lie withの意味は?「責任・決定権が〜にある」の語順・使い方とdepend onとの違い

lie withの意味・使い方・語順を解説するアイキャッチ画像

lie with は、責任・決定権・原因などが「〜にある」「〜の側に属する」と伝える表現です。たとえば The final decision lies with you. は「最終決定はあなたに委ねられています」という意味になります。

ここでの lie は「うそをつく」ではありません。「横たわる」から広がった、あるものが特定の場所・人のもとに存在するという感覚です。この記事では意味の仕組み、自然な語順、よく使う主語、be responsible fordepend on との違いまで、会話で使える例文とともに解説します。

lie withの基本的な意味

A lies with B の基本は「A(責任・選択・原因など)がBのもとにある」です。日本語では文脈に合わせて次のように訳せます。

  • 責任が〜にある
  • 決定権が〜にある/〜が決めることだ
  • 原因・問題が〜にある
  • 課題・義務が〜に委ねられている

The responsibility lies with the manager.
責任はマネージャーにあります。

The choice lies with the customer.
選ぶのはお客様です。

The real problem lies with the outdated system.
本当の問題は古いシステムにあります。

しゅみすけ(大山俊輔)

「横たわっている」と直訳するより、責任や決定権が“誰のところに置かれているか”を思い浮かべると、意味をつかみやすくなります。

なぜlie withで「責任が〜にある」になる?

lie には「横になる」のほかに、「ある・存在する」という意味があります。with はここでは、何かが「〜のもとにある」「〜に属している」という関係を示します。

つまり、responsibility(責任)+lies(存在する)+with the team(チームのもとに) という組み立てです。

Ultimate responsibility lies with the board.
最終的な責任は取締役会にあります。

「誰かが責任を負う」と人を主語にするのではなく、「責任が誰のもとにあるか」と、責任・判断・問題の所在を落ち着いて示すのがポイントです。そのため、仕事の説明、報道、規約などで特によくなじみます。

lie withの語順と文法

基本形:A lies with B

現在形では、主語Aが単数なら lies、複数なら lie になります。

The decision lies with Sarah.
決定権はサラにあります。

The risks lie with the buyer.
そのリスクは買い手側にあります。

過去形・過去分詞は lay / lain です。

At that time, the final say lay with the founder.
当時、最終決定権は創業者にありました。

The authority has always lain with the local offices.
その権限は常に各地方事務所にありました。

lay は動詞 lay(〜を置く)の現在形にも見えるため紛らわしいですが、上の文では lie の過去形です。

It lies with 人 to do:〜するのは人の責任だ

It lies with B to do は、「〜するかどうか・〜する責任はBにある」という、やや改まった形です。

It lies with you to make the next move.
次の一歩を踏み出すのはあなた次第です。

It lies with the committee to approve the proposal.
その提案を承認するかどうかは委員会に委ねられています。

日常会話なら、It’s up to you.You need to decide. のほうが気軽です。

lie withが責任・決定権・原因の所在を示す3つの例文イラスト

場面別:lie withの自然な例文

仕事・責任

The responsibility for checking the figures lies with our finance team.
数値を確認する責任は財務チームにあります。

If the launch fails, the blame won’t lie with one person.
発売が失敗しても、責任が一人だけにあるわけではありません。

Final approval lies with the regional director.
最終承認は地域統括責任者に委ねられています。

選択・決定

The choice of venue lies with the couple.
会場を選ぶのはそのカップルです。

Whether we extend the deadline lies with the client.
締め切りを延長するかどうかはクライアント次第です。

The final say lies with my parents because it’s their house.
両親の家なので、最終的に決めるのは両親です。

問題・原因

The delay doesn’t lie with the delivery driver; the address was wrong.
遅れの原因は配達員ではなく、住所の間違いです。

Part of the problem lies with poor communication.
問題の一部はコミュニケーション不足にあります。

The fault may lie with the battery rather than the charger.
不具合の原因は充電器ではなく、バッテリーにあるかもしれません。

日常・人間関係

The next step lies with him. I’ve already apologized.
次にどうするかは彼次第です。私はもう謝りました。

The decision lies with you, so take your time.
決めるのはあなたですから、ゆっくり考えてください。

The key to rebuilding trust lies with honest conversation.
信頼を取り戻す鍵は、正直に話し合うことにあります。

lie withと似た表現の違い

lie withとbe responsible for

be responsible for は、人・組織を主語にして「〜を担当している」「〜に責任がある」と直接伝えます。

Mika is responsible for the schedule.
ミカがスケジュールを担当しています。

Responsibility for the schedule lies with Mika.
スケジュールの責任はミカにあります。

内容は近くても、lie with は「責任の所在」に焦点を当てるため、やや客観的・改まった響きになります。

lie withとdepend on

depend on は「結果が〜によって変わる」「〜を頼りにする」という依存・条件を表します。

The result depends on the weather.
結果は天候次第です。

The final decision lies with the organizer.
最終決定は主催者に委ねられています。

「〜次第」と訳せる場合でも、lie with は決定権や責任を持つ人、depend on は結果を左右する条件に注目します。

lie withとbe up to

It’s up to you. は「あなた次第です」「あなたが決めて」と会話で非常によく使う表現です。The decision lies with you. は同じ状況でも、決定権の所在を説明する硬めの言い方です。

It’s up to you where we eat.
どこで食べるかはあなたに任せます。

Approval lies with the department head.
承認権限は部門長にあります。

日本人が間違えやすいポイント

lieを「うそをつく」と決めつけない

lie には綴りが同じで「うそをつく」という意味もあります。しかし responsibility lies with … のような形では、「存在する・ある」という別の意味です。

人を主語にしないのが基本

「彼に責任がある」を直訳して He lies with the responsibility. とは言いません。通常は責任を主語にします。

× He lies with the responsibility.
The responsibility lies with him.
He is responsible for it.

lie inとの違いに注意する

lie with は責任・決定権などが「人や組織のもとにある」、lie in は原因・本質・強みなどが「物事の中にある」という感覚です。

The decision lies with the board.
決定権は取締役会にあります。

Her strength lies in her patience.
彼女の強みは忍耐力にあります。

しゅみすけ(大山俊輔)

まずは「responsibility / decision / choice lies with 人」の3パターンをセットで覚えると、仕事でも日常でも応用しやすいです。

簡単な英語で言い換えるなら

lie with がすぐに出てこなくても、意味を直接伝えれば問題ありません。

  • The responsibility lies with me.I’m responsible.(私に責任があります)
  • The decision lies with you.You decide.(あなたが決めてください)
  • The problem lies with the system.The system is causing the problem.(システムが問題を起こしています)
  • It lies with us to act.We need to act.(私たちが行動する必要があります)

自然な会話では、こうした基本語の言い換えのほうが分かりやすい場面も多くあります。

まとめ

lie with は「責任・決定権・原因などが〜にある」という意味です。基本語順は A lies with B。人を主語にするのではなく、responsibilitydecisionchoicefaultproblem などを主語にし、その所在を示します。

be responsible for より客観的で、It’s up to you. より改まった響きがあります。まずは The decision lies with you. をそのまま声に出して覚えてみましょう。

ほかの英熟語・定型表現も知りたい方は、英熟語・定型表現の一覧と学び方もご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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