leave a lot to be desiredの意味は?nothingとの違い・使い方と例文

leave a lot to be desiredがかなり不満が残ることを表すイラスト

leave a lot to be desired は、直訳だけでは意味をつかみにくい表現です。「望まれるものをたくさん残す」から、実際には「まだ望みたい点がたくさんある」→「かなり物足りない・改善の余地が大きい」という批判になります。

反対に leave nothing to be desired は、「さらに望むものが何も残っていない」ので「申し分ない」という高評価です。

この記事では、なぜ評価が反対になるのか、自然な使い方、主語の置き方、似た表現との違いを例文付きで解説します。

先に結論

  • leave a lot to be desired:かなり不満が残る・大いに改善の余地がある
  • leave something to be desired:少し物足りない・改善の余地がある
  • leave much to be desired:かなり不十分である(a lotよりやや硬め)
  • leave nothing to be desired:申し分ない・これ以上望むことがない

leave a lot to be desiredの意味

leave a lot to be desired は、人・物・サービス・結果などを評価して、「期待した基準にかなり届いていない」と伝える表現です。

  • The hotel’s customer service left a lot to be desired.
    そのホテルの接客にはかなり不満が残りました。
  • His explanation leaves a lot to be desired.
    彼の説明はかなり物足りません。
  • The app’s security leaves a lot to be desired.
    そのアプリのセキュリティーには大いに改善の余地があります。

「最悪だ」と直接言い切るのではなく、「望ましい状態との差がまだ大きい」と間接的に批判します。レビュー、仕事の評価、ニュースなどで使いやすい、少し控えめで皮肉を含むこともある言い方です。

しゅみすけ(大山俊輔)

leave a lot to be desiredは、言葉の形は穏やかでも評価はかなり厳しめです。「少しだけ残念」というつもりなら、somethingやcould be betterのほうが合います。

なぜ「不満が残る」という意味になる?

この表現は、次のように考えると分かりやすくなります。

現実の状態 − 望ましい基準 = まだ望みたいこと

たとえばホテルの部屋について、清潔さ・静かさ・設備など「こうであってほしい」という点がたくさん残っていれば、現状は満足できる水準に届いていません。

The room leaves a lot to be desired.
その部屋には、まだ望みたいことがたくさん残っている。
→ その部屋はかなり物足りない。

ここでの to be desired は、「まだ望まれるべき」「さらに欲しいと思われる」という感覚です。a lot は不足している望ましい点が「たくさん」、nothing なら「何もない」と考えます。

a lot・something・nothingで評価が反転する

a lot・something・nothing to be desiredの違いを示す比較イラスト

表現 評価 自然な日本語
leave a lot/much to be desired かなり低い かなり不満が残る
leave something to be desired やや低い 少し物足りない
leave little to be desired かなり高い ほとんど申し分ない
leave nothing to be desired 非常に高い 申し分ない

leave much to be desired

mucha lot とほぼ同じく「かなり不十分」という意味です。否定文ではないのに、全体としてマイナス評価になる点に注意してください。

The report leaves much to be desired.
その報告書はかなり不十分です。

much の形は、書き言葉や改まった評価で比較的よく見られます。日常会話では a lot のほうが親しみやすく感じられます。

leave something to be desired

something にすると、「満足できない点がいくらかある」という控えめな批判になります。

The food was good, but the service left something to be desired.
料理はおいしかったのですが、サービスは少し物足りませんでした。

leave nothing to be desired

nothing は「これ以上望みたいものが残っていない」ので、意味がプラスに反転します。

The location leaves nothing to be desired.
立地は申し分ありません。

ただし、日常会話では少し硬く聞こえることがあります。会話なら It couldn’t be better.It’s perfect. も自然です。

場面別の自然な例文

仕事・プレゼン

The design is attractive, but its usability leaves a lot to be desired.
デザインは魅力的ですが、使いやすさにはかなり改善の余地があります。

Our communication during the project left something to be desired.
プロジェクト中の私たちの連携には、少し改善の余地がありました。

ホテル・海外旅行

The view was beautiful, but the cleanliness of the room left a lot to be desired.
眺めはきれいでしたが、部屋の清潔さにはかなり不満が残りました。

The tour guide’s knowledge left nothing to be desired.
ツアーガイドの知識は申し分ありませんでした。

買い物・製品レビュー

The battery life leaves much to be desired.
バッテリーの持ちはかなり不十分です。

The camera quality leaves little to be desired for this price.
この価格を考えれば、カメラの品質はほとんど申し分ありません。

人間関係

His effort is clear, but his timing leaves something to be desired.
彼が努力しているのは分かりますが、タイミングは少し残念です。

人そのものを主語にして He leaves a lot to be desired. と言うと、「彼には欠点が多い」というかなり広く厳しい人物評価になります。改善してほしい点を具体的に主語にしたほうが、建設的に伝えられます。

主語には「評価されるもの」を置く

日本語の「私はサービスに不満が残った」に引っ張られ、I を主語にしないよう注意しましょう。

× I left a lot to be desired about the service.
○ The service left a lot to be desired.
サービスにはかなり不満が残りました。

この文の主語は「不満を感じる人」ではなく、基準に届いていないと評価されるものです。

気持ちを主語にして簡単に言うなら、次の形が自然です。

I wasn’t happy with the service.
サービスには満足できませんでした。

時制は現在形と過去形のどちら?

今も変わらない特徴や一般的な評価なら leaves、過去に体験したサービスや出来事を振り返るなら left を使います。

  • The website’s navigation leaves a lot to be desired.
    そのウェブサイトの操作性には改善の余地が大きいです。
  • The service last night left a lot to be desired.
    昨夜のサービスにはかなり不満が残りました。

似た表現との違い

could be better

It could be better. は「もっと良くなる余地がある」という日常的で柔らかい言い方です。leaves a lot to be desired より批判が弱く聞こえることが多いでしょう。

fall short of expectations

fall short of expectations は「期待に届かない」。期待値との比較をはっきり示します。

The product fell short of my expectations.
その製品は私の期待に届きませんでした。

一方、leave a lot to be desired は「望ましい点がまだ多く残る」という、品質や出来への評価に焦点があります。

be disappointing

It was disappointing. は「がっかりだった」と感情を直接表します。leave something to be desired は、感情そのものより「品質に改善点がある」と少し距離を置いて評価します。

よくある間違い

nothingをマイナス評価だと思う

leave nothing to be desired は「望ましいものが何もない」ではありません。「さらに望む必要があるものが何も残っていない」ため、非常に満足という意味です。

a lotを「とても良い」と解釈する

a lot は「望ましい点がたくさんある」という褒め言葉ではなく、まだ満たされていない点がたくさん残っているという意味です。

人への批判に気軽に使う

Your work leaves a lot to be desired. は、遠回しな形でも内容は厳しい評価です。仕事で改善を促すなら、問題点と次の行動を具体的に添えましょう。

The conclusion needs more evidence. Could you add two examples?
結論にはもう少し根拠が必要です。例を2つ追加してもらえますか?

中学英語での簡単な言い換え

この表現がすぐ出てこなければ、次の短い英語で十分通じます。

  • It isn’t very good. あまり良くありません。
  • It needs improvement. 改善が必要です。
  • I’m not happy with it. それには満足していません。
  • It could be better. もっと良くなりそうです。
  • It’s perfect. 申し分ありません。

無理に遠回しな表現を使うより、簡単な英語で「何が問題か」を添えるほうが親切なこともあります。

関連表現

同じleaveでも、「仕事や判断を人に任せる」ときは leave A to Bの意味とLeave it to meの使い方 を使います。

  • leave A to B:AをBに任せる
  • leave a lot to be desired:望ましい状態まで大きな不足を残す

形は似ていますが、後ろに続く要素と文全体の意味は異なります。

まとめ

  • leave a lot/much to be desired は「かなり不満が残る・大いに改善の余地がある」
  • leave something to be desired は、やや控えめに「少し物足りない」
  • leave nothing to be desired は反対に「申し分ない」
  • 主語には、不満を感じる人ではなく「評価されるもの」を置く
  • 穏やかな形でも厳しい批判になり得るため、相手や場面に注意する

「まだ望みたい点がどれだけ残っているか」と考えれば、a lotnothing で意味が反転する理由をつかめます。まずはレビューで使いやすい The service left a lot to be desired. から覚えてみましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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