
bring aroundを見て、「周りに持ってくる?」と直訳して止まったことはありませんか。会話では主に、人を説得して考えを変えさせる、気絶した人の意識を戻させるという意味で使われます。人や物を自宅などへ「連れてくる・持ってくる」という文字どおりの使い方もあります。
この記事では、bring someone around to …の語順、代名詞の位置、英国英語のbring round、自動詞のcome aroundとの違いまで、自然な例文で整理します。
Contents
- 1 bring aroundの意味を最初に整理
- 2 bring+aroundから意味の仕組みを理解する
- 3 意味1:人を説得して考えを変えさせる
- 4 意味2:気絶した人の意識を戻させる
- 5 意味3:人・物をこちらへ連れてくる、持ってくる
- 6 語順:bring someone aroundは分離可能
- 7 bring aroundとbring roundの違い
- 8 bring aroundとcome aroundの違い
- 9 persuade・talk intoとの違い
- 10 日本人が間違えやすいポイント
- 11 しゅみすけ式:bring aroundが出てこなかったら?
- 12 bring aroundの意味・使い方まとめ
bring aroundの意味を最初に整理
- bring someone around (to …):人を説得し、考えを変えさせる
- bring someone around:気絶した人の意識を戻させる
- bring someone/something around:人・物をこちらへ連れてくる、持ってくる
We finally brought her around to our point of view.
私たちはついに彼女を説得し、こちらの考えに賛成してもらいました。
The fresh air helped bring him around.
新鮮な空気のおかげで、彼は意識を取り戻しました。
I’ll bring the documents around this afternoon.
今日の午後、その書類をそちらへ持っていきます。
しゅみすけ(大山俊輔)
bring+aroundから意味の仕組みを理解する
bringは「人・物をある場所や状態へ連れてくる」、aroundは「ぐるりと向きを変える・別の側へ回る」というイメージです。二つが合わさると、相手を反対側からこちら側へ向き直らせる感覚が生まれます。
- 反対意見から賛成へ向きを変えさせる
- 意識のない状態から意識のある状態へ戻す
- 人・物を回してこちらへ運ぶ
意味をばらばらに暗記するより、「人や物をこちら側の状態へ連れてくる」と捉えるのがコツです。

意味1:人を説得して考えを変えさせる
もっとも学習価値が高いのが、bring someone aroundの「最初は反対・疑い気味だった人を、話し合いや説明によって納得させる」という意味です。一度で押し切るより、時間をかけて相手の姿勢を変えるニュアンスがあります。
I was against the plan at first, but she brought me around.
最初はその計画に反対でしたが、彼女に説得されて考えが変わりました。
Give him some time. We may be able to bring him around.
彼に少し時間をあげて。私たちなら考えを変えてもらえるかもしれません。
Her practical examples brought the team around to the new system.
彼女の実践的な例によって、チームは新しい制度を受け入れる気になりました。
bring someone around to+名詞・動名詞
「何に賛成させたか」を示すときは、to+名詞またはto+動名詞を続けます。このtoは不定詞ではなく前置詞なので、動詞を続けるなら-ing形です。
- bring her around to the idea:彼女にその考えを受け入れてもらう
- bring them around to our way of thinking:彼らをこちらの考え方に納得させる
- bring him around to trying it:彼にそれを試す気になってもらう
We eventually brought the client around to extending the deadline.
最終的に、顧客に期限延長を受け入れてもらいました。
意味2:気絶した人の意識を戻させる
人が気を失った場面では、bring someone aroundで「意識を取り戻させる・正気に戻す」と表せます。本人を主語にして「意識が戻る」と言う場合は、後で説明するcome aroundを使います。
The paramedic brought her around within a few minutes.
救急救命士は数分で彼女の意識を戻しました。
They tried to bring him around, but he remained unconscious.
彼らは彼の意識を戻そうとしましたが、彼は意識不明のままでした。
She slowly came around.
彼女はゆっくり意識を取り戻しました。
なお、現実に人が意識を失った場合は、英語表現を試すことより救急要請と適切な応急対応を優先してください。
意味3:人・物をこちらへ連れてくる、持ってくる
文脈によっては、人を家へ連れてきたり、物を届けたりする意味になります。特に英国英語ではbring roundもよく使われます。
Why don’t you bring your sister around for dinner?
夕食に妹さんを連れてこない?
I’ll bring your charger around after work.
仕事のあと、充電器をそちらへ持っていくよ。
Can you bring the car around to the front entrance?
車を正面玄関へ回してきてもらえますか。
最後の例は「車を建物の前へ回す」という物理的な移動がはっきりした使い方です。
語順:bring someone aroundは分離可能
bring aroundは目的語を取る他動詞用法で、基本的に分離可能です。短い名詞なら次の両方が見られます。
- bring the client around
- bring around the client
ただし、「説得する」「意識を戻す」の意味では、bring+人+aroundがもっとも自然で分かりやすい語順です。長い目的語は後ろに置かれる場合もありますが、学習者はまず人を間に置く形を使うと安全です。
代名詞は必ずbringとaroundの間
- We brought him around.(正しい)
- We brought around him.(この意味では不自然)
- Can you bring it around?(正しい)
しゅみすけ(大山俊輔)
bring aroundとbring roundの違い
bring roundは主に英国英語で使われる形で、考えを変えさせる、意識を戻させる、人・物を連れてくるという意味でbring aroundと重なります。
| 表現 | 傾向 | 例 |
|---|---|---|
| bring around | 米国英語を含め広く使われる | We brought her around. |
| bring round | 英国英語で特に一般的 | We brought her round. |
どちらを使っても通じますが、一つの記事や会話の中では表記をそろえると読みやすくなります。
bring aroundとcome aroundの違い
最重要の違いは、誰が変化を起こすかです。
| 表現 | 文の形 | 意味 |
|---|---|---|
| bring someone around | 他動詞 | 人の考えを変えさせる/意識を戻させる |
| someone comes around | 自動詞 | 人が考えを変える/意識を取り戻す |
We brought Mia around to our proposal.
私たちはミアを説得して提案に賛成してもらいました。
Mia eventually came around to our proposal.
ミアは最終的に考えを変え、私たちの提案に賛成しました。
come aroundの意味・使い方とcome roundとの違いも合わせて読むと、主語と目的語の違いがはっきりします。
persuade・talk intoとの違い
- bring someone around:反対・迷いから徐々に考えを変えさせる
- persuade someone to do:人を説得して具体的な行動をさせる
- talk someone into doing:話して人をその気にさせる、やや会話的
She brought me around to her point of view.
彼女は私を説得し、彼女の見方に納得させました。
She persuaded me to apply for the job.
彼女は私を説得して、その仕事に応募させました。
She talked me into applying for the job.
彼女に話で乗せられて、その仕事へ応募する気になりました。
具体的な行動を強調するなら、talk someone into doingの意味と語順も便利です。
日本人が間違えやすいポイント
toの後ろに動詞の原形を置かない
bring him around to accept itではなく、前置詞toの後ろを動名詞にしてbring him around to accepting itとします。ただし、日常会話ではbring him around to the ideaのように名詞を続けるほうが簡潔です。
「自分が考えを変える」ならcome around
自分自身が納得したことを言うなら、I came around.です。I brought around.だけでは目的語がなく不自然です。
bringを「持ってくる」だけで固定しない
bringは物理的な物だけでなく、人をある心理状態・意識状態へ「連れてくる」こともできます。この拡張が分かると、複数の意味を一つのイメージで理解できます。
しゅみすけ式:bring aroundが出てこなかったら?
難しい一語に置き換えなくても、起きた変化を短い中学英語で説明すれば伝わります。
- She didn’t agree at first, but now she does.
彼女は最初は賛成していませんでしたが、今は賛成しています。 - We talked to him, and he changed his mind.
私たちが話したら、彼は考えを変えました。 - He woke up after a few minutes.
彼は数分後に意識を取り戻しました。 - I’ll take the documents to your house.
その書類をあなたの家へ持っていきます。
しゅみすけ(大山俊輔)
bringを使った表現をまとめて比べたい方は、bringを使った句動詞一覧|意味・使い方・語順の総合ガイドもあわせてご覧ください。
bring aroundの意味・使い方まとめ
- bring someone around (to …)は「人を説得して考えを変えさせる」
- bring someone aroundは「気絶した人の意識を戻させる」
- 人・物をこちらへ連れてくる、持ってくる意味もある
- 代名詞はbring him/her/it aroundのように必ず間へ置く
- bring roundは主に英国英語で使われる同系の形
- come aroundは本人が考えを変える・意識を取り戻す自動詞表現
まずはWe brought her around to our idea.とShe came around to our idea.を対にして覚えてみましょう。基本動詞とパーティクルから句動詞が生まれる仕組みはbe-rizeの英語句動詞一覧、ほかの句動詞・定型表現は英熟語・定型表現の一覧から確認できます。









