
strike up a conversation は、「(その場で自然に)会話を始める」「人に話しかけて会話を弾ませる」という意味です。
知らない人や、まだよく知らない相手と、偶然のきっかけから会話を始める場面によく合います。
I struck up a conversation with the woman next to me on the train.
電車で隣に座っていた女性に話しかけ、会話を始めました。
He can strike up a conversation with almost anyone.
彼はほとんど誰とでも気軽に会話を始められます。
この記事では、なぜ strike up が「始める」になるのか、with の語順、過去形、start a conversation とのニュアンスの違い、旅行や仕事で自然に話しかける方法まで例文で解説します。
Contents
strike up a conversationの意味
strike up a conversation = 人に声をかけ、その場で自然に会話を始める
計画された会議や正式な面談を開始するというより、待ち時間、旅行先、イベント、カフェなどで、短いひと言をきっかけに会話が生まれるイメージです。
She struck up a conversation with me while we were waiting for coffee.
コーヒーを待っている間、彼女が私に話しかけて会話が始まりました。
It’s easy to strike up a conversation at a small event.
小規模なイベントでは、気軽に会話を始めやすいです。
Someone struck up a conversation with us about our dog.
ある人が私たちの犬について話しかけてきました。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜstrike upが「会話を始める」になるの?
strike の基本的な意味は「打つ」です。strike up には、楽器を鳴らし始める、音楽を始めるという使い方があります。
The band struck up a lively tune.
バンドが陽気な曲を演奏し始めました。
最初の一音を鳴らすと音楽が動き出すように、最初のひと言によって会話が動き出す。この感覚が strike up a conversation につながります。
最初のきっかけを打つ → 会話が動き始める
up は、動作が立ち上がり、活動的な状態になる感覚を加えています。単語を一語ずつ直訳するより、strike up a conversation をひとかたまりの表現として覚えるのが実用的です。
基本の語順と文法
strike up a conversation with+人
「誰と会話を始めるか」は with+人 で表します。
主語 + strike up a conversation + with 人
Tom struck up a conversation with a local artist.
Tomは地元のアーティストに話しかけ、会話を始めました。
I’d like to strike up a conversation with her, but I don’t know what to say.
彼女に話しかけたいのですが、何を言えばよいか分かりません。
会話の話題はabout+内容
We struck up a conversation about the delayed flight.
私たちは遅延した便について話し始めました。
相手と話題の両方を示すこともできます。
I struck up a conversation with another traveler about the weather.
私は天気をきっかけに、別の旅行者と会話を始めました。
過去形はstruck up
strike の過去形・過去分詞は struck です。
We struck up a conversation at the reception and exchanged contact details.
私たちは懇親会で会話を始め、連絡先を交換しました。
They had struck up a conversation before I arrived.
私が着く前に、彼らはすでに会話を始めていました。
自然に会話を始める3ステップ

1.その場で共有しているものを見つける
場所、天気、待ち時間、イベント、相手が手にしている本など、二人が自然に共有しているものをきっかけにします。
This line is moving slowly today, isn’t it?
今日は列がなかなか進みませんね。
2.答えやすい短い質問をする
Is this your first time at this event?
このイベントは初めてですか。
Have you been to Kyoto before?
京都へ行ったことはありますか。
3.相手の答えを受けて一つ広げる
That sounds great. What did you like most about it?
よさそうですね。何が一番気に入りましたか。
質問を次々に並べるより、相手の答えに短く反応してから一つだけ尋ねると、尋問のようにならず自然です。
場面別の自然な例文
海外旅行
I struck up a conversation with a couple from Canada at the airport.
空港でカナダから来た夫婦と話し始めました。
A local man struck up a conversation with me and recommended a quiet café.
地元の男性が私に話しかけ、静かなカフェを教えてくれました。
仕事・交流会
She struck up a conversation with a designer during the coffee break.
彼女は休憩時間にデザイナーと会話を始めました。
Try to strike up a conversation with at least one new person.
少なくとも一人、新しい人に話しかけてみましょう。
学校・習い事
I struck up a conversation with the person sitting beside me before class.
授業前に、隣に座っていた人と話し始めました。
カフェ・日常生活
We struck up a conversation because we had ordered the same unusual drink.
同じ珍しい飲み物を注文していたことから、私たちは会話を始めました。
恋愛・人間関係
They struck up a conversation at a friend’s birthday party and immediately got along.
二人は友人の誕生日会で話し始め、すぐに意気投合しました。
この表現自体に恋愛の意味はありません。結果として仲良くなったり交際に発展したりすることはありますが、基本は中立的な「会話を始める」です。
strike up a conversationとstart a conversationの違い
| 表現 | 中心的なニュアンス | 合う場面 |
|---|---|---|
| strike up a conversation | その場のきっかけから、人と自然に会話を始める | 初対面、待ち時間、旅行、交流会 |
| start a conversation | 会話を開始するという事実を広く表す | 日常からオンライン・仕事まで幅広い |
She started a conversation about the budget.
彼女は予算についての話を始めました。
She struck up a conversation with the guest next to her.
彼女は隣にいたゲストへ自然に話しかけました。
start は中立的で用途が広く、目的のある話し合いにも使えます。strike up は偶然性、気軽さ、人と人の交流を感じさせやすい表現です。
strike up a conversationとtalk toの違い
talk to someone は「人と話す/人に話しかける」という広い表現です。会話の開始を強調するとは限りません。
I need to talk to my manager.
マネージャーと話す必要があります。
I struck up a conversation with my manager while we waited for the elevator.
エレベーターを待っている間に、マネージャーと自然に会話が始まりました。
talk to・talk with との使い分けは「speak to・speak with・talk toの違い」も参考になります。
strike up a friendshipとの関係
strike up は conversation だけでなく、strike up a friendship の形でも使われます。
We struck up a friendship during the training program.
私たちは研修中に親しくなりました。
strike up a friendship with someone は「人と友情を築き始める」「人と親しくなる」という意味です。会話を始めた結果として関係が育ったときに使えます。
話しかけるときの注意点
strike up a conversation は前向きな表現ですが、誰にでもどんな場面でも話しかければよいわけではありません。
- イヤホンをしている、仕事中、急いでいる人は避ける
- 身体や外見への個人的なコメントから入らない
- 答えが短く、視線が戻らない場合は会話を終える
- 夜間や人の少ない場所では距離と安全に配慮する
- 住所、収入、恋愛状況などの個人的な質問を急にしない
相手が会話を続けたそうなら質問を一つ加え、そうでなければ Have a nice day. と自然に終えましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
- I started talking to her.
彼女に話しかけました。 - We started a conversation.
私たちは会話を始めました。 - I talked with someone new.
新しい人と話しました。 - He came over and said hello.
彼がこちらへ来て、挨拶しました。
strike up a conversation が出てこなくても、We started talking. なら短い基本英語で同じ状況を伝えられます。
会話例
A: Is this your first time at this conference?
B: Yes, it is. I’m a little nervous, actually.
A: Me too. I’m Yuki, by the way.
B: Nice to meet you, Yuki. I’m Laura.
A:このカンファレンスは初めてですか。
B:はい。実は少し緊張しています。
A:私もです。そういえば、私はYukiです。
B:はじめまして、Yuki。私はLauraです。
このような会話について、後から I struck up a conversation with Laura at the conference.(カンファレンスでLauraと会話を始めました)と説明できます。
海外旅行で雑談を続けるフレーズは「海外旅行中の雑談英語|カフェ・電車で現地の人と会話を続けるフレーズ」にもまとめています。
まとめ
- strike up a conversation は「人に話しかけ、その場で自然に会話を始める」
- strike up a conversation with 人 で「人と会話を始める」
- 話題は about+内容 で示せる
- 過去形は struck up a conversation
- start a conversation より、偶然性・気軽さ・交流のニュアンスが出やすい
- strike up a friendship は「友情を築き始める」
- 簡単には We started talking. と言い換えられる
ほかの英熟語・定型表現は「英熟語・定型表現の意味と使い方」から確認できます。









