
put down は、物を「置く」だけでなく、「書き留める」「人をけなす」などの意味でも使われる句動詞です。
意味が多く見えますが、共通するのは 何かを下の位置・低い状態へ動かす感覚。この記事では、put downのコアイメージ、よく使う意味、語順、自然な例文、write down・put awayとの違いまで解説します。
Contents
put downの基本イメージ
put は「ある場所に置く」、down は「下へ」です。そのため、put downの出発点は「持っている物を下へ置く」。
そこから、言葉を紙の上へ落とすように「書き留める」、人の評価や気持ちを下げるように「けなす」という意味へ広がります。

しゅみすけ(大山俊輔)
put downの意味と使い方
1.物を置く・下ろす
手に持っている物を、机や床などへ置くときの基本用法です。
Put the bag down over there.
そのバッグをあそこに置いてください。
She put down her coffee and checked her phone.
彼女はコーヒーを置いて、スマホを確認しました。
Could you put the box down gently?
その箱をそっと下ろしてもらえますか。
命令文の Put it down. は、状況によって「それを置いて」「手を離して」という強めの指示にもなります。口調に注意しましょう。
2.書き留める・記入する
情報や考えを紙・フォームなどに記す意味です。日常会話ではwrite downのほうが意味を想像しやすい一方、put downも自然に使われます。
Let me put down your phone number.
電話番号を書き留めさせてください。
I put down a few ideas before the meeting.
会議前にいくつかのアイデアを書き留めました。
What should I put down for my occupation?
職業欄には何と記入すればよいですか。
Put me down for the morning session.
午前の回に私の名前を入れておいてください。
最後の例では、名簿や参加者リストに名前を入れることから「申し込んでおく」という意味になります。
3.人をけなす・見下す
人の自信や評価を下げるような発言をする意味です。冗談のつもりでも相手を傷つけることがあるため、否定文や注意するときによく使われます。
He always puts me down in front of other people.
彼はいつも人前で私をけなします。
Don’t put yourself down.
自分を卑下しないでください。
She felt hurt when her boss put her down.
上司にけなされて、彼女は傷つきました。
侮辱に関する語の細かな違いは、insult・offend・humiliate・put downの違いで詳しく扱っています。
語順:代名詞はputとdownの間に置く
put downは、目的語が名詞なら次の2つの語順が可能です。
- put the cup down
- put down the cup
ただし、目的語がit・them・him・meなどの代名詞なら、原則としてputとdownの間に入れます。
- ○ put it down
- × put down it
- ○ put yourself down
This box is heavy. Where should I put it down?
この箱は重いです。どこに置けばよいですか。
しゅみすけ(大山俊輔)
put downとwrite downの違い
どちらも「書き留める」と訳せますが、write down は「書く」という動作が明確で、もっとも分かりやすい表現です。put down は、情報を記録する・フォームに記入する・リストに名前を載せるという場面にも広がります。
I wrote down her address.
彼女の住所を書き留めました。
I put her down as my emergency contact.
彼女を緊急連絡先として記入しました。
迷ったときは、単純なメモならwrite downを使えば自然です。
put downとput awayの違い
put down は「今持っている物を下へ置く」ことに焦点があります。put away は「本来の収納場所へ片づける」ことが中心です。
Put your phone down.
スマホを置いてください。
Put your phone away.
スマホをしまってください。
前者は机に置くだけでも成立しますが、後者はバッグやポケットなど、使わない場所へしまう感覚です。詳しくはput awayの意味・使い方・語順をご覧ください。
put downとput asideの違い
put down は「手から下へ置く」という直接的な動作。put aside は「中心から脇へ移し、今は扱わない」という感覚です。
She put the book down.
彼女は本を置きました。
She put the book aside to answer the door.
彼女は玄関に出るため、本をいったん脇に置きました。
問題・意見・お金などを脇へ置く用法は、put asideの意味・使い方・語順で解説しています。
注意したい「動物を安楽死させる」の意味
put downには、病気や重いけがをした動物を「安楽死させる」という意味もあります。
The vet said the dog might have to be put down.
獣医は、その犬を安楽死させなければならないかもしれないと言いました。
非常にデリケートな内容なので、日常の「寝かせる」という意味で気軽に使う表現ではありません。子どもや赤ちゃんを寝かせるなら、put the baby to sleepやget the child to sleepなどを使います。
日本人が間違えやすいポイント
「置く」は何でもput downとは限らない
単に場所を指定して置くならputが自然なこともあります。
Put the keys on the table.
鍵をテーブルに置いてください。
put downは「手に持っていた物を下ろす」という動きを意識するときに特に自然です。
「寝かせる」と直訳しない
日本語の「横にする・寝かせる」からdownを連想しても、人を寝かしつける意味では通常put downを使いません。文脈によっては動物の安楽死を意味するため注意が必要です。
put-downは名詞にもなる
ハイフン付きのa put-downは「人をけなす言葉・侮辱」という名詞です。
That comment was a cruel put-down.
その発言はひどい侮辱でした。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
- 物を置く:Put it on the table.(それをテーブルに置いて)
- 書き留める:Write it here.(ここに書いて)
- 名前を登録する:Add my name to the list.(リストに私の名前を加えて)
- 人をけなす:Don’t say bad things about her.(彼女の悪口を言わないで)
- 自分を卑下しない:Don’t be so negative about yourself.(自分をそんなに悪く言わないで)
put downがすぐに出なくても、場所・行動・結果を基本語で直接説明すれば十分伝わります。
まとめ
put downのコアは「下へ置く」です。そこから、物を置く、文字として書き留める、人の評価を下げるようにけなす、という意味へ広がります。
- 物を置く:put the cup down
- 書き留める:put down the details
- 名簿に入れる:put me down for Friday
- けなす:put someone down
- 代名詞の語順:put it down
まずは日常で使いやすい Where should I put it down?(どこに置けばいい?)から練習してみましょう。
ほかの句動詞や定型表現は、英熟語・定型表現の一覧から確認できます。
putを使うほかの表現もまとめて確認したい方は、putを使った句動詞一覧をご覧ください。









