
may as well+動詞の原形は、「ほかにもっと良い案もないので、〜してもよい」「どうせなら〜しよう」を表す定型表現です。
It’s raining hard. We may as well stay here a little longer.
雨が激しく降っています。どうせなら、もう少しここにいましょう。
日本語訳だけを見るとshouldと似ていますが、may as wellは積極的な「おすすめ」とは限りません。選択肢を見比べた結果、「それなら、この案を選んでも損はない」と判断するニュアンスがあります。
この記事では、may as wellの考え方と語順、might as wellとの違い、否定形、may as well A as B、should・had better・may wellとの使い分けを自然な例文とともに解説します。
Contents
may as wellの意味と基本の形
基本形はmay as well+動詞の原形です。
We may as well start now.
どうせなら、今始めてもよいでしょう。
You may as well ask her directly.
それなら、彼女に直接聞いてみてもよいでしょう。
I may as well finish this tonight.
どうせなら、今夜これを終わらせてしまおう。
主語はI・you・weなどに変えられますが、mayの後ろは必ず動詞の原形です。
- may as well go
- may as well wait
- may as well try
may as well to goやmay as well goingとはしません。
なぜ「どうせなら」という意味になるの?
may as wellは、単語ごとの意味をそのまま足すだけでは理解しにくい表現です。ただし、mayの感覚を押さえると納得しやすくなります。
mayには「その選択肢も開かれている」という控えめな可能性の感覚があります。そこへas wellが加わり、「その案を選ぶのも同じくらいよい」「選んでも差し支えない」という判断になります。
実際の会話では、次のような状況が背景にあります。
- 予定どおりにはいかない、または決め手がない
- ほかの選択肢も特に優れていない
- それなら、この案にしておこうと決める
The last train has gone, so we may as well take a taxi.
終電が行ってしまったので、タクシーに乗るしかなさそうです。
タクシーが最高の案だと強く勧めているのではありません。「電車では帰れない。ほかに良い案もない。それならタクシーで帰ろう」という流れです。
しゅみすけ(大山俊輔)
may自体の許可と可能性がつながる感覚は、be-rize.comのmayの意味・使い方とコアイメージで詳しく解説しています。
may as wellがよく使われる3つの場面
ほかに良い選択肢がない
The museum is closed. We may as well go back to the hotel.
博物館は閉まっています。ホテルへ戻るしかなさそうですね。
No one else has volunteered, so I may as well do it.
ほかに誰も名乗り出ていないので、私がやることにします。
「仕方なく」と訳せる場合もありますが、必ず不満を表すわけではありません。淡々と現実的な案を選ぶこともあります。
せっかくなので活用する
Since we’re already downtown, we may as well have dinner here.
せっかく街の中心まで来ているので、ここで夕食を食べていきましょう。
You’re visiting Kyoto in April, so you may as well see the cherry blossoms.
4月に京都へ行くのなら、せっかくなので桜を見てもよいでしょう。
この用法では「どうせなら」「せっかくだから」が自然な訳になります。
今やっても手間があまり変わらない
I’m cleaning the kitchen, so I may as well clean the fridge too.
キッチンを掃除しているので、ついでに冷蔵庫も掃除してしまおう。
We have all the documents open. We may as well check the numbers now.
書類を全部開いているので、ついでに今、数字も確認しましょう。
すでに始めた作業や移動を利用するときは「ついでに」というニュアンスにもなります。
may as wellとmight as wellの違い
might as wellも、現代の会話ではmay as wellとほぼ同じ意味でよく使われます。
We may as well leave now.
それなら、もう出発してもよいでしょう。
We might as well leave now.
どうせなら、もう出発しようか。
mightはmayより一段距離を置くため、might as wellの方が控えめで会話的に響くことがあります。「まあ、それなら〜しておこうか」という、力の抜けた提案にもよく合います。
ただし、may as wellは現在、might as wellは過去と単純には分けられません。どちらも現在や未来の選択について使えます。
It’s too late to cook. We might as well order pizza.
料理をするには遅すぎます。もうピザを頼んでしまいましょう。
両者の距離感をさらに整理したい場合は、be-rize.comのmayとmightの違いも参考になります。
may as well・should・had betterの違い

| 表現 | 中心となる気持ち | 自然な日本語 |
|---|---|---|
| may as well | ほかに良い案がない・ついでに選ぶ | どうせなら〜しよう |
| should | それが適切・おすすめだと助言する | 〜した方がよい |
| had better | しないと悪い結果になりそうだと警告する | 〜した方がよいぞ |
You should take an umbrella.
傘を持っていった方がよいですよ。
これは相手にとって傘を持つことが望ましいという助言です。
It’s already raining. You may as well take this umbrella.
もう雨が降っています。どうせなら、この傘を持っていってください。
目の前に使える傘があり、使わない理由もないので選ぶ、という判断です。
You had better take an umbrella, or you’ll get soaked.
傘を持っていった方がよいですよ。さもないと、ずぶ濡れになります。
こちらは、従わない場合の悪い結果が意識されています。had betterの否定形については、had better notの意味と使い方も確認してください。
may as wellの否定形
「どうせなら〜しないでおこう」はmay as well not+動詞の原形で表せます。notはwellの後ろに置きます。
We may as well not go if it’s going to rain all day.
一日中雨になるのなら、行かないでおいてもよさそうです。
If no one is going to read the report, I may as well not write it.
誰も報告書を読まないのなら、書かないでおいても同じです。
may not as well goではありません。may notは通常「〜しないかもしれない」または文脈によって「〜してはいけない」を表すため、語順を混同しないようにしましょう。
may as well A as Bの意味と使い方
may as well A as Bは、「BするくらいならAしても同じだ」「BするよりAした方がましだ」という比較です。
AとBには動詞の原形が入り、Bを現実的でない・無意味だと評価する文脈でよく使われます。
You may as well talk to a wall as try to change his mind.
彼の考えを変えようとするくらいなら、壁に話しかけるのと同じです。
壁に話しかけても反応はありません。つまり「彼を説得しようとしても、それほど効果がない」という皮肉です。
We may as well walk as wait another hour for the bus.
バスをもう1時間待つくらいなら、歩いた方がましです。
I might as well throw the ticket away as arrive after the show ends.
公演が終わってから着くくらいなら、チケットを捨てるのと同じです。
この構文のasは、AとBを「同程度」と比較しています。日常会話では少し強い皮肉に聞こえることもあるため、人について使うときは言い方に注意しましょう。
may as wellとmay wellは別の表現
単語の並びが似ていますが、may as wellとmay wellは意味が異なります。
| 表現 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| may as well do | どうせなら〜しよう | We may as well wait. |
| may well do | 十分〜しそうだ・〜するのももっともだ | She may well refuse. |
We may as well wait here.
どうせなら、ここで待ちましょう。
She may well be tired after such a long trip.
あれほど長い旅の後なので、彼女が疲れているのも当然でしょう。
asがあるかどうかで意味が大きく変わります。may wellは次候補として独立して扱う価値のある表現なので、ここでは混同を避けるポイントだけ押さえておきましょう。
場面別の自然な例文
日常生活
There’s nothing good on TV. I may as well go to bed.
テレビで面白いものもないので、もう寝ることにします。
The washing machine is running, so I may as well fold these towels.
洗濯機を回しているので、ついでにこのタオルも畳んでしまおう。
仕事
We’re all here now, so we may as well begin the meeting early.
全員そろっているので、どうせなら会議を早めに始めましょう。
The client has requested another revision. We may as well update the figures too.
クライアントからもう一度修正を頼まれたので、ついでに数字も更新しましょう。
海外旅行
Our flight is delayed for three hours. We may as well get something to eat.
飛行機が3時間遅れているので、何か食べておきましょう。
We’ve come this far, so we might as well visit the castle.
ここまで来たのだから、せっかくなのでお城にも行きましょう。
恋愛・人間関係
We keep misunderstanding each other. We may as well talk about it honestly.
誤解ばかりしているので、もう正直に話し合った方がよさそうです。
If you’re going to apologize, you may as well tell her the whole truth.
謝るつもりなら、どうせなら彼女にすべて正直に話した方がよいでしょう。
日本人が間違えやすいポイント
単なる許可ではない
mayが入っていますが、may as wellは通常「〜してもよいですよ」という許可ではありません。選択肢や状況を考えたうえでの提案・判断です。
入室許可ならYou may come in.、ほかにすることもないので入ろうならWe may as well go in.です。
強いおすすめとは限らない
You may as well try it.は文脈によって「どうせなら試してみれば」という軽い提案になります。熱心に勧めたいならYou should definitely try it.の方が気持ちに合います。
may be as wellにしない
基本形はmay as well doです。may be as well doとはしません。beが必要なのは、後ろが状態を表す場合です。
We may as well be honest.
どうせなら、正直に話しましょう。
このbeはas wellの一部ではなく、「正直である」を作るbe動詞です。
過去の判断にはmight as well have+過去分詞も使える
すでに終わった出来事を振り返り、「それでは〜したのと変わらなかった」と言うときはmight as well have+過去分詞が使われます。
The seats were so far from the stage that we might as well have watched online.
席がステージからあまりに遠く、オンラインで見ても同じだったようなものでした。
これは過去への皮肉や後悔を含みやすい、やや発展的な形です。
簡単な英語で言い換えるなら?
may as wellがすぐに出てこなければ、理由を簡単な文で示してから提案すれば十分です。
- Let’s do it now.:今やりましょう
- There’s no better choice.:ほかにもっと良い選択肢はありません
- Since we’re here, let’s try it.:せっかくここにいるので、試しましょう
- We have nothing else to do.:ほかにすることがありません
- It’s better than waiting.:待つよりましです
The train isn’t coming soon. Let’s walk.
電車はすぐに来ません。歩きましょう。
この2文だけでも、may as wellの背景にある「それなら、この案にしよう」を十分に伝えられます。
しゅみすけ(大山俊輔)
関連する表現
- might as well:どうせなら〜しよう
- may as well A as B:BするくらいならAするのと同じだ
- may well:十分〜しそうだ・〜するのももっともだ
- should:〜した方がよい
- had better:悪い結果を避けるため〜した方がよい
- since we’re here:せっかくここにいるので
ほかの表現は、英熟語・定型表現の記事一覧から確認できます。
まとめ
may as well+動詞の原形は、「ほかに良い案もないので〜してもよい」「どうせなら〜しよう」という現実的な選択を表します。
- 語順はmay as well+動詞の原形
- might as wellも現在・未来の提案に広く使われる
- 否定はmay as well not+動詞の原形
- may as well A as Bは「BするくらいならAするのと同じ」
- shouldは助言、had betterは警告、may as wellは選択肢を比べた判断
- may wellとは意味が異なる
「それが一番おすすめだから」ではなく、「今の状況なら、それを選んでもよい」という温度感をつかめば、may as wellを自然に使えるようになります。









