
not a few は、「少なからぬ」「かなりの数の」という意味です。見た目に few が入っているため「少ない」と読みたくなりますが、実際はその反対。数が思った以上に多いことを、少し控えめに伝える表現です。
not a few + 複数形の数えられる名詞
Not a few people agreed.(少なからぬ人が賛成しました)
ただし、現代の日常会話ではやや硬く、文章的に響くことがあります。会話なら quite a few、many、a lot of のほうが自然な場面も多いです。
Contents
not a fewの意味とニュアンス
not a few の中心的な意味は「少なくない数の」です。単に数が複数あるだけではなく、「わずかとは言えない」「実際にはかなりいる」という含みがあります。
- Not a few customers complained.
少なからぬ客が苦情を申し立てました。 - The proposal raised not a few concerns.
その提案は、かなり多くの懸念を引き起こしました。
「多い」と正面から言う代わりに「少なくはない」と言うため、落ち着いた控えめな強調になります。日本語の「少なからぬ人が〜」「相当数の〜」に近く、報道、評論、スピーチなどと相性のよい言い方です。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「かなり多くの」になるの?
理解の鍵は、few と a few の違いです。

| 表現 | 基本イメージ | 日本語の目安 |
|---|---|---|
| few people | 数が足りない側を見る | ほとんど人がいない |
| a few people | 少ないが存在する側を見る | 数人いる |
| not a few people | 「数人程度ではない」と否定する | 少なからぬ人がいる |
not が否定しているのは「人がいること」ではなく、a few が表す小さな数量です。そのため、not a few = a considerable number(かなりの数)という方向へ意味が動きます。
few / a few / little / a little の土台から整理したい方は、be-rize.comのfewとa fewの違いの図解も参考にしてください。
not a fewの形と使い方
1.主語として使う
Not a few students joined the volunteer project.
少なからぬ学生がそのボランティア企画に参加しました。
Not a few travelers miss this connection.
かなり多くの旅行者がこの乗り継ぎに間に合いません。
not a few students は複数なので、動詞も複数に合わせます。現在完了なら have、be動詞なら are です。
2.目的語として使う
The sudden change confused not a few employees.
突然の変更に戸惑った社員は少なくありませんでした。
That dating app has helped not a few couples meet.
そのマッチングアプリで出会ったカップルは少なくありません。
目的語の位置でも使えますが、やはり少し文章的です。普段の会話なら confused quite a few employees のほうが自然に響きやすいでしょう。
場面別の自然な例文
仕事
Not a few team members were worried about the deadline.
締め切りを心配していたチームメンバーは少なくありませんでした。
日常生活
Not a few residents opposed the plan.
その計画に反対した住民は少なくありませんでした。
旅行
Not a few tourists underestimate how cold it gets at night.
夜の寒さを甘く見る観光客は少なくありません。
恋愛・人間関係
Not a few people have met their partners at work.
職場でパートナーと出会った人は少なくありません。
few・a few・quite a fewとの違い
| 表現 | 意味 | 響き |
|---|---|---|
| few | ほとんどない | 少なさ・不足を強調 |
| a few | 少しある、数人いる | 小さいが存在する |
| quite a few | かなり多くの | 会話でもよく使う |
| not a few | 少なからぬ | 控えめで硬め・文章的 |
| many | 多くの | 直接的で中立 |
Quite a few people came. は、話し手が「思ったよりたくさん来た」と自然に伝える会話表現です。一方、Not a few people came. は同じ程度の人数を指せても、「少なくはなかった」と遠回しに述べるため、落ち着いた書き言葉の印象になります。
「かなり多くの」を表す別の表現は、a good manyの意味と使い方、より日常的な言い方はa lot ofの意味と使い方もあわせて確認できます。
よくある間違い
「少数の」と逆に訳す
× Not a few people came. = 少ししか来なかった
○ 少なからぬ人が来た/かなり多くの人が来た
aを落としてnot fewにする
今回の定型表現は not a few です。a を含めてひとかたまりで覚えましょう。
単数名詞を置く
× not a few person
○ not a few people
a few は複数の数を表すため、後ろには数えられる名詞の複数形が来ます。
数えられない名詞に使う
× not a few money
○ quite a lot of money
money や information のような数えられない名詞には使えません。可算・不可算の考え方は、be-rize.comの可算名詞と不可算名詞の違いで詳しく整理しています。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
not a few がすぐに出てこなくても、次の簡単な形で十分伝わります。
- Many customers complained.
多くのお客さんが苦情を言いました。 - A lot of people agreed.
多くの人が賛成しました。 - Quite a few students joined.
かなり多くの学生が参加しました。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
- not a few は「少なからぬ」「かなり多くの」
- not a few + 数えられる名詞の複数形で使う
- 「少ない数ではない」と否定して、多さを控えめに強調する
- 文章・報道・スピーチに合う硬めの表現
- 日常会話では quite a few / many / a lot of が自然なことが多い
not a few を見たら、後ろの名詞を「少し」と訳さず、まず「少なくはない=かなり多い」と考えてみてください。









