vacuum upの意味は?「掃除機で吸い取る・勢いよく平らげる」の使い方とsuck upとの違い

vacuum upの意味と使い方を表すアイキャッチ画像

vacuum up は、掃除機でほこり・パンくず・髪の毛などを「吸い取る」という句動詞です。

さらに、掃除機が一気に物を吸い込む様子から、食べ物を「ものすごい勢いで平らげる」という比喩的な意味でも使われます。

I vacuumed up the crumbs under the table.
テーブルの下のパンくずを掃除機で吸い取りました。

He vacuumed up everything on his plate.
彼は皿の上のものをすごい勢いで平らげました。

この記事のポイント
  • 基本は「掃除機で細かな物を吸い取る」
  • 比喩では「食べ物などを勢いよく平らげる」
  • vacuum the carpetvacuum up the crumbs では焦点が違う
  • 代名詞は vacuum them up の語順にする

vacuum upの基本的な意味

vacuum up には、大きく分けて2つの用法があります。

  1. 掃除機などで物を吸い取る
  2. 食べ物などを勢いよく取り込む・平らげる

vacuum upの吸い取ると勢いよく平らげるの2つの意味を示す解説イラスト

2つは別々の意味に見えますが、どちらも「掃除機のように、残さず勢いよく中へ取り込む」という共通イメージでつながっています。

意味1:掃除機で細かな物を吸い取る

最も基本的な用法です。床やソファにある、ほこり・髪の毛・パンくず・砂などを掃除機で吸い取る場面に使います。

Could you vacuum up the rice on the floor?
床に落ちたお米を掃除機で吸い取ってくれる?

I vacuumed up all the pet hair from the rug.
ラグについたペットの毛を全部掃除機で吸い取りました。

Be careful not to vacuum up the earring.
イヤリングまで掃除機で吸い込まないように気をつけて。

The robot vacuum picked up most of the dust, so I only had to vacuum up the corners.
ロボット掃除機がほとんどのほこりを取ってくれたので、私は隅だけ吸い取れば済みました。

vacuumとvacuum upの違い

vacuum だけでも動詞で「掃除機をかける」という意味になります。ただし、両者は注目しているものが少し違います。

表現 焦点
vacuum+場所 床・部屋・ソファなどを掃除する vacuum the carpet
vacuum up+物 パンくず・ほこりなどを吸い取る vacuum up the crumbs

I vacuumed the living room.
リビングに掃除機をかけました。

I vacuumed up the crumbs in the living room.
リビングのパンくずを掃除機で吸い取りました。

場所をきれいにしたことを言うなら vacuum、取り除いた物をはっきり示すなら vacuum up が自然です。

掃除機そのものや基本表現は、「掃除機」は英語で?vacuum cleanerと掃除機をかける表現でも詳しく解説しています。

しゅみすけ(大山俊輔)

「どこを掃除したか」なら vacuum the carpet、「何を吸い取ったか」なら vacuum up the crumbs と考えると、使い分けやすくなります。

upが加える「すっかり取り込む」感覚

up は単に「上へ」だけを表す語ではありません。句動詞では、動作が最後まで進み、対象を「すっかり・残さず」処理する感覚を加えることがあります。

vacuum up the dust では、ほこりを掃除機の中へ吸い込み、床から取り除くところまでが意識されます。

  • vacuum the rug:ラグに掃除機をかける
  • vacuum up the dirt:汚れを吸い取ってなくす

この「残さず取り込む」感覚が、食べ物を平らげる比喩にもつながります。

意味2:食べ物を勢いよく平らげる

vacuum up は、食べ物を掃除機のような勢いで次々と口へ運び、あっという間に食べ切る様子を表すことがあります。

カジュアルで視覚的な比喩です。少しユーモラスですが、人によっては食べ方が乱暴だという批判的な響きも感じます。

The kids vacuumed up the pizza in minutes.
子どもたちは数分でピザを平らげました。

She was so hungry that she vacuumed up the entire bowl of pasta.
彼女はとてもお腹がすいていて、パスタ一皿をものすごい勢いで平らげました。

He vacuumed up the snacks before the movie even started.
彼は映画が始まる前にお菓子を全部平らげてしまいました。

普通に「全部食べた」と言うだけなら ate it all のほうが中立です。vacuumed it up は、食べる速さや勢いを生き生きと描写したいときに使います。

語順:vacuum upは目的語を間に置ける

vacuum up は分離できる句動詞です。名詞の目的語なら、次の両方が可能です。

  • vacuum up the crumbs
  • vacuum the crumbs up

ただし、目的語が it・them のような代名詞なら、必ず間に置きます。

Vacuum them up.
それらを掃除機で吸い取って。

× Vacuum up them.

食べ物の比喩でも同じです。

There were three sandwiches left, and he vacuumed them up.
サンドイッチが3つ残っていましたが、彼があっという間に平らげました。

よく使う組み合わせ

掃除で使うvacuum up

  • vacuum up dust:ほこりを吸い取る
  • vacuum up crumbs:パンくずを吸い取る
  • vacuum up pet hair:ペットの毛を吸い取る
  • vacuum up sand:砂を吸い取る
  • vacuum up broken glass:割れたガラスの細片を吸い取る

なお、割れたガラスは掃除機の故障やけがにつながる場合があるため、実際の処理方法は掃除機の説明書などに従ってください。

比喩で使うvacuum up

  • vacuum up food:食べ物を勢いよく平らげる
  • vacuum up resources:資源を大量に吸い上げる
  • vacuum up information:情報を猛烈に吸収する

The new system vacuums up huge amounts of data.
その新しいシステムは膨大なデータを吸い上げます。

このように、食べ物以外でも「大量のものを一気に取り込む」という比喩に広げられます。

vacuum upとsuck upの違い

suck up も「吸い上げる・吸い込む」という意味になりますが、掃除機に限定されません。ポンプ・布・スポイトなど、吸引や吸収によって物を取り込む動作を幅広く表します。

The towel sucked up the spilled water.
タオルがこぼれた水を吸い取りました。

The vacuum sucked up a small coin.
掃除機が小さな硬貨を吸い込んでしまいました。

vacuum up は「掃除機を使って吸い取る」という手段がはっきりしています。一方、suck up は吸い込む仕組みや力に注目します。

また、suck up to someone には「人にへつらう・ごまをする」という別の意味があるため、前後の文脈に注意しましょう。

vacuum upとgobble up・scarf downの違い

表現 意味・ニュアンス
vacuum up 掃除機のような勢いで、残さず平らげる
gobble up がつがつ・急いで全部食べる
scarf down 非常に速く食べる。くだけた口語
eat up 全部食べる。速さは必ずしも含まない

He gobbled up his lunch.
彼は昼食をがつがつ食べ切りました。

I scarfed down a sandwich before the meeting.
会議前にサンドイッチを急いでかき込みました。

Please eat up your vegetables.
野菜を残さず食べてね。

vacuum up は、掃除機という具体的な映像が浮かぶ点が特徴です。

日本人が間違えやすいポイント

vacuumのスペルに注意する

vacuumu が2つ続きます。vacum としないように注意しましょう。

発音は「バキューム」そのままではない

vacuum の発音は、アメリカ英語ではおおよそ「ヴァキューム」に近く、最初の vac に強勢があります。カタカナの「バ」より、下唇に上の歯を軽く当てる v の音を意識します。

食べ物に使うときは中立表現ではない

vacuum up food は、速さや勢いを面白く描く比喩です。丁寧な食事の場で相手の食べ方を評すると、失礼に聞こえる可能性があります。中立的に言うなら eat everythingfinish the meal を選びましょう。

しゅみすけ(大山俊輔)

食事のvacuum upは「掃除機みたいに食べる」という強い比喩です。面白い表現ですが、相手に直接使うときは関係性や場面を選びましょう。

vacuum upが出てこないときの簡単な言い換え

掃除の場面なら、次の基本表現で十分に伝わります。

  • remove it with a vacuum cleaner
    掃除機でそれを取り除く
  • use the vacuum to pick up the crumbs
    掃除機を使ってパンくずを取る
  • clean the dust with a vacuum
    掃除機でほこりを掃除する

食事の比喩なら、次のように言い換えられます。

  • eat it very quickly
    それをとても速く食べる
  • eat everything on the plate
    皿の上のものを全部食べる
  • finish the food in a few minutes
    数分で食べ終える

He vacuumed up the pizza. が出てこなくても、He ate all the pizza very quickly. と言えば意味は十分伝わります。

まとめ

vacuum up の中心には、「掃除機のように勢いよく吸い込み、残さず取り込む」というイメージがあります。

  • 掃除では「ほこり・パンくずなどを掃除機で吸い取る」
  • 比喩では「食べ物などを猛烈な勢いで平らげる」
  • vacuum+場所 は場所の掃除、vacuum up+物 は取り除く対象に焦点
  • 代名詞は vacuum it up / vacuum them up
  • 食事の比喩はくだけた表現なので、使う相手と場面に注意

まずは掃除中に、I need to vacuum up these crumbs.(このパンくずを掃除機で吸い取らないと)のような一文から使ってみましょう。

掃除に関する表現をまとめて確認したい方は、掃除で使う英語一覧もご覧ください。英熟語を体系的に学ぶなら、英熟語・定型表現のまとめもあわせて活用してください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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