
stand by は、「そばに立つ」という文字どおりのイメージから、待機する・人を支える・決定や発言を変えずに守るという意味へ広がる表現です。
電話や仕事で「そのままお待ちください」と伝える場面にも、大切な人に「あなたの味方だよ」と伝える場面にも使えます。ただし、目的語を続けるかどうかで意味が変わるため、語順と文脈を一緒に理解することが大切です。
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stand byの基本的な意味
stand byには、主に次の3つの使い方があります。
- stand by:待機する、そのまま待つ
- stand by someone:人を支える、人の味方でいる
- stand by a decision / statement / promise:決定・発言・約束を変えずに守る

なぜstand byで「待機する・支える」になる?
stand は「立つ」、by は「そばに」という感覚を持ちます。つまり、stand byの土台にあるのは、必要なときに動けるよう、そばにいるというイメージです。
そこから、次のように意味が広がります。
- 出番に備えてそばにいる → 待機する
- 困っている人のそばを離れない → 支える・味方でいる
- 自分の発言や決定のそばに立ち続ける → 撤回せずに守る
しゅみすけ(大山俊輔)
使い方1:stand byで「待機する」
目的語を置かずにstand byと言うと、「待機する」「そのまま待つ」という意味になります。指示を待つ仕事の場面、放送、電話、緊急時などでよく使われます。
Please stand by for further instructions.
次の指示があるまで待機してください。
Our support team is standing by.
サポートチームが待機しています。
Stand by. I’ll check that for you.
そのままお待ちください。確認します。
Doctors were standing by in case of an emergency.
緊急事態に備えて医師が待機していました。
stand byとwaitの違い
wait は広く「待つ」を表します。一方、stand by は、ただ時間が過ぎるのを待つというより、すぐ対応できる状態で待機するニュアンスがあります。
- Please wait here.:ここで待ってください。
- Please stand by.:そのまま待機してください。すぐ対応します。
使い方2:stand by someoneで「人を支える」
stand by+人では、「苦しいときもその人のそばにいる」「人を支える」「味方でいる」という意味になります。恋愛、家族、友情、職場の人間関係で自然に使えます。
I’ll stand by you no matter what happens.
何が起きても、私はあなたを支えます。
She stood by her partner during a difficult year.
彼女は大変な一年の間、パートナーを支えました。
Thank you for standing by me.
私を支えてくれてありがとう。
My colleagues stood by me when the project failed.
プロジェクトが失敗したとき、同僚たちは私の味方でいてくれました。
stand by someoneとstand up for someoneの違い
stand by someone は、困難な状況でもその人から離れず、継続的に支えることです。stand up for someone は、批判や不当な扱いに対して、その人を積極的にかばう・擁護することです。
- She stood by me throughout the crisis.
彼女は危機の間ずっと私を支えてくれました。 - She stood up for me in the meeting.
彼女は会議で私をかばってくれました。
人の味方をする表現は、関連記事「「肩を持つ」は英語で?take someone’s side・side withの違い」でも詳しく紹介しています。
使い方3:決定・発言・約束を「変えずに守る」
stand by+決定・発言・約束では、「自分が決めたことや言ったことを撤回しない」「その正しさに責任を持つ」という意味になります。
I stand by my decision.
私は自分の決定を変えません。
The company stands by its original statement.
会社は当初の声明を維持しています。
He still stands by what he said.
彼は今も自分が言ったことを撤回していません。
We stand by our promise to our customers.
私たちはお客様への約束を守ります。
この用法では、単に「覚えている」のではなく、批判や反対があっても自分の立場を変えないという意志が感じられます。
しゅみすけ(大山俊輔)
よく使われる形と語順
stand by+人
人を支える場合は、人をstand byの後ろに置きます。
She always stands by her friends.
彼女はいつも友人たちを支えます。
stand by+物事
決定、発言、約束などを維持する場合も、対象を後ろに置きます。
Do you still stand by your answer?
今もその答えを変えませんか。
stand by for+名詞
「何に備えて待機するか」を示すときは、stand by for …を使えます。
Please stand by for an announcement.
お知らせがあるまで待機してください。
stand by to+動詞
「〜するために待機する」は、stand by to doで表せます。
Technicians are standing by to help.
技術スタッフが対応できるよう待機しています。
日本人が間違えやすいポイント
stand by meは「私の横に立って」だけではない
物理的に「私のそばに立つ」という意味になることもありますが、多くの文脈では「私を支えて」「私の味方でいて」という比喩的な意味です。状況から判断しましょう。
stand byとstand besideは同じではない
stand beside someone は、基本的に「人の横に立つ」という物理的な位置を表します。stand by someone は「人を支える」という比喩的な意味で使われることが多い表現です。
「支持する」ならいつでもstand byとは限らない
意見や候補者を公に支持する場合は、support や back のほうが明確なことがあります。stand byは、人を見捨てずに支えることや、自分の判断を維持することに向いています。
stand byが出てこないときの簡単な言い換え
会話中にstand byが出てこなくても、意味を直接伝えれば問題ありません。
- 待機する → Please wait.(待ってください)
- すぐ対応できる状態でいる → We’re ready to help.(私たちはすぐ対応できます)
- 人を支える → I’ll support you.(あなたを支えます)
- 人の味方でいる → I’m on your side.(私はあなたの味方です)
- 決定を変えない → I won’t change my decision.(決定は変えません)
- 約束を守る → I’ll keep my promise.(約束を守ります)
難しい熟語を思い出そうとして会話を止めるより、知っている基本動詞で意図を伝えることを優先しましょう。
まとめ
stand by の中心には、「必要なときに備えて、そばに立っている」というイメージがあります。
- stand by:すぐ対応できるよう待機する
- stand by someone:困難なときも人を支える
- stand by a decision / statement / promise:決定・発言・約束を撤回せずに守る
まずは、Please stand by.、I’ll stand by you.、I stand by my decision. の3文を場面ごとに使い分けてみてください。
ほかの英熟語や定型表現は「英熟語・定型表現の意味・使い方一覧」から確認できます。
standを使った句動詞をまとめて学びたい方は、standを使った句動詞一覧|意味・使い方・語順もご覧ください。









