
pig out は、「食べまくる」「たらふく食べる」という意味のくだけた句動詞です。パーティーや食べ放題、休日のご褒美などで、普段より大量に食べたことを面白おかしく話すときによく合います。
ただし、単なる「たくさん食べる」よりも、遠慮せず勢いよく食べる・食べ過ぎるほど楽しむというニュアンスがあります。この記事では、pig outの意味、pig out on+食べ物の語順、自然な例文、overeatやeat a lotとの違い、簡単な言い換えまで解説します。
Contents
pig outの意味は「食べまくる・たらふく食べる」
pig out は、一度に大量の食べ物を食べることを表すインフォーマルな表現です。日本語では、場面に応じて次のように訳せます。
- 食べまくる
- たらふく食べる
- がっつり食べる
- 食べ過ぎるほど食べる
We pigged out at the buffet.
私たちはビュッフェでたらふく食べました。
Let’s pig out tonight.
今夜は思いきり食べよう。
健康状態を客観的に説明する硬い言葉ではなく、友達との会話やSNSなどで使われる、楽しく少し自虐的な響きのある表現です。
しゅみすけ(大山俊輔)
ネイティブが感じるニュアンス
pig outのpigは「豚」、outは行動を思いきり最後まで行うような感覚を加えています。文字どおりの動物の話ではなく、「豚のように遠慮なく大量に食べる」という比喩から生まれた口語表現です。
そのため、自分について I pigged out. と言えば、食べ過ぎたことを大げさに面白く話す感じになります。一方、他人について He was pigging out. と言うと、その人の食べ方を品がないと批判しているように聞こえる場合があります。
特に、相手の体形や食習慣をからかう文脈では失礼になり得ます。まずは、自分や親しい仲間について冗談めかして使う表現として覚えると安全です。
よく使う形:pig out on+食べ物
何を大量に食べたのかを言うときは、pig out on+食べ物の形を使います。
- pig out on pizza:ピザを食べまくる
- pig out on sweets:甘い物を食べまくる
- pig out on chips:ポテトチップスを食べまくる
We pigged out on pizza after the game.
試合のあと、私たちはピザを食べまくりました。
She spent the afternoon pigging out on snacks and watching movies.
彼女は午後、お菓子を食べまくりながら映画を見て過ごしました。
pig outは基本的に目的語を直接取らないので、pig out pizzaとは言いません。食べ物の前にonが必要です。
活用と文法
pigはこの表現では動詞として使われ、規則変化します。ただし、語尾が子音+短母音+子音なので、過去形と進行形ではgを重ねます。
| 形 | 表現 | 例 |
|---|---|---|
| 原形 | pig out | We sometimes pig out. |
| 三人称単数 | pigs out | He pigs out on weekends. |
| 過去形・過去分詞 | pigged out | We pigged out last night. |
| 進行形 | pigging out | They’re pigging out on pizza. |
日本人学習者が間違えやすいのは、pigedやpigingと書いてしまうことです。正しくはpigged、piggingです。
自然な例文で使い方を確認
友達・パーティー
We ordered three pizzas and pigged out.
私たちはピザを3枚注文して、思いきり食べました。
Come over tonight. We’re going to pig out and watch movies.
今夜うちに来て。食べまくって映画を見る予定だよ。
旅行・休日
I pigged out on local food during my trip to Bangkok.
バンコク旅行中、現地の料理をたらふく食べました。
We spent the weekend pigging out at food stalls.
週末は屋台で食べまくって過ごしました。
家庭・暮らし
I was too tired to cook, so I pigged out on chips.
料理するには疲れすぎていたので、ポテトチップスを食べまくりました。
Don’t pig out before dinner.
夕食前に食べ過ぎないで。
仕事
After we finished the project, the whole team pigged out at a barbecue restaurant.
プロジェクトを終えたあと、チーム全員で焼肉をたらふく食べました。
pig outはかなりカジュアルなので、正式な報告や接客では避けます。同僚との雑談なら自然ですが、ビジネス文書ではhad a large mealなどが無難です。
pig out・overeat・eat a lotの違い

| 表現 | 意味 | ニュアンス |
|---|---|---|
| eat a lot | たくさん食べる | 中立的。量が多いという事実 |
| overeat | 必要以上に食べる | 食べ過ぎという結果に焦点 |
| pig out | 食べまくる | くだけた表現。勢い・楽しさ・節度のなさ |
I ate a lot at lunch.
昼食をたくさん食べました。
I overate at lunch, so I feel sick.
昼食を食べ過ぎて、気分が悪いです。
I pigged out at lunch.
昼食をがっつり食べまくりました。
overeatは結果として適量を超えたことを直接表し、必ずしも楽しそうな印象ではありません。pig outは食べ方を生き生きと描き、会話では「今日は解禁して食べるぞ」という楽しげな場面にも使えます。
binge・binge onとの違い
binge on+食べ物にも「一度に大量に食べる」という意味があります。ただし、bingeは飲食や視聴などを止めにくいほど続けるニュアンスを持ち、文脈によっては心身の健康に関わる深刻な行動を指します。
We binged on snacks while watching the series.
そのシリーズを見ながら、お菓子を大量に食べました。
友達との一度きりの楽しい食事を軽く話すならpig outが合います。繰り返される食行動や健康上の問題を扱う場合は、冗談めかさず、より正確な言葉で説明することが大切です。
eat upとの違い
eat upは「全部食べる・食べ切る」という意味で、食べた量が多いとは限りません。
Eat up before it gets cold.
冷める前に全部食べてね。
少量でも完食すればeat upを使えますが、pig outは大量に食べることが中心です。詳しい用法はeat upの意味・使い方と語順で確認できます。
日本人が間違えやすいポイント
1.食べ物の前にonを置く
× We pigged out pizza.
○ We pigged out on pizza.
2.「豚になる」と直訳しない
pig outは一まとまりで「大量に食べる」です。become a pigという意味ではありません。
3.相手を直接評価するのは避ける
You pigged out.は、相手の食べ方を責めたり、からかったりする響きになり得ます。自分について使うか、互いに冗談が通じる関係で使いましょう。
4.フォーマルな場面では使わない
医療、栄養、正式な記録では、eat too much、overeat、consume a large amount of foodなど、意図に合う中立的な表現を選びます。
簡単な英語での言い換え
pig outがすぐに出てこなくても、基本的な英語で十分に伝わります。
- We ate a lot.
私たちはたくさん食べました。 - We ate too much.
私たちは食べ過ぎました。 - We had a huge meal.
私たちはものすごくたくさん食事をしました。 - We ate until we were full.
おなかいっぱいになるまで食べました。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
pig outは「食べまくる・たらふく食べる」という、くだけた句動詞です。食べ物を続ける場合はpig out on+食べ物とし、過去形はpigged out、進行形はpigging outです。
eat a lotは中立的な「たくさん食べる」、overeatは「必要以上に食べる」、pig outは勢いや楽しさを含む口語的な「食べまくる」と整理すると使い分けやすくなります。ほかの句動詞や定型表現は、英熟語・定型表現の一覧でも確認できます。句動詞の成り立ちを学びたい方は、be:RIZEの英語の句動詞一覧と覚え方も参考にしてください。









