
have nothing to do with … は、「〜とはまったく関係がない」「〜に関与していない」という意味の定型表現です。
This problem has nothing to do with you.
この問題はあなたとは関係ありません。
do が入っているため「何もしない」と訳したくなりますが、この表現で問題になるのは行動ではなく「関係・つながり」です。さらに、something や a lot に入れ替えると、関係の強さを自由に表せます。
Contents
- 1 have nothing to do withの意味と基本形
- 2 なぜ「関係がない」という意味になるの?
- 3 nothing・something・a lotで関係の強さを変えられる
- 4 I have nothing to doとwithを付けた文の違い
- 5 This has nothing to do with you.の2つのニュアンス
- 6 場面別の自然な例文
- 7 What does that have to do with …?の使い方
- 8 want nothing to do withは「関わりたくない」
- 9 have nothing to do withとbe unrelated toの違い
- 10 日本人が間違えやすいポイント
- 11 簡単な英語で言い換えるなら
- 12 関連するhaveの定型表現
- 13 まとめ
have nothing to do withの意味と基本形
基本の形は次のとおりです。
主語 + have / has nothing to do with + 人・物・事柄
日本語では、文脈に応じて次のように訳せます。
- 〜とはまったく関係がない
- 〜には関与していない
- 〜のせいではない
- 〜とは無縁である
I have nothing to do with that decision.
私はその決定にはまったく関与していません。
Money has nothing to do with why I left.
私が辞めた理由に、お金は関係ありません。
なぜ「関係がない」という意味になるの?
ここでの have … to do with は、「〜との関係・関連性を持つ」という一まとまりです。nothing は「何もない・ゼロ」なので、have nothing to do with X は「Xとの関連性がゼロ」と考えられます。
| 部品 | この表現での感覚 |
|---|---|
| have | 関係性を自分・物事の側に持つ |
| nothing | 何もない、ゼロ |
| to do with X | Xに関係する、Xとのつながり |
have は手で物を「持つ」場合だけでなく、問題・時間・選択肢・関係など、形のないものにも使えます。詳しい仕組みはbe-rize.comのhaveのコアイメージは「持つ」ではない|英会話で使える5つの型と例文で確認できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
nothing・something・a lotで関係の強さを変えられる

nothing の部分を入れ替えると、「どの程度関係しているか」を段階的に表せます。
| 表現 | 意味 | 関係の強さ |
|---|---|---|
| have nothing to do with | まったく関係がない | ゼロ |
| have little to do with | ほとんど関係がない | 弱い |
| have something to do with | 何らかの関係がある | 不明だが存在する |
| have a lot to do with | 大いに関係がある | 強い |
| have everything to do with | 全面的に関係がある | 非常に強い |
His mood may have something to do with the meeting.
彼の機嫌は、その会議と何か関係があるのかもしれません。
Good communication has a lot to do with trust.
良いコミュニケーションは信頼と大いに関係があります。
This has everything to do with how we treat our customers.
これは、私たちが顧客にどう接するかと全面的に関係しています。
I have nothing to doとwithを付けた文の違い
with の有無で意味が大きく変わります。
I have nothing to do.
私はすることがありません。/暇です。
I have nothing to do with it.
私はそれとは関係ありません。
1文目では to do が nothing を説明し、「するべきことが何もない」という意味です。2文目では have nothing to do with が一つの型となり、「それとの関係がない」を表します。
最後の with + 対象 を見落とさないことが、意味を正しく判断するポイントです。
This has nothing to do with you.の2つのニュアンス
This has nothing to do with you. は直訳すると「これはあなたとは関係がない」ですが、場面によって聞こえ方が変わります。
相手を安心させる
Don’t blame yourself. This has nothing to do with you.
自分を責めないで。これはあなたのせいではありません。
この場合は、「あなたには責任がない」と安心させる優しい言葉です。
相手を話から締め出す
Stay out of this. It has nothing to do with you.
この件には口を出さないで。あなたには関係ありません。
言い方や状況によっては、「あなたには関係ない」「口を挟まないで」という冷たい響きになります。人に直接使うときは、声の調子や前後の言葉に注意しましょう。
場面別の自然な例文
仕事
The delay had nothing to do with our team.
その遅れは、私たちのチームとは関係ありませんでした。
Your age has nothing to do with your ability to learn new skills.
年齢は、新しいスキルを学ぶ能力とは関係ありません。
恋愛・人間関係
My decision has nothing to do with anyone else.
私の決断は、ほかの誰とも関係ありません。
Our argument had nothing to do with money.
私たちの口論は、お金とは関係ありませんでした。
家庭・暮らし
The broken window has nothing to do with the storm.
割れた窓は、その嵐とは関係ありません。
原因を否定する
Her success has nothing to do with luck.
彼女の成功は運とは関係ありません。
このように、「一般には原因だと思われているものを否定する」場面でもよく使われます。
What does that have to do with …?の使い方
What does that have to do with …? は、「それが〜と何の関係があるの?」と関連性を尋ねる形です。
What does that have to do with our budget?
それが私たちの予算と何の関係があるのですか?
純粋に説明を求める場合もありますが、「それは関係ないでしょう」と相手の発言に疑問を示す、少し挑戦的な言い方にもなります。柔らかく尋ねるなら、次のように言えます。
Could you explain how that relates to our budget?
それが私たちの予算とどう関係するのか、説明していただけますか?
want nothing to do withは「関わりたくない」
want nothing to do with + 人・物 は、「〜とは一切関わりたくない」という強い拒絶を表します。
I want nothing to do with that company.
私はその会社とは一切関わりたくありません。
She wants nothing to do with her ex.
彼女は元恋人とは一切関わりたくないと思っています。
have nothing to do with は事実として「関係がない」、want nothing to do with は意志として「関わりたくない」です。似ていますが、感情の強さが違います。
| 表現 | 特徴 | よく合う場面 |
|---|---|---|
| have nothing to do with | 会話的で、関係ゼロを強く伝える | 日常会話・仕事の会話 |
| be unrelated to | 客観的で少し硬い | 報告書・説明文・公式な発言 |
| not be connected to | つながっていないことを平易に表す | 会話・説明 |
The two incidents are unrelated.
その2つの出来事に関連はありません。
The two incidents have nothing to do with each other.
その2つの出来事は互いにまったく関係がありません。
後者のほうが、話し手が関係性をはっきり否定する響きがあります。
日本人が間違えやすいポイント
1. withを忘れると「することがない」になる
I have nothing to do. は「暇だ」、I have nothing to do with it. は「それとは関係がない」です。
2. aboutではなくwithを使う
誤:This has nothing to do about me.
正:This has nothing to do with me.
3. 二重否定を避ける
標準的でない:It doesn’t have nothing to do with me.
自然:It has nothing to do with me.
または:It doesn’t have anything to do with me.
nothing 自体に否定の意味があるため、通常は doesn’t と重ねません。
4. 人に向けると強く聞こえることがある
It has nothing to do with you. は、文法的に正しくても「あなたには関係ない」と突き放す表現になることがあります。安心させたいなら、It’s not your fault.(あなたのせいではありません)のほうが意図が明確です。
簡単な英語で言い換えるなら
この表現がすぐに出てこないときは、次の言い方でも十分伝わります。
- It’s not related to me.
それは私とは関係ありません。 - I’m not involved.
私は関与していません。 - It’s not my fault.
それは私のせいではありません。 - These two things are not connected.
この2つはつながっていません。
しゅみすけ(大山俊輔)
関連するhaveの定型表現
have は「自分の側に何があるか」を示すため、選択肢についても使えます。「〜するしかない」を表したい場合は、have no choice but toの意味と使い方も確認してみてください。
まとめ
- have nothing to do with … は「〜とはまったく関係がない」
- have … to do with は「〜との関係・つながりを持つ」という型
- something / a lot / everything に変えると関係の強さを表せる
- I have nothing to do. は「することがない」、with が付くと「関係がない」
- want nothing to do with は「一切関わりたくない」という強い拒絶
- 人に直接使うと冷たく聞こえることがあるため、文脈とトーンに注意する
「何もしない」と単語ごとに訳すのではなく、「つながりがゼロ」と捉えると理解しやすくなります。関係を否定するだけでなく、something や a lot を使って関係の程度を説明するところまで広げてみましょう。








