
let down は、日常会話で「人をがっかりさせる・期待を裏切る」という意味でよく使われる句動詞です。
You let me down. は単に「残念だった」ではなく、「あなたを信頼していたのに、期待した行動をしてくれなかった」という気持ちを伝えます。そのため、言い方によってはかなり重く響きます。
一方で、let down には文字どおり「物を下ろす」「空気を抜く」という意味もあります。共通する down の感覚から理解していきましょう。
Contents
- 1 let downの基本的な意味とイメージ
- 2 let downの語順|let A downが基本
- 3 Let me downの意味は文脈で変わる
- 4 Don’t let me down.のニュアンス
- 5 let downの3つの意味を例文で確認
- 6 be let down・feel let downの使い方
- 7 let downとdisappointの違い
- 8 let downとbreak a promiseの違い
- 9 let downとbetrayの違い
- 10 名詞のletdownとは?
- 11 関連表現:let your hair down
- 12 日本人が間違えやすいポイント
- 13 簡単な英語で言い換えるなら
- 14 まとめ
let downの基本的な意味とイメージ
let は「〜させる・〜することを許す」、down は「高い位置や良い状態から下へ」という感覚を持ちます。
人に使う let down は、相手が抱いていた期待・信頼・気持ちを下へ落とすイメージです。そこから「がっかりさせる」「期待を裏切る」という意味になります。
I don’t want to let you down.
あなたをがっかりさせたくありません。
The service really let us down.
そのサービスには本当にがっかりさせられました。
しゅみすけ(大山俊輔)
let downの語順|let A downが基本
let down は目的語を間に置ける分離可能な句動詞です。人をがっかりさせる場合、基本の語順は次のとおりです。
let+A+down
Aをがっかりさせる/Aの期待を裏切る
Don’t let your customers down.
お客様をがっかりさせないでください。
目的語が名詞なら let your customers down と let down your customers の両方が文法的に可能ですが、人を目的語にする日常会話では間に置く形が自然です。
特に me、him、her、it、them などの代名詞は、必ず let と down の間に置きます。
- ○ let me down
- × let down me
- ○ let them down
- × let down them
Let me downの意味は文脈で変わる
let me down は通常「私をがっかりさせる」という意味です。
He let me down when I needed him most.
私がいちばん彼を必要としていたとき、彼は期待を裏切りました。
ただし、物理的に高い場所から「私を下ろして」という文脈なら、文字どおりの意味になります。
Let me down slowly.
ゆっくり下ろしてください。
たとえば、誰かに持ち上げられている、ロープで吊られているなどの状況です。普通の会話で文脈がなければ、「がっかりさせる」の意味で理解されやすいでしょう。
Don’t let me down.のニュアンス
Don’t let me down. は「私をがっかりさせないで」「期待を裏切らないで」という意味です。仕事を任せる場面、約束を確認する場面、チームを励ます場面などで使われます。
I’m trusting you with this. Don’t let me down.
これはあなたを信頼して任せます。期待を裏切らないでください。
We’re counting on you. Don’t let us down.
私たちはあなたを頼りにしています。がっかりさせないでください。
親しい間柄なら励ましとして使えますが、声の調子によっては圧力や警告にも聞こえます。柔らかく応援したいだけなら、次の表現が使えます。
- I know you can do it.(あなたならできると思います)
- I’m counting on you.(頼りにしています)
- Do your best.(ベストを尽くしてね)
let downの3つの意味を例文で確認

1.人をがっかりさせる・期待を裏切る
もっともよく使われる意味です。約束を守らない、必要なときに助けない、期待した品質や成果を出せない、といった場面に使えます。
I promised I’d help, and I don’t want to let her down.
手伝うと約束したので、彼女をがっかりさせたくありません。
Our hotel looked great online, but it let us down.
ホテルはネットではよさそうでしたが、実際には期待外れでした。
Sorry I let you down.
期待を裏切ってしまってごめんなさい。
You’ve never let me down before.
あなたはこれまで一度も私の期待を裏切ったことがありません。
2.物を下ろす・低くする
ロープ、はしご、窓などを高い位置から下ろす場合にも使います。人や物を慎重に下へ移動させるイメージです。
They let the basket down with a rope.
彼らはロープでかごを下ろしました。
Let the window down a little.
窓を少し下げてください。
車の窓なら、日常会話では roll the window down のほうが一般的です。
3.タイヤなどの空気を抜く
イギリス英語では、タイヤの空気を抜いてしぼませる意味でも使われます。
Someone let down all four tires.
誰かが4本すべてのタイヤの空気を抜きました。
The tires had been let down overnight.
タイヤは夜の間に空気を抜かれていました。
地域差を避け、直接的に伝えるなら let the air out of the tire や deflate the tire が分かりやすい言い方です。
be let down・feel let downの使い方
自分が期待を裏切られた側なら、受け身の be let down や feel let down がよく使われます。
We were let down by the company.
私たちはその会社に期待を裏切られました。
I felt let down by his response.
彼の返答には裏切られたような気持ちになりました。
She feels badly let down by her friends.
彼女は友人たちにひどく裏切られたと感じています。
「誰に・何に裏切られたか」は by で示します。
feel let down by A
Aに期待を裏切られたと感じる
let downとdisappointの違い
disappoint は広く「人をがっかりさせる」という意味です。結果・映画・天気など、期待どおりでなかったものにも使えます。
The movie disappointed me.
その映画にはがっかりしました。
let down はより会話的で、人・組織・サービスなどを信頼していたのに応えてくれなかった、という感覚が出やすい表現です。
My teammate let me down at the last minute.
チームメイトは土壇場で私の期待を裏切りました。
ただし、実際の会話では意味が重なる場面も多くあります。迷ったら、幅広く使える disappoint や be disappointed で伝えても問題ありません。
disappointedの前置詞やlose faithとの違いは、「失望する」の英語表現比較でも詳しく解説しています。
let downとbreak a promiseの違い
break a promise は「約束を破る」という具体的な行為です。約束を破った結果、相手をがっかりさせたなら let down と両方使えます。
He broke his promise and let his daughter down.
彼は約束を破り、娘をがっかりさせました。
let down は、明確な約束がなくても、助け・成果・品質などへの期待に応えられなかった場面で使えます。
let downとbetrayの違い
betray は「裏切る」の中でも、秘密を漏らす、敵側につく、深い信頼を意図的に傷つけるなど、強い意味を持ちます。
He betrayed my trust.
彼は私の信頼を裏切りました。
let down は必ずしも悪意を含みません。失敗や力不足によって結果的に相手をがっかりさせた場合にも使えます。
名詞のletdownとは?
一語の letdown は名詞で、「期待外れ・がっかりさせるもの」という意味です。動詞の let down とはつづりを分けます。
The ending was a real letdown.
その結末は本当に期待外れでした。
After all the hype, the event was a letdown.
あれだけ宣伝されていたのに、そのイベントは期待外れでした。
- let down:句動詞「がっかりさせる」
- a letdown:名詞「期待外れ」
関連表現:let your hair down
let your hair down は、文字どおりには「髪を下ろす」ですが、イディオムとして「くつろぐ・堅苦しさをやめて楽しむ」という意味になります。
It’s Friday. Let your hair down and have some fun.
金曜日ですよ。肩の力を抜いて楽しみましょう。
これは「人をがっかりさせる」の let down とは、ひとかたまりの意味が異なります。
日本人が間違えやすいポイント
I let downでは目的語が足りない
「私は人をがっかりさせた」と言うなら、誰をがっかりさせたのかを置きます。
△ I let down.
○ I let him down.
○ I let everyone down.
自分ががっかりした側なら、I was disappointed. や I felt let down. と言います。
過去形もletのまま
let は現在形・過去形・過去分詞がすべて同じ形です。
- 現在形:let
- 過去形:let
- 過去分詞:let
He let me down yesterday.
彼は昨日、私をがっかりさせました。
apologizeと一緒なら責任を直接伝える
謝る場面では Sorry you feel let down. だけだと、相手の感じ方の問題にしているように聞こえることがあります。自分の行動を認めるなら、次のほうが明確です。
I’m sorry I let you down.
あなたをがっかりさせてしまい、申し訳ありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
- disappoint someone:人をがっかりさせる
- fail to help someone:人を助けられない
- not do what someone expected:相手が期待したことをしない
- lower something:物を下ろす
- let the air out:空気を抜く
I’m sorry I couldn’t do what I promised.
約束したことができず、申し訳ありません。
I don’t want to disappoint the team.
チームをがっかりさせたくありません。
まとめ
let down の中心は「高い位置や良い状態にあったものを下げる」という感覚です。人の期待や信頼を下げることから「がっかりさせる・期待を裏切る」、物なら「下ろす」、タイヤなら「空気を抜く」という意味になります。
語順は let A down。代名詞は let me down、let them down のように必ず間に置きます。
まずは I don’t want to let you down.(期待を裏切りたくありません)と、I’m sorry I let you down.(がっかりさせてごめんなさい)の2文から覚えてみましょう。
ほかの句動詞・定型表現は、英熟語・定型表現のまとめから確認できます。









