for fear ofの意味は?語順・使い方とfor fear that・to avoidとの違い

for fear ofの意味と使い方、to avoidとの違いを解説するアイキャッチ画像

for fear of は、「~を恐れて」「~するといけないので」「~しないように」という意味です。これから起こるかもしれない悪い結果を心配し、それを避けるために何かをする場面で使います。

She spoke quietly for fear of waking the baby. なら、「赤ちゃんを起こすかもしれない」と心配して小声で話した、ということです。

この記事では、for fear of + 名詞/動名詞 の語順、for fear that + 文 との使い分け、to avoidbecause of fear との違いまで、自然な例文で解説します。

for fear ofの意味は「~を恐れて・~するといけないので」

for fear of は、悪い出来事が起こる可能性を心配し、その出来事を防ぐように行動することを表します。日本語では文脈に応じて、「~を恐れて」「~するといけないので」「~しないように」と訳せます。

  • He kept the news secret for fear of upsetting his parents.
    両親を動揺させるといけないので、彼はその知らせを秘密にしていました。
  • I took a screenshot for fear of losing the information.
    その情報を失うのが心配で、スクリーンショットを撮りました。
  • They canceled the picnic for fear of heavy rain.
    大雨を恐れて、彼らはピクニックを中止しました。

どの例にも、「悪い結果への心配」と「その結果を避ける行動」の2つがあります。

しゅみすけ(大山俊輔)

for fear of は、ただ「怖かった」と説明する表現ではありません。「悪いことが起きそうだから、先回りして行動した」という流れを意識しましょう。

for・fear・ofから意味を理解する

fear は「恐れ・不安」、of はその恐れの対象を後ろにつなぎます。for fear of 全体では、「~への恐れから」「~を恐れるがゆえに」という理由を表します。

ただし、実際の英文では一語ずつ訳すより、for fear of = ~するといけないので と一まとまりで覚えるほうが使いやすいでしょう。

for fear of は日常会話でまったく使われないわけではありませんが、少し改まった、書き言葉寄りの響きがあります。普段の会話では because I was afraid …to avoid … のほうが簡単で自然な場合もあります。

for fear ofの語順:後ろは名詞か動名詞

of は前置詞なので、後ろには名詞、代名詞、または動詞の -ing形を置きます。

主語 + 動詞 + for fear of + 名詞/動名詞

for fear of + 名詞

  • We stayed inside for fear of the storm.
    嵐を恐れて、私たちは屋内にいました。
  • She avoided the topic for fear of an argument.
    口論になるのを恐れて、彼女はその話題を避けました。
  • The company delayed the announcement for fear of a negative reaction.
    否定的な反応を懸念して、会社は発表を遅らせました。

for fear of + 動名詞

  • I checked the address twice for fear of sending it to the wrong place.
    間違った場所へ送るといけないので、住所を2回確認しました。
  • She didn’t ask another question for fear of sounding rude.
    失礼に聞こえるのを恐れて、彼女はそれ以上質問しませんでした。
  • He saved the file in two places for fear of losing his work.
    作業内容を失うといけないので、彼はファイルを2か所に保存しました。

for fear of lose のように動詞の原形を置くことはできません。for fear of losing のように -ing形にします。

for fear thatの使い方:後ろに文を置く

「誰が何をするのか」をはっきり示したいときは、for fear that + 主語 + 動詞 を使えます。

  • She lowered her voice for fear that the baby might wake up.
    赤ちゃんが起きるといけないので、彼女は声を小さくしました。
  • He left early for fear that he would miss the last train.
    終電に乗り遅れるのを恐れて、彼は早めに出ました。
  • I didn’t mention the mistake for fear that she might feel embarrassed.
    彼女が恥ずかしい思いをするといけないので、私はその間違いに触れませんでした。

that節では、まだ現実になっていない可能性を表すため、mightwould がよく使われます。ただし、時制や文脈に応じて普通の動詞も使えます。

for fear of・for fear that・to avoidの違い

for fear of、for fear that、to avoidの語順とニュアンスを比較する図

for fear of:恐れや不安を強調する

for fear of は、避けたい結果だけでなく、話し手や行動した人がその結果を恐れていた・心配していたことを伝えます。

He wore a hat for fear of getting sunburned.
日焼けするのを恐れて、彼は帽子をかぶりました。

for fear that:誰が何をするかを文で示す

for fear that の後ろには主語と動詞が続くため、恐れている出来事の主語が前の文と違う場合にも便利です。

I closed the window for fear that the cat might get out.
猫が外へ出るといけないので、私は窓を閉めました。

窓を閉めたのは I、外へ出る可能性があるのは the cat です。

to avoid:避ける目的を直接伝える

to avoid は、「~を避けるために」という目的を直接述べます。恐怖や不安を特に強調せず、日常会話や仕事でも広く使える中立的な表現です。

  • I left early to avoid traffic.
    渋滞を避けるために早く出ました。
  • I left early for fear of getting stuck in traffic.
    渋滞に巻き込まれるのを恐れて早く出ました。

1つ目は実用的な目的、2つ目は「巻き込まれたら困る」という心配に焦点があります。

because of fearとの違い

because of fear は、恐怖が行動や状態の原因だったことを説明します。一方、for fear of は、予想される悪い結果を避けるための行動を表すのが基本です。

  • He couldn’t speak because of fear.
    恐怖のため、彼は話せませんでした。
  • He spoke softly for fear of attracting attention.
    注目を集めるのを恐れて、彼は小声で話しました。

because of fear の文では恐怖で話せない状態になっています。for fear of の文では、注目を避けるために「小声で話す」という意図的な行動を取っています。

場面別の自然な例文

日常・家庭

  • I tiptoed upstairs for fear of waking everyone.
    みんなを起こすといけないので、私はつま先立ちで2階へ上がりました。
  • She wrote down the recipe for fear of forgetting it.
    忘れるといけないので、彼女はレシピを書き留めました。

仕事

  • He reviewed the numbers again for fear of making a costly mistake.
    大きな損失につながる間違いを恐れて、彼は数字をもう一度確認しました。
  • The team avoided making promises for fear that the schedule might change.
    予定が変わる可能性を懸念して、チームは約束を避けました。

旅行

  • We arrived two hours early for fear of missing our flight.
    飛行機に乗り遅れるのが心配で、私たちは2時間早く到着しました。
  • I kept my passport in the hotel safe for fear of losing it.
    パスポートをなくすといけないので、ホテルの金庫に入れておきました。

人間関係

  • She hid her feelings for fear of being rejected.
    拒絶されるのを恐れて、彼女は自分の気持ちを隠しました。
  • He didn’t disagree for fear that his boss would get angry.
    上司が怒るといけないので、彼は反対意見を言いませんでした。

日本人が間違えやすいポイント

ofの後ろに動詞の原形を置かない

for fear of make a mistake は誤りです。of は前置詞なので、for fear of making a mistake とします。

for fear ofとfear ofを混同しない

fear of は「~への恐れ」という名詞句です。

She has a fear of flying.
彼女には飛行機に乗ることへの恐怖があります。

for fear of は、行動の理由を付け加えます。

She travels by train for fear of flying.
飛行機に乗るのが怖いため、彼女は電車で旅行します。

会話では硬く聞こえることがある

for fear of は少し改まった響きがあります。普段の会話なら、難しく考えずに because I was afraid …because I didn’t want … と言っても自然です。

しゅみすけ(大山俊輔)

for fear of がすぐ出てこなければ、「怖かったから」「そうしたくなかったから」と短い文に分けましょう。中学英語でも理由と行動は十分伝えられます。

簡単な英語で言い換えるなら?

for fear of を使わず、理由を直接説明できます。

  • I was afraid I might wake the baby, so I spoke quietly.
    赤ちゃんを起こすのが心配だったので、小声で話しました。
  • I didn’t want to lose the file, so I made a copy.
    ファイルを失いたくなかったので、コピーを作りました。
  • I left early because I didn’t want to miss the train.
    電車に乗り遅れたくなかったので、早く出ました。
  • I checked it again to be safe.
    念のため、もう一度確認しました。

「残念ながら」を表す I’m afraid は用途が異なります。詳しくは、I’m afraidの意味と使い方をご覧ください。

for fear ofのまとめ

  • 意味は「~を恐れて」「~するといけないので」
  • 悪い結果を心配し、それを避けるために行動するニュアンス
  • for fear of + 名詞/動名詞 の語順で使う
  • 文を続けるときは for fear that + 主語 + 動詞
  • to avoid は恐れを強調せず、避ける目的を中立的に表す
  • 会話では because I was afraid …I didn’t want … で簡単に言い換えられる

ほかの英熟語や定型表現は、英熟語・定型表現の親記事から確認できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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