
up to parは、「期待される基準に達している」「十分な水準にある」という意味です。仕事の質、サービス、設備、成績、体調などを、ある基準と比べて評価するときに使います。
この記事では、up to parの意味と語順、自然な例文、below parやup to standardとの違いまで、会話で使える形に整理します。
Contents
up to parの意味は「基準に達している」
up to parの基本的な意味は、次のとおりです。
- 期待される基準に達している
- 十分な品質・水準である
- いつもどおりの調子である
The service wasn’t up to par.
サービスは期待される水準に達していませんでした。
Her work is always up to par.
彼女の仕事はいつも十分な水準です。
肯定文でも使えますが、実際にはnot up to parの形で「期待したほどよくない」と評価するときにもよく使われます。
なぜup to parで「基準に達する」になるの?
parは「標準・平均的な水準」という意味です。ゴルフでは、各ホールを終えるための基準打数をparと呼びます。
一方、up toには「ある地点・水準まで届く」という感覚があります。そのため、up to parは文字どおりには「基準のところまで届いている」となり、そこから「要求される水準に達している」という意味になります。
ただし、日常会話のup to parはゴルフだけの表現ではありません。仕事、商品、サービス、設備、能力、体調など幅広い対象に使えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
up to parの語順とよく使う形
be up to par
最も基本的なのは、主語の状態を説明するbe up to parです。
The final report is up to par.
最終報告書は十分な水準に達しています。
Is the new system up to par?
新しいシステムは必要な水準に達していますか?
not be up to par
期待に届いていない場合は、be動詞の後ろにnotを置きます。
The hotel room wasn’t up to par.
そのホテルの部屋は期待した水準ではありませんでした。
My presentation today wasn’t quite up to par.
今日のプレゼンは、いまひとつ満足できる出来ではありませんでした。
quiteを添えたnot quite up to parは、「完全には基準に届いていない」「少し物足りない」という、やや控えめな言い方です。
bring A up to par
「Aを基準まで引き上げる」と言いたいときは、bring A up to parが使えます。
We need to bring the website up to par before launch.
公開前に、そのウェブサイトを十分な水準まで仕上げる必要があります。
up to parを使う自然な例文
仕事・勉強
Your first draft is good, but it isn’t quite up to par yet.
初稿はよいですが、まだ十分な水準には届いていません。
I reviewed the proposal again to make sure it was up to par.
提案書が十分な出来になっているか確認するため、もう一度見直しました。
商品・サービス
The food was excellent, but the service wasn’t up to par.
料理は素晴らしかったのですが、サービスはいまひとつでした。
We replaced the equipment because it was no longer up to par.
その設備はもう必要な水準を満たしていなかったので交換しました。
体調
I’m not feeling up to par today.
今日は本調子ではありません。
体調についてはfeel up to parやfeel below parが使われます。ただし、日常会話ではI’m not feeling well.のほうが、より直接的で一般的です。
up to parとbelow parの違い

| 表現 | 基本イメージ | 例 |
|---|---|---|
| up to par | 基準線まで達している | The work is up to par. |
| below par | 基準線より下にある | The service was below par. |
| not up to par | 期待される基準に届いていない | My performance wasn’t up to par. |
below parとnot up to parは近い意味です。below parは「平均・標準より低い」と評価する響きがあり、not up to parは「今回期待されていた基準を満たしていない」という文脈で使いやすい表現です。
up to par・up to standard・good enoughの違い
up to standard
up to standardも「基準を満たしている」ですが、規則・品質管理・正式な要件など、明確に定められた基準を意識しやすい表現です。
The kitchen must be brought up to standard.
その厨房は規定の基準を満たす状態に改善しなければなりません。
good enough
good enoughは「目的には十分よい」という実用的な判断です。up to parほど、外部の基準や期待値との比較を強く感じさせません。
It’s not perfect, but it’s good enough for now.
完璧ではありませんが、今のところはこれで十分です。
up to speed
up to speedは品質ではなく、「最新情報を把握している」「必要な知識や能力の水準に追いついている」という意味です。詳しくはup to speedの意味と使い方をご覧ください。
日本人が間違えやすいポイント
「平均より上」とは限らない
up to parは「非常に優秀」という意味ではありません。基本的には「期待される水準には達している」です。大きく褒めたいなら、excellentやoutstandingなどが適しています。
人を直接評価すると強く聞こえることがある
You’re not up to par.のように人そのものへ直接言うと、能力や価値を低く評価しているように響く場合があります。改善点を伝えるなら、対象を具体的にすると穏やかです。
This section isn’t quite up to par yet.
この部分は、まだ十分な水準には達していません。
up to parが出てこないときの簡単な言い換え
この表現を思い出せなくても、基本的な英語で十分伝えられます。
- It’s good enough.(十分によいです)
- It meets our standards.(私たちの基準を満たしています)
- It isn’t good enough yet.(まだ十分によくありません)
- I don’t feel well today.(今日は体調がよくありません)
しゅみすけ(大山俊輔)
関連する英熟語・定型表現
まとめ
up to parは「期待される基準に達している」「十分な水準にある」という意味です。parを基準線、up toを「そこまで届く」と考えると、意味を自然に理解できます。
仕事やサービスの評価ではbe up to par、不足を伝えるならnot quite up to par、改善を表すならbring A up to parという形が便利です。まずはIs this up to par?(これは十分な水準ですか?)の一文から使ってみてください。









