long agoの意味は?a long time ago・beforeとの違いと使い方

long ago「ずっと昔に」を表す古い家族写真を見る女性のイラスト

long ago は「ずっと昔に」「ずいぶん前に」という意味です。現在から振り返って、出来事が遠い過去にあったことを表します。

long ago
意味:ずっと昔に、ずいぶん前に
品詞的な働き:過去の時を表す副詞句
基本時制:過去形

It happened long ago. なら「それはずっと昔に起こりました」です。意味は簡単ですが、a long time ago との違い、before との時間の基準、現在完了形と一緒に使えるかなど、学習者が迷いやすい点があります。

long agoの意味は「ずっと昔に」

ago は「今から〜前」を表す語です。そこに long が付くことで、「今から長い時間をさかのぼった過去」を表します。

This castle was built long ago.
(この城はずっと昔に建てられました)

We met long ago, when we were students.
(私たちはずっと昔、学生だったころに出会いました)

People believed that long ago.
(昔の人々はそれを信じていました)

That tradition disappeared long ago.
(その習慣はずいぶん前になくなりました)

どれほど昔かを数字で示す表現ではありません。話し手が「かなり前だ」と感じていることを伝えます。そのため、同じ10年前でも、話す人や文脈によって long ago と感じるかどうかは変わります。

long+agoから意味を理解する

long は「長い」、ago は「今から前」です。

long:時間的に長い
ago:今を起点に過去へさかのぼる
→ 今から長い時間をさかのぼった昔

ago は、必ず「今」を基準にします。

two days ago:今から2日前
ten years ago:今から10年前
long ago:今からずっと前

しゅみすけ(大山俊輔)

agoを見たら、まず「今から後ろへ振り返る」と考えましょう。long agoは、その矢印がずっと遠くまで伸びるイメージです。

long agoの自然な語順

文末:出来事を述べてから「ずっと前」と付ける

日常会話で使いやすい基本の位置です。

I sold that car long ago.
(その車はずいぶん前に売りました)

She left the company long ago.
(彼女はずいぶん前に会社を辞めました)

We stopped talking long ago.
(私たちはずっと前に話さなくなりました)

文頭:昔の話へ場面を切り替える

物語、歴史の説明、回想などでは文頭も自然です。

Long ago, this area was covered by forest.
(ずっと昔、この地域は森に覆われていました)

Long ago, people traveled between the villages on foot.
(昔、人々は村から村へ徒歩で移動していました)

文頭では、後ろにコンマを置くと読みやすくなります。Long, long ago, … と繰り返すと「むかしむかし」のような物語調になります。

long agoとa long time agoの違い

long agoa long time ago は、どちらも「ずっと前に」で、入れ替えられることが多い表現です。

I visited Rome long ago.
(ずっと前にローマを訪れました)

I visited Rome a long time ago.
(ずっと前にローマを訪れました)

違いは主に響きです。

  • long ago:短く引き締まった表現。物語・歴史説明・回想にも合う
  • a long time ago:意味が直接的で、日常会話でも非常に使いやすい

英会話で迷ったら a long time ago を使ってもまったく問題ありません。long ago のほうが必ず古風というわけではありませんが、文頭に置くと物語を始めるような響きが出やすくなります。

long agoとbeforeの違い

ago は「今」が基準ですが、before は文脈上の基準時より前を表せます。この違いは時間軸で見ると明確です。

agoは今から、beforeは基準時から前へさかのぼる違いを示す時間軸

I moved here three years ago.
(私は今から3年前にここへ引っ越しました)

She said she had moved there three years before.
(彼女は、その時点より3年前にそこへ引っ越したと言いました)

2つ目の文では、before の基準は「今」ではなく、過去の she said の時点です。

また、before は「以前に」という経験も表せます。

I’ve seen this movie before.
(この映画は以前見たことがあります)

この場合は特定の「何年前」ではなく、現在までの経験を表すため現在完了形が自然です。

long agoは基本的に過去形と使う

ago は、過去のある時点を示します。そのため、基本的には過去形と一緒に使います。

I saw that movie long ago.
(その映画はずっと前に見ました)

× I’ve seen that movie long ago.

現在完了形は過去と現在のつながりを扱う形ですが、long ago は出来事を過去の一点に置きます。経験として「以前見たことがある」と言いたいなら、次のようにします。

I’ve seen that movie before.
(その映画は以前見たことがあります)

I saw that movie a long time ago.
(その映画はずっと前に見ました)

not long agoの意味は「少し前に」

not long ago は、直訳すると「長い時間は経っていない前」で、「少し前に」「つい最近」を表します。

I saw her not long ago.
(少し前に彼女を見かけました)

They opened this café not long ago.
(このカフェは少し前にオープンしました)

Not long ago, I couldn’t speak English at all.
(少し前まで、私は英語をまったく話せませんでした)

recently に近い意味ですが、not long ago は過去の出来事として話しやすく、過去形とよく使われます。

how long agoの意味は「どれくらい前に」

いつ起きたかを、現在からの経過時間で尋ねるなら How long ago …? を使えます。

How long ago did you move to Tokyo?
(どれくらい前に東京へ引っ越したのですか)

How long ago was this photo taken?
(この写真はどれくらい前に撮られたのですか)

How long ago did you two meet?
(お二人はどれくらい前に出会ったのですか)

答えは Five years ago.A long time ago. のように返せます。

場面別の自然な例文

日常会話・思い出

I bought this jacket long ago, but I still wear it.
(このジャケットはずっと前に買いましたが、今も着ています)

We used to come here together long ago.
(昔、私たちはよく一緒にここへ来たものです)

This photo was taken long ago at my grandparents’ house.
(この写真はずっと前に祖父母の家で撮られました)

仕事・会社

We stopped using that system long ago.
(そのシステムはずいぶん前に使わなくなりました)

That policy was introduced long ago and needs to be reviewed.
(その方針はかなり昔に導入されたもので、見直しが必要です)

He left the company long ago, so I don’t have his current contact information.
(彼はずいぶん前に退職したので、現在の連絡先は分かりません)

恋愛・人間関係

I forgave him long ago.
(私は彼のことをずっと前に許しています)

We dated long ago, but we’re just friends now.
(私たちは昔付き合っていましたが、今はただの友人です)

Those feelings disappeared long ago.
(その気持ちはずっと前になくなりました)

歴史・旅行

Long ago, this building was a train station.
(ずっと昔、この建物は駅でした)

The river changed its course long ago.
(その川はずっと昔に流路を変えました)

People settled in this region long ago.
(人々はずっと昔にこの地域へ定住しました)

建物や習慣の起源が特定の年代までさかのぼる場合は、「date back toの意味と使い方」も便利です。

似た「昔」の表現との違い

back in the day:懐かしさを伴う「昔は」

back in the day はくだけた表現で、昔の生活・習慣・自分の若いころを懐かしく振り返るときに使います。

Back in the day, we didn’t have smartphones.
(昔はスマートフォンなんてありませんでした)

詳しいニュアンスは「Back in the dayの意味と使い方」で解説しています。

in the old days:昔の時代には

in the old days は「昔の時代・かつての時代」に焦点を置きます。

In the old days, people wrote letters by hand.
(昔は、人々は手書きで手紙を書きました)

once:かつて

once は「以前は〜だった」「かつて〜した」と、過去の状態や出来事を簡潔に示します。

This was once a small fishing village.
(ここはかつて小さな漁村でした)

once upon a time:昔々

once upon a time は、おとぎ話の定番の始まりです。普通の思い出話で使うと、わざと物語風に聞こえることがあります。

Once upon a time, there lived a kind queen.
(昔々、心優しい女王が住んでいました)

よくある間違い

agoの前に期間を置く

数字を使う場合は「期間+ago」の順です。

× ago three years
three years ago

agoの前にinを付けない

× I met her in three years ago.
○ I met her three years ago.

three years ago だけで時を表すため、in は不要です。

long time agoのaを忘れない

time を使う形では a long time ago が基本です。

× long time ago
a long time ago
long ago

すぐ出てこないときの簡単な言い換え

long ago が出てこなければ、具体的な時期や簡単な過去形で伝えられます。

It happened many years ago.
(それは何年も前に起きました)

It happened when I was young.
(それは私が若いころに起きました)

That was a long time ago.
(それはずっと前のことです)

We don’t use it anymore.
(私たちはもうそれを使っていません)

しゅみすけ(大山俊輔)

「ずっと昔」が出てこなくても、when I was youngやmany years agoで十分伝えられます。

関連表現

  • a long time ago:ずっと前に
  • not long ago:少し前に、つい最近
  • how long ago:どれくらい前に
  • years ago:何年も前に
  • back in the day:昔は、あのころは
  • in the old days:昔の時代には
  • once:かつて
  • once upon a time:昔々

まとめ

long ago は「ずっと昔に」「ずいぶん前に」を表し、現在から遠い過去へ振り返る表現です。基本的に過去形と使い、文末なら It happened long ago.、文頭なら Long ago, … の形が自然です。

a long time ago はほぼ同じ意味で、ago は今が基準、before は文脈上の基準時より前という違いがあります。まずは I bought it long ago. のような短い文から使ってみましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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