
go forは、日常会話で「〜を選ぶ」「〜を狙う」「〜に襲いかかる」「〜のような人や物を好む」などを表す句動詞です。
意味がばらばらに見えますが、共通するのは「ある対象へ意識や行動を向ける」という感覚です。
たとえば、レストランでI’ll go for the pasta.と言えば「パスタにします」。試合前にLet’s go for the win.と言えば「勝利を狙おう」です。この記事では、go forの主要な4用法、自然な語順、類似表現との違いまで例文で整理します。
Contents
go forのコアイメージは「対象へ向かう」
goは「進む・移動する」、forはここでは「目標・対象へ向かって」という方向を加えます。そのため、go forは直感的には「その対象へ向かっていく」という組み合わせです。
対象が商品なら「それを選ぶ」、目標なら「それを狙う」、人なら文脈によって「襲いかかる」または「好みで惹かれる」になります。
しゅみすけ(大山俊輔)
forを含む前置詞の基本的な方向感覚は、be-rize.comの英語の前置詞一覧とコアイメージでも確認できます。
go forの4つの意味

1.「〜を選ぶ・〜にする」
複数の候補から一つを選ぶとき、会話ではgo for+選ぶ物がよく使われます。メニュー、服、色、プランなどをその場で決める場面に自然です。
I’ll go for the chicken sandwich.
チキンサンドにします。
Which color would you go for?
どの色を選びますか。
We went for the cheaper plan in the end.
結局、私たちは安いほうのプランを選びました。
この用法には、単なる事務的な選択よりも「自分はこれにしよう」という会話的で軽快な響きがあります。
2.「〜を狙う・目指す・手に入れようとする」
勝利、賞、記録、昇進などを対象にすると、go forは「それを目標にして積極的に取りにいく」という意味になります。
Our team is going for its third straight win.
私たちのチームは3連勝を狙っています。
She decided to go for the promotion.
彼女は昇進を目指すことにしました。
If you want the job, go for it.
その仕事に就きたいなら、挑戦してみなよ。
成功が保証されているのではなく、目標へ向かって挑戦するニュアンスがあります。
3.「〜に襲いかかる」
人や動物が攻撃対象へ勢いよく向かう場面では、go forは「襲いかかる・飛びかかる」という意味になります。
The dog suddenly went for my leg.
その犬は突然、私の脚に襲いかかりました。
He thought the man was going to go for him.
彼は、その男が自分に襲いかかってくると思いました。
物を選ぶ用法と形は同じですが、主語の動きや状況が攻撃的なら、この意味になります。人を目的語にしただけで必ず攻撃になるわけではなく、前後の文脈が重要です。
4.「〜のような人・物を好む、惹かれる」
go for+人やタイプで、恋愛や好みについて「〜のような人に惹かれる」「〜を好む」と言えます。
She usually goes for quiet, thoughtful guys.
彼女は普段、物静かで思いやりのある男性を好みます。
I don’t normally go for sweet drinks.
私は普段、甘い飲み物はあまり選びません。
He tends to go for simple designs.
彼はシンプルなデザインを好む傾向があります。
一回の選択を表すこともあれば、usuallyやtend toと一緒に、継続的な好みを表すこともあります。
go forの語順と文法
基本はgo for+名詞
最も基本的な形はgo for+対象です。forの直後に、選ぶ物、目標、攻撃対象、好みのタイプを置きます。
- go for the blue one
- go for the gold medal
- go for him
- go for simple clothes
go forはこの意味では分離しません。代名詞でもgo it forとはせず、go for itとします。
時制で形が変わる
- 現在形:go / goes for
- 過去形:went for
- 現在完了:have / has gone for
- 進行形:be going for
I went for the red jacket.
赤いジャケットを選びました。
They’re going for a bigger market this year.
彼らは今年、より大きな市場を狙っています。
go for itの意味と使い方
Go for it!は、相手の挑戦を後押しする「やってみなよ!」「思い切っていこう!」という定番表現です。itは相手がやろうとしていることや、目指しているものを指します。
A: I’m thinking about applying for that position.
あのポジションに応募しようかと思っているんだ。
B: Go for it! You’d be great at it.
やってみなよ!きっと向いているよ。
強い命令というより、会話では前向きな励ましとしてよく使われます。
go forとchoose・pick・opt forの違い
choose:中立的な「選ぶ」
chooseは、選択そのものを幅広く表す中立的な動詞です。会話でも文章でも使えます。
You can choose any seat.
どの席を選んでもかまいません。
pick:さっと一つ選ぶ
pickは、候補の中から比較的気軽に「これ」と選ぶ会話的な表現です。
Just pick a color you like.
好きな色を一つ選んで。
go for:自分の意志をその対象へ向ける
go forは「自分はこれにする」「これを取りにいく」という、対象へ向かう気持ちが感じられます。
I think I’ll go for the black one.
黒いほうにしようかな。
opt for:比較・検討したうえで選ぶ
opt forは、いくつかの選択肢を検討して一つを選ぶ、やや改まった表現です。詳しくはopt forの意味とchoose・pick・go forとの違いをご覧ください。
go for a walkなどの形は別のパターン
go for a walk / swim / driveは、「選ぶ」というよりその活動をしに行くという定型的な形です。
Let’s go for a walk after dinner.
夕食後、散歩に行きましょう。
このパターンはgo for a swim・walk・driveの意味と使い方で詳しく解説しています。
日本人が間違えやすいポイント
「〜へ行く」ならgo toを使う
場所へ移動するなら、通常はgo to+場所です。
I went to the store.
私は店へ行きました。
I went for the store.とはしません。forの後ろに何が置かれているかを確認しましょう。
人を続けたときは文脈に注意
He went for her.だけでは、「彼女に襲いかかった」「彼女を選んだ・彼女に惹かれた」など、文脈によって解釈が変わり得ます。誤解を避けたいときは、He attacked her.やHe was attracted to her.のように直接言い換えると明確です。
go for itを「それを取りに行く」と直訳しない
会話で単独のGo for it!が出たら、多くの場合は「挑戦してみて」「思い切ってやって」という励ましです。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
go forがすぐに出てこなくても、基本的な動詞で十分に伝えられます。
- I’ll choose the blue one.:青いほうを選びます。
- I want to win.:勝ちたいです。
- The dog tried to bite him.:犬は彼にかみつこうとしました。
- She likes quiet guys.:彼女は物静かな男性が好きです。
- Try it!:やってみて!
「選ぶ」ならchoose、「欲しい・目指す」ならwant、「好き」ならlikeのように、伝えたい意味を直接表せば会話は成立します。
まとめ
- go forの核は「対象へ意識や行動を向ける」
- 主要な意味は選ぶ・狙う/目指す・襲いかかる・好む/惹かれる
- 語順はgo for+対象で、代名詞もgo for it
- Go for it!は「やってみなよ!」という励まし
- 場所へ行く場合はgo forではなくgo to+場所
まずは買い物や注文で使いやすいI’ll go for the blue one.と、相手を励ますGo for it!から会話に取り入れてみましょう。
ほかの句動詞も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。
goを使うほかの表現もまとめて確認したい方は、goを使った句動詞一覧をご覧ください。









