
open upは、「開ける・開く」「心を開いて話す」「店や市場などを開く」という意味で使われる句動詞です。日本語ではどれも「開く」と訳せますが、ただopenと言う場合より、閉じていた状態から、使える・見える・話せる状態へ大きく変わる感覚が出やすいのが特徴です。
この記事では、open upの意味、ネイティブが感じるニュアンス、目的語の位置、openとの違い、自然な例文、そして表現が出てこないときの簡単な言い換えまで整理します。
Contents
open upの意味を最初に整理
- 物を開ける・開く:Open the box up.(箱を開けて)
- 心を開く・打ち明ける:She opened up to me.(彼女は私に心を開いてくれた)
- 店・施設などを開く:They opened up a new café.(彼らは新しいカフェを開いた)
- 機会・可能性を生み出す:The course opened up new opportunities.(その講座が新しい機会を開いた)
文脈によって日本語訳は変わりますが、共通するのは「閉じていたものが開かれ、アクセスできる状態になる」というイメージです。
しゅみすけ(大山俊輔)
open+upから意味の仕組みを理解する
openは「閉じた状態を開く」、upには変化を進めて「すっかりその状態にする」という働きがあります。clean up(きれいな状態にする)やeat up(食べ切る)と同じように、open upでは「閉じた状態を解き、十分に開いた状態へ」という動きが感じられます。

物理的なドアだけでなく、心、会話、店、道路、市場、機会など、これまで閉じていたものが利用可能になる場面へ意味が広がります。
意味1:物を開ける・場所を開放する
ドア、箱、容器、窓、道などを開けるときに使います。openだけでも成立しますが、open upは「中へアクセスできるようにする」「十分に開ける」という動きをやや強く見せます。
- Could you open up the window?
窓を開けてもらえますか。 - Open the package up and see what’s inside.
荷物を開けて、中に何が入っているか見てみて。 - The road opened up after the snow was cleared.
雪が除かれたあと、その道路は通れるようになりました。
語順:open the box upとopen up the box
この意味のopen upは分離可能です。名詞の目的語なら、次の両方を使えます。
- Open up the box.
- Open the box up.
ただし、目的語が代名詞なら、必ず動詞とupの間に置きます。
- Open it up.(正しい)
Open up it.(不自然・誤り)
意味2:心を開く・率直に話す
人が警戒や遠慮をやめて、本音、悩み、感情を話し始める場面では、自動詞として使うことが多くなります。
- He doesn’t open up easily.
彼はなかなか心を開きません。 - She opened up to me about her anxiety.
彼女は不安について私に打ち明けてくれました。 - It took him a while to open up.
彼が心を開くまでには少し時間がかかりました。
よく使う形はopen up to 人 about 内容です。「誰に」をto、「何について」をaboutで示します。
open up to someoneは、一つの秘密だけを伝えるというより、距離を縮めて率直に話せる状態になるニュアンスがあります。特定の秘密を打ち明けるならconfide inも使えます。関連する違いは、「秘密を打ち明ける」は英語で?でも確認できます。
意味3:店を開く・事業や市場を始める
店、オフィス、施設を新しく開くときにもopen upを使います。
- A new bakery opened up near the station.
駅の近くに新しいパン屋がオープンしました。 - They’re planning to open up a second location.
彼らは2号店を開く予定です。 - The company opened up its platform to outside developers.
その会社はプラットフォームを外部の開発者にも開放しました。
open up a shopは「新しく開店する」という意味になりやすい一方、open the shopは毎朝「店を開ける」という日常業務にも使えます。
意味4:可能性・議論・機会を広げる
閉じていた選択肢や話し合いの余地が生まれる、という抽象的な使い方も頻出です。
- This experience opened up new career opportunities for her.
この経験が彼女に新しいキャリアの機会をもたらしました。 - Let’s open the discussion up to questions.
質疑応答に入りましょう。 - Remote work has opened up more options for parents.
リモートワークによって、親にはより多くの選択肢が生まれました。
open upとopenの違い
| 表現 | 中心の感覚 | 自然な例 |
|---|---|---|
| open | 単純に開ける・開く | Open the door. |
| open up | 閉じた状態から、使える・話せる・広がる状態へ | She finally opened up. |
物理的な物なら両方使えることがありますが、心を開くという意味ではopen upが自然です。She opened to me.とは通常言いません。また、ドアの基本的なopen・close・shutの違いは、「ドアを開ける・閉める」は英語で?で詳しく解説しています。
日本人が間違えやすいポイント
open up toのtoを忘れない
「人に心を開く」はopen up to 人です。aboutは話す内容につなげます。
代名詞をupの後ろに置かない
物を開ける意味で目的語がit・themなら、open it up / open them upです。
すべてのopenにupを足す必要はない
ファイルやメールを単純に開くならOpen the file. / Open the email.で十分です。open upにすると、開いて中身を見られる状態にする動作をやや強く感じさせます。
この句動詞が出てこなかったら?
open upを思い出せなくても、伝えたい出来事を短く説明すれば十分です。
- 心を開いた → She started talking honestly with me.
彼女は私に正直に話し始めました。 - 新しい店を開いた → They started a new shop.
彼らは新しい店を始めました。 - 新しい機会が生まれた → Now I have more choices.
今は選択肢が増えました。 - 箱を開けて → Please open the box.
箱を開けてください。
しゅみすけ(大山俊輔)
仕事・試験で一緒に覚えたい表現は、仕事・ビジネスで使う句動詞一覧とTOEIC対策で覚えたい句動詞一覧に整理しています。
まとめ
open upの核は、閉じていたものが開き、使える・入れる・話せる状態になることです。物を開ける用法は分離可能で、代名詞ならopen it upの語順。心を開く用法ではopen up to 人 about 内容が基本です。
ほかの英熟語・定型表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめをご覧ください。









