
out of the woods は、直訳すると「森の外に出て」です。イディオムとしては、危険・困難な時期を脱して、ひとまず安心できる状態を表します。
特によく使われるのが not out of the woods yet という否定形です。「改善はしているけれど、まだ安心はできない」という慎重な判断を伝えられます。この記事では、直訳から意味を理解し、自然な語順・例文・類似表現との違いまで解説します。
Contents
out of the woodsの意味
be out of the woods は「危機を脱している」「最も難しい段階を越えている」という意味です。病気、経営難、事故、家計、プロジェクトなど、結果がまだ不安定だった状況で使います。
- 病状の危険な段階を越える
- 経営や家計の深刻な危機を脱する
- トラブルの最悪の局面を越える
- 難しい仕事に成功の見通しが立つ
The operation went well, but he isn’t out of the woods yet.
手術はうまくいきましたが、彼はまだ安心できる状態ではありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「森の外」が「危機を脱する」になる?
深い森の中では、道に迷ったり危険な動物に出会ったりして、先が見えません。森を抜けて開けた場所に出れば、危険な区間を通り過ぎたと感じられます。
out of は「中から外へ」、the woods は「森」を表します。この空間的な動きが、比喩的に「危険や困難の中から外へ出る」という意味になりました。

ネイティブが感じるニュアンス
out of the woods が焦点を当てるのは、最も危険・困難な局面を越えたかどうかです。すべての作業が完了した、元どおりになった、成功が保証された、という意味とは限りません。
We’re finally out of the woods.
私たちはようやく危機を脱しました。
この文も「すべて完璧に解決した」というより、「最大の心配は過ぎたので、ひとまず安心できる」という響きです。
最もよく使う形:not out of the woods yet
会話やニュースでは、肯定形よりも not out of the woods yet をよく耳にします。語順は次のとおりです。
主語+be動詞+not+out of the woods+yet
Sales are improving, but we’re not out of the woods yet.
売上は改善していますが、まだ安心できる状況ではありません。
The fever is down, but she’s not out of the woods yet.
熱は下がりましたが、彼女はまだ危険な状態を脱したとは言えません。
文末の yet は「まだ」という意味で、今後は良くなる可能性を残しつつ、現時点では安心できないことを示します。
肯定形・疑問形・時制の使い方
be out of the woods
We are out of the woods now.
私たちはもう危機を脱しています。
be finally out of the woods
After three difficult months, the project is finally out of the woods.
大変な3か月を経て、そのプロジェクトはようやく難局を脱しました。
be almost out of the woods
We’re almost out of the woods, but one issue remains.
ほぼ難局を脱していますが、問題が一つ残っています。
Are we out of the woods?
Are we out of the woods, or could the problem return?
もう安心してよいのでしょうか。それとも問題が再発する可能性がありますか。
過去形:were out of the woods
By Friday, we knew we were out of the woods.
金曜日までには、私たちは危機を脱したと分かっていました。
場面別の自然な例文
病気・健康
The doctor says Dad is out of the woods.
医師によると、父は危険な状態を脱したそうです。
Her condition is stable, but she isn’t out of the woods yet.
彼女の容体は安定していますが、まだ安心はできません。
仕事・プロジェクト
Once the client approves the final design, we’ll be out of the woods.
クライアントが最終デザインを承認すれば、難しい局面を抜けられます。
We fixed the main bug, but we’re not out of the woods yet.
主な不具合は直しましたが、まだ安心はできません。
会社・お金
The new contract helped, but the company is not out of the woods yet.
新しい契約は助けになりましたが、その会社はまだ経営危機を脱していません。
After paying off the largest debt, they finally felt out of the woods.
最大の借金を返済し、彼らはようやく危機を脱したと感じました。
旅行・トラブル
We found our passports, but we weren’t out of the woods until we reached the airport.
パスポートは見つかりましたが、空港に着くまでは安心できませんでした。
out of the woodではなくwoods
このイディオムでは、通常 the woods と複数形を使います。
× We are out of the wood.
○ We are out of the woods.
wood は素材としての「木材」を表すことが多く、the woods は木が集まった「森・林」を表します。定型表現として out of the woods の形で覚えましょう。
似た表現との違い
over the worstとの違い
be over the worst も「最悪の時期は過ぎた」という意味です。out of the woodsと非常に近い表現ですが、over the worstは「最悪の部分」という段階そのものに焦点があります。
I think she’s over the worst now.
彼女はもう最悪の時期を越えたと思います。
in the clearとの違い
in the clear は「疑いが晴れて」「責任や危険を免れて」という意味です。犯罪の疑い、借金、責任問題などにも使われます。out of the woodsは、困難な状況そのものから抜けたかどうかに焦点があります。
pull throughとの違い
pull through は、重い病気や危機を「生き延びる・何とか乗り切る」という動きに焦点があります。out of the woodsは、現在すでに危険な局面の外にいる状態を表します。
We believe he’ll pull through.
彼は回復して危機を乗り切ると信じています。
safeとの違い
safe は「安全だ」と直接伝える基本語です。out of the woodsには、それまで危険・困難な期間が続いていたという背景が含まれます。
日本人が間違えやすいポイント
「森から出た」という直訳だけで判断しない
実際の森林についても使えますが、会話やニュースでは比喩的な意味がよく使われます。病気や会社の話で出てきたら「危機を脱する」と考えましょう。
問題が完全解決したとは限らない
最悪の段階を越えても、回復・修理・返済などが続く場合があります。「全部終わった」と訳すと強すぎることがあります。
be動詞を忘れない
out of the woods は状態を表すため、通常はbe動詞と一緒に使います。
× We out of the woods.
○ We are out of the woods.
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
out of the woods が出てこなければ、状況を基本英語で直接説明できます。
- We’re safe now.
もう安全です。 - The worst part is over.
最悪の時期は終わりました。 - Things are getting better, but there are still problems.
状況は良くなっていますが、まだ問題があります。 - We still need to be careful.
まだ注意が必要です。 - The company is still in trouble.
その会社はまだ厳しい状況です。
まとめ
out of the woods は、直訳の「森の外に出て」から、危険・困難な時期を脱して、ひとまず安心できる状態を表すイディオムです。
最頻出の We’re not out of the woods yet. は「改善はしているが、まだ安心できない」という慎重なニュアンスです。形は the woods と複数形にし、be動詞と一緒に使いましょう。
ほかの定番表現もまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の一覧もご覧ください。











