
rest on one’s laurels は、「過去の成功や実績に満足して、それ以上努力しなくなる」という意味の英語イディオムです。
日本語では「過去の栄光にあぐらをかく」「今までの実績に甘んじる」が近くなります。成功したこと自体を批判するのではなく、成功したあとに前進を止めてしまうことを問題にする表現です。
しゅみすけ(大山俊輔)
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rest on one’s laurelsの意味
この表現には、次のような意味があります。
- 過去の成功に満足する
- 実績に甘えて努力をやめる
- 今の評価に安心して改善しなくなる
After winning the award, she refused to rest on her laurels.
賞を取ったあとも、彼女はその実績に満足して立ち止まろうとはしませんでした。
We can’t rest on our laurels just because sales were strong this year.
今年の売上が好調だったからといって、過去の成果に甘えるわけにはいきません。
このように、実際の会話や文章では not rest on one’s laurels や can’t afford to rest on one’s laurels のように、否定・警告の形でよく使われます。
なぜlaurelsが「過去の功績」になるの?
laurel は「月桂樹」です。古代ギリシャ・ローマでは、競技や詩、軍事などで功績を挙げた人に、月桂樹の葉で作った冠が授けられました。そのため、複数形の laurels が「名誉・功績・栄冠」を表すようになりました。
rest on は「〜の上で休む」。つまり、すでに獲得した月桂冠の上に座って休み、次の目標へ向かわない姿が、このイディオムの中心イメージです。

ネイティブが感じるニュアンス
rest on one’s laurels には、たいてい軽い批判や戒めが含まれます。
「十分に頑張ったのだから休んでよい」という温かい意味ではありません。「実績は認めるが、それだけで今後も評価されると思ってはいけない」というニュアンスです。
会社、チーム、スポーツ選手、クリエイター、学生など、継続的な成長が求められる場面で自然に使われます。
one’sはmy・your・his・her・our・theirに変える
辞書にある one’s は、そのまま会話で使う語ではありません。主語に合わせて所有格を変えます。
- I → rest on my laurels
- you → rest on your laurels
- he → rest on his laurels
- she → rest on her laurels
- we → rest on our laurels
- they → rest on their laurels
I don’t want to rest on my laurels.
過去の実績に満足して立ち止まりたくありません。
The company has been resting on its laurels.
その会社は、これまでの成功にあぐらをかいてきました。
会社や組織を単数として受ける場合は its laurels も使えます。
よく使われる形
not rest on one’s laurels
「成功後も努力を続ける」という前向きな文脈です。
Despite her early success, she didn’t rest on her laurels.
早くから成功したにもかかわらず、彼女はその実績に甘えませんでした。
can’t afford to rest on one’s laurels
「安心して立ち止まっている余裕はない」という強めの警告です。
In this industry, we can’t afford to rest on our laurels.
この業界では、過去の成功に甘えている余裕はありません。
be resting on one’s laurels
進行形にすると、「今まさに過去の実績に頼って努力していない」という批判になります。
Our competitors are improving while we’re resting on our laurels.
私たちが過去の成功に甘えている間にも、競合他社は進歩しています。
場面別の自然な例文
仕事・会社
Last year was successful, but this is no time to rest on our laurels.
昨年は成功しましたが、今は過去の成果に満足している場合ではありません。
The brand rested on its laurels and failed to keep up with changing customer needs.
そのブランドは過去の成功にあぐらをかき、変化する顧客ニーズについていけませんでした。
学習
I passed the test, but I’m not going to rest on my laurels.
試験には合格しましたが、それだけで満足するつもりはありません。
スポーツ
The champions didn’t rest on their laurels; they trained even harder.
優勝チームは栄冠に甘えず、さらに厳しく練習しました。
趣味・創作
Her first book sold well, but she never rested on her laurels.
彼女の最初の本はよく売れましたが、その成功に甘えることはありませんでした。
自分への戒め
I’m proud of what I’ve done, but I don’t want to rest on my laurels.
これまで成し遂げたことは誇りに思いますが、そこで立ち止まりたくはありません。
be complacentとの違い
be complacent は「現状に満足しすぎて、問題や危険に気づかない・努力しない」という意味です。
- rest on one’s laurels:過去の具体的な成功・実績に頼って努力を止める
- be complacent:現状に自己満足し、必要な注意や努力を怠る
We shouldn’t become complacent about safety.
安全について油断してはいけません。
安全やリスクのように、過去の栄誉と関係のない場面では be complacent が自然です。
take success for grantedとの違い
take success for granted は「成功することを当然だと思う」という意味です。成功への感謝や危機感を失う点に焦点があります。
一方、rest on one’s laurels は、すでに得た功績を理由に「これ以上努力しない」ことに焦点があります。
日本人が間違えやすいポイント
laurelsを単数にしない
イディオムでは通常、複数形の laurels を使います。
× rest on my laurel
○ rest on my laurels
one’sをそのまま読まない
one’s は辞書上の代表形です。実際の文では主語に合わせて my、your、her、our、their などに変えましょう。
単なる休息には使わない
「成功したので少し休む」は take a break after our success などと言います。rest on one’s laurels には、努力を止めることへの否定的な評価があります。
しゅみすけ(大山俊輔)
この表現が出てこないときの簡単な言い換え
rest on one’s laurels が思い出せなくても、基本的な英語で十分に伝えられます。
- We did well, but we need to keep working.
うまくいきましたが、努力を続ける必要があります。 - Past success is not enough.
過去の成功だけでは十分ではありません。 - We can still do better.
私たちはまだもっと良くできます。 - He stopped trying after he became successful.
彼は成功したあと、努力しなくなりました。
「過去に成功した」「そのあと努力を止めた」という2つの出来事に分ければ、難しいイディオムなしでも意味を正確に伝えられます。
短い会話で使ってみよう
A: We had our best sales year ever.
A:今年は過去最高の売上でした。
B: That’s great, but we can’t rest on our laurels. Customer needs keep changing.
B:それはすばらしいですが、実績に甘えるわけにはいきません。顧客のニーズは変わり続けています。
関連表現
成果が出たあとも改善点を探したいときは、room for improvementの意味と使い方もあわせて確認すると、前向きなフィードバックの伝え方が理解しやすくなります。
まとめ
rest on one’s laurels は、「過去の成功や功績に満足し、それ以上努力しなくなる」という意味です。
- laurelsは功績を象徴する月桂冠
- one’sはmy、your、his、her、our、theirなどに変える
- 否定形や警告の形でよく使われる
- be complacentより、過去の具体的な実績との結びつきが強い
- 出てこなければ We did well, but we need to keep working. と言える
ほかの実用的な表現は、英熟語・定型表現の一覧からも探せます。









