ramp upの意味は?「増やす・強化する」の使い方とincrease・scale upとの違い

ramp upの意味・使い方・例文を解説するアイキャッチ

新商品の発売を前に生産を増やす。繁忙期に向けて採用を強化する。問題が深刻になり、圧力が高まる。このように、量・速度・活動などをこれまでより強い水準へ持っていくときに使える句動詞がramp upです。

日本語では「増やす」「強化する」「引き上げる」などと訳されますが、単なるincreaseとは少し違います。本記事では、ramp upのコアイメージ、語順、自然な例文、increase・step up・scale upとの違いを解説します。

ramp upの意味は「段階的に増やす・強化する」

ramp up + 目的語で、「生産・活動・能力・取り組みなどを増やす、強化する」という意味です。何かを低い水準から高い水準へ移していく感覚があります。

  • ramp up production:生産を増強する
  • ramp up hiring:採用を強化する
  • ramp up efforts:取り組みを強める
  • ramp up security:警備を強化する
  • ramp up pressure:圧力を強める

We need to ramp up production before the holiday season.
休暇シーズン前に、生産を増やす必要があります。

自動詞として「増える・本格化する」という使い方もあります。

Production will ramp up next month.
来月、生産が本格的に増える予定です。

rampとupからコアイメージを理解しよう

名詞のrampは、道路や建物にある「傾斜路・スロープ」です。upは「上へ」という方向を加えます。

つまりramp upの土台にあるのは、坂を上がるように水準を高くしていくイメージです。急にスイッチを切り替えるというより、活動量や強度を上向きに持っていく感じがあります。

ramp upは坂を上がるように量や活動を段階的に増やすというコアイメージ

しゅみすけ(大山俊輔)

ramp upは、単に数字が増えるだけでなく、「意図的にギアを上げていく」場面によく合います。仕事のニュースや会議で非常によく見かける表現です。

ramp upの形・語順

他動詞:ramp up + 名詞

主語 + ramp up + 目的語が基本です。

The company is ramping up its marketing efforts.
その会社はマーケティング活動を強化しています。

名詞の目的語は、upの前に置く形もあります。

The company is ramping its marketing efforts up.
その会社はマーケティング活動を強化しています。

ただし、目的語が代名詞なら間に置くのが基本です。

  • We need to ramp it up.:それをもっと強化する必要があります。
  • × We need to ramp up it.

自動詞:主語 + ramp up

目的語を取らず、主語そのものが増加・活発化する形もあります。

Demand usually ramps up in December.
需要は通常、12月に高まります。

The campaign is starting to ramp up.
キャンペーンが本格化し始めています。

名詞・形容詞のramp-up

ハイフン付きのramp-upは名詞や形容詞として使われます。

  • a production ramp-up:生産増強
  • the ramp-up period:立ち上げ・増強期間

The ramp-up will take several weeks.
本格的な増強には数週間かかります。

仕事で使えるramp upの例文

生産・販売

We’re ramping up production to meet demand.
需要に応えるため、生産を増やしています。

The store ramped up its online sales campaign.
その店はオンライン販売キャンペーンを強化しました。

採用・人員

We plan to ramp up hiring this fall.
この秋、採用を強化する予定です。

The hospital is ramping up staffing for the winter.
その病院は冬に向けて人員体制を強化しています。

会議・プロジェクト

We need to ramp up our efforts if we want to meet the deadline.
締め切りに間に合わせるなら、取り組みを強化する必要があります。

Activity will ramp up as the launch date approaches.
発売日が近づくにつれ、活動が本格化します。

社会・ニュース

The city ramped up security around the station.
市は駅周辺の警備を強化しました。

Public pressure is ramping up.
世論の圧力が高まっています。

日常会話でも使えるramp up

ビジネスや報道で特によく使われますが、日常的な計画にも使えます。

I’m ramping up my training before the race.
レース前にトレーニング量を増やしています。

We’ve ramped up our savings for the trip.
旅行に向けて貯金のペースを上げました。

I need to ramp up my English practice.
英語の練習量をもっと増やす必要があります。

ramp up・increase・step up・scale upの違い

表現 中心のニュアンス よく使う対象
ramp up 活動や水準を上向きに強めていく 生産・採用・施策・圧力
increase 単純に数・量・程度を増やす 価格・人数・量など広範囲
step up 必要に応じて一段強める 努力・警備・対策
scale up 仕組みや事業の規模を拡大する 事業・システム・生産体制

increaseは中立的な「増やす」

We increased the budget by 10%.
予算を10%増やしました。

increaseは増加そのものを客観的に表せます。ramp upは、活動をより高い水準へ動かす勢いやプロセスを感じさせます。

step upは「もう一段、力を入れる」

We need to step up our efforts.
もっと努力を強める必要があります。

step upは、状況への対応として一段上の行動を取る響きがあります。ramp upは量・速度・能力などを増やす場面にも広く使えます。

scale upは「規模を大きくする」

The startup is scaling up its operations.
そのスタートアップは事業規模を拡大しています。

scale upは、事業や仕組みをより大きな規模で機能させる表現です。詳しくはexpand・enlarge・broaden・scale upの違いも参考にしてください。

日本人が間違えやすいポイント

何でも「増える」ならramp upとは限らない

自然に数値が少し上がっただけならincreaseやriseのほうが中立的です。

The temperature increased by two degrees.
気温が2度上がりました。

通常、この文をramped upにすると、気温を意図的に強く上げたような不自然さが生じます。

ramp upは急増だけを意味しない

ramp upには勢いがありますが、必ずしも「突然、爆発的に増える」という意味ではありません。文脈によって、数週間・数か月かけた計画的な増強も表します。

「坂道を上がる」と直訳しない

句動詞では、実際の坂道ではなく、活動・強度・水準が上がる比喩として理解します。

ramp upが出てこないときの簡単な言い換え

  • We need to do more.
    もっと取り組む必要があります。
  • We need to increase production.
    生産を増やす必要があります。
  • We’re hiring more people.
    採用人数を増やしています。
  • We’re putting more effort into this project.
    このプロジェクトに、より力を入れています。

しゅみすけ(大山俊輔)

ramp upが出てこなくても、increaseやdo moreを使えば要点は伝わります。まず簡単な英語で話し、あとから句動詞へ置き換える練習がおすすめです。

まとめ

ramp upは「生産・活動・取り組みなどを増やす、強化する」「活動が本格化する」という句動詞です。

  • 坂を上るように水準を高めるイメージ
  • 生産・採用・警備・努力・圧力などと相性がよい
  • ramp up something / ramp something upの両方が可能
  • 代名詞はramp it upと間に置く
  • increaseは中立的な増加、scale upは規模の拡大

ほかの句動詞や定型表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめをご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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