流れに戻るニュアンスが出やすい表現です。
carryとonのコアイメージが「続ける」につながる理由
carryには、物を「運ぶ」だけでなく、何かをある状態のまま先へ運んでいく感覚があります。そこにonの「接触した状態がそのまま続く」「動きが先へつながる」イメージが加わります。
つまりcarry onは、今までの行動や流れを、そのまま先へ運んでいくこと。onのコアイメージは、be-rizeのonのコアイメージ解説でも詳しく確認できます。
句動詞を一語ずつ暗記せず、動詞と副詞・前置詞の組み合わせで理解したい方は、英会話でよく使う句動詞50選もあわせてどうぞ。
Carry on. は「そのまま続けて」
会話の途中で使うCarry on.は、「続けて」「そのままどうぞ」という短い命令文です。相手の話や作業を一時的に止めてしまったあと、再開を促す場面で自然です。
- Sorry to interrupt. Please carry on.
邪魔してすみません。どうぞ続けてください。 - Don’t mind me. Carry on.
私のことは気にせず、そのまま続けて。 - Can I carry on?
続けてもいいですか?
Go on.も「続けて」と言えますが、話を先へ促す場面で特によく使われます。Carry on.は話だけでなく、仕事・作業・行動にも広く使えます。
carry on with+名詞の使い方
何を続けるのかを名詞で示すときは、carry on with+名詞を使います。
- Let’s carry on with the lesson.
レッスンを続けましょう。 - I need to carry on with my work.
仕事を続けないといけません。 - They carried on with the project despite the delay.
遅れにもかかわらず、彼らはプロジェクトを続行しました。 - Shall we carry on with our discussion?
話し合いを続けましょうか?
ここでのwithは、「その仕事・話題と一緒の状態で先へ進む」感覚です。会議や授業を再開するときにも便利な形です。
carry on doingの使い方
続ける動作を動詞で表すときは、carry on+動名詞(doing)にします。
- He carried on talking as if nothing had happened.
彼は何事もなかったかのように話し続けました。 - She carried on studying until midnight.
彼女は夜中まで勉強を続けました。 - We can’t carry on pretending everything is fine.
すべて順調なふりを続けるわけにはいきません。 - Carry on doing what you’re doing.
今やっていることをそのまま続けてください。
carry on to doではなく、基本はcarry on doingです。「すでに進行中の行動を続ける」ため、動作の途中を表しやすい動名詞が続きます。

carry onとkeep goingの違い
どちらも「続ける」と訳せますが、自然に使い分けるポイントは何に注目しているかです。
| 表現 | 中心のイメージ | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| carry on | 今までしていたことを続行する | 中断後の再開、同じ仕事・話・行動の継続 |
| keep going | 止まらず動き続ける、前進し続ける | 疲労・困難がある場面、励まし、物理的な前進 |
たとえば、会議中に電話が鳴り、対応後に「会議を続けましょう」と言うなら、Let’s carry on with the meeting.が自然です。一方、疲れて歩みが止まりそうな人に「その調子、進み続けて」と励ますなら、Keep going!がよく合います。
- After the short break, we carried on working.
短い休憩のあと、私たちは仕事を再開しました。 - I was exhausted, but I kept going.
へとへとでしたが、私は進み続けました。 - Carry on with your presentation.
プレゼンを続けてください。 - You’re almost there. Keep going!
もう少しです。そのまま頑張って!
ただし実際の会話では意味が重なることもあります。迷ったら、「同じ活動を続ける」ならcarry on、「止まらず前進する・頑張り続ける」ならkeep goingと考えると選びやすくなります。
carry onには「騒ぐ・大げさに振る舞う」の意味もある
特にイギリス英語やくだけた会話では、carry onが「騒ぐ」「大げさに振る舞う」「文句を言い続ける」という意味になることがあります。
- Stop carrying on about such a small mistake.
そんな小さなミスのことで、いつまでも騒ぐのはやめて。 - He carried on as if it were the end of the world.
彼はまるで世界の終わりかのように大騒ぎしました。
文脈によっては単純な「続ける」ではないため、carry on about ~の形や、話し手の不満そうなトーンに注目しましょう。
よくある間違いと語順
- ○ carry on with the task
× carry the task on
「仕事を続ける」なら、目的語はwithのあとに置くのが基本です。 - ○ carry on working
× carry on to work
同じ動作の継続にはdoingを使います。 - ○ carry on
目的語がなくても「続ける」という自動詞として使えます。
carry onは、put offやturn downのように目的語を途中へ入れるタイプではありません。carry on with it、carry on doing itの語順で覚えましょう。
仕事と日常で使えるcarry onの例文
仕事・会議
- We’ll carry on with the plan as scheduled.
予定どおり計画を進めます。 - Could you carry on while I check the figures?
私が数字を確認している間、続けてもらえますか? - Let’s carry on from where we left off yesterday.
昨日中断したところから続きを始めましょう。
日常会話
- It started raining, but we carried on walking.
雨が降り始めましたが、私たちは歩き続けました。 - She smiled and carried on with her story.
彼女は笑って、話の続きをしました。 - I’m listening. Carry on.
聞いてるよ。続けて。
会議内容をもう一度確認・復習する表現なら、関連記事のGo overの意味と使い方も役立ちます。また、「ちょっと待って」と流れを一度止める表現はHold onの意味と使い分けで確認できます。
Carry onの意味・使い方まとめ
- carry onの基本は「今していることを続ける・続行する」
- Carry on.は「そのまま続けて」
- carry on with+名詞で「~を続ける」
- carry on doingで「~し続ける」
- carry onは同じ活動の継続、keep goingは止まらず前進することに焦点
- くだけた表現では「騒ぐ・大げさに振る舞う」の意味もある
「続ける」を見たら日本語訳だけで選ぶのではなく、同じ流れを先へ運ぶのか、困難の中でも前進し続けるのかを思い浮かべてみてください。carry onとkeep goingが、ぐっと自然に使い分けられるようになります。










