
for all intents and purposes は、「事実上」「実質的には」という意味の定型表現です。細かな例外や形式上の違いはあっても、重要な点では同じ結果になっている、というときに使います。
この記事では、意味の成り立ち、自然な語順と例文、to all intents and purposes との違い、in effect などの類似表現との使い分けまで分かりやすく解説します。
Contents
for all intents and purposesの意味
for all intents and purposes の主な意味は、次のとおりです。
- 事実上
- 実質的には
- ほとんどあらゆる重要な点で
ポイントは、「厳密には完全に同じではないが、現実の結果や重要な点を見れば同じと言える」という感覚です。
For all intents and purposes, the project is finished.
事実上、そのプロジェクトは終わっています。
まだ細かな修正が残っていても、主要な作業が完了しているなら、このように言えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「事実上」という意味になる?
intent は「意図・目的」、purpose も「目的」を表します。似た意味の語を重ねた all intents and purposes は、「あらゆる目的や重要な観点」というイメージです。
そのため、表面上の名称や細かな例外ではなく、目的や実際の働きという重要な観点では同じ、という意味になります。
単語を一つずつ直訳するよりも、「実際のところは」「重要な点では」とひとまとまりで覚えるのが自然です。
よく使う語順と形
文頭に置く
文全体を受けるときは、文頭に置いてコンマで区切る形が分かりやすいです。
For all intents and purposes, she runs the department.
実質的には、彼女がその部署を動かしています。
For all intents and purposes, our old apartment is unlivable now.
実質的に、以前のアパートにはもう住めません。
文中に置く
be動詞の後ろや、説明したい部分の近くにも置けます。挿入句として使う場合はコンマで挟むことがあります。
The old phone is, for all intents and purposes, unusable.
その古いスマートフォンは、事実上使えません。
The shop is still registered, but for all intents and purposes, it has closed.
その店はまだ登記上は存在しますが、事実上は閉店しています。
日常・仕事で使える自然な例文
仕事
The deal is, for all intents and purposes, complete.
その取引は、事実上まとまっています。
For all intents and purposes, Friday is our final deadline.
実質的には、金曜日が最終締め切りです。
暮らし・買い物
This jacket is for all intents and purposes brand-new.
このジャケットは、実質的には新品同様です。
After the repair, the laptop is, for all intents and purposes, a new machine.
修理後、そのノートパソコンは実質的に新品のようなものです。
人間関係
They never announced a breakup, but for all intents and purposes, the relationship is over.
二人は別れを発表していませんが、事実上、その関係は終わっています。
forとtoの違いは?
for all intents and purposes と to all intents and purposes は、基本的に同じ意味です。どちらも「事実上」「重要な点では」という意味になります。
for を使う形は特にアメリカ英語でよく見られ、to を使う形はイギリス英語でなじみのある形です。ただし、どちらか一方だけが正しいわけではありません。
To all intents and purposes, the building is empty.
事実上、その建物は空です。

in effect・virtuallyとの違い
in effect
in effect も「事実上」という意味で使えます。より短く、実際の働きや結果に注目する表現です。
The change is, in effect, a pay cut.
その変更は、事実上の減給です。
ただし、in effect には「効力を持っている・施行中である」という別の意味もあります。
The new rule is now in effect.
新しい規則は現在施行されています。
詳しくはin effectの意味・使い方とtake effectとの違いで確認できます。
virtually
virtually は「ほとんど」「実質的に」を表す一語の副詞です。形容詞や動詞を手軽に修飾できます。
The two designs are virtually identical.
その2つのデザインはほとんど同じです。
for all intents and purposes は、単なる程度の近さよりも、「細かな違いはあるが、重要な点や結果では同じ」と判断するときに向いています。
for all practical purposes
for all practical purposes は「実用上は」「現実的な目的では」という近い表現です。実際に扱ううえでは同じ、と言いたい場面で使います。
For all practical purposes, the two plans cost the same.
実際上、その2つのプランの費用は同じです。
よくある間違い:intensive purposesではない
音が似ているため、for all intensive purposes と聞き間違えたり書いたりすることがあります。しかし、標準的な表現は for all intents and purposes です。
- 正:for all intents and purposes
- 誤:for all intensive purposes
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
この長い表現が会話ですぐに出てこなくても、次の簡単な英語で十分に伝えられます。
- Basically, …(基本的には/要するに)
- In practice, …(実際には)
- It is almost the same as …(ほとんど~と同じです)
Basically, the project is finished.
要するに、そのプロジェクトは終わっています。
In practice, she is the team leader.
実際には、彼女がチームリーダーです。
似た感覚を持つ表現として、as good asの意味とalmostとの違いや、more or lessの意味と使い方も役立ちます。
まとめ
for all intents and purposes は、「厳密には違いがあっても、重要な点や実際の結果では同じ」という意味の「事実上」「実質的には」です。
- 文頭にも文中にも置ける
- to all intents and purposesも基本的に同じ意味
- in effectは「事実上」のほか「施行中」の意味もある
- intensive purposesという書き方は避ける
- 難しければBasicallyやIn practiceで言い換えられる
ほかの表現も学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もあわせてご覧ください。









