
warm up と聞くと、まず「準備運動をする」を思い浮かべる方が多いでしょう。実は英会話では、食べ物や部屋を「温める」、エンジンが「温まる」、観客や会話が「盛り上がってくる」など、かなり広く使われます。
この記事では、warm up の意味を「冷たい・固い状態から、動ける状態へ」という共通イメージで整理します。warm it up の語順、名詞の warm-up、heat up・stretch・loosen up との違いも、会話で使える例文と一緒に確認しましょう。
Contents
warm upの基本的な意味
warm up の代表的な意味は、次の3つです。
- 準備運動をする、体を温める
- 食べ物・部屋・機械などを温める/温まる
- 人・観客・会話・場がほぐれる、盛り上がる
warm は「温かい」、up は変化が進んで必要な状態に達する感覚です。つまり warm up は、単に温度を上げるだけでなく、冷たい・固い・静かな状態から、動きやすい、受け入れやすい状態になることを表します。
しゅみすけ(大山俊輔)

意味1:準備運動をする・体を温める
運動や本番の前に、体や声を使える状態に整えるときの warm up です。目的語なしなら「自分が準備運動をする」、目的語ありなら「体の一部などを温める」と考えられます。
I always warm up before I run.
走る前にはいつも準備運動をします。
Let’s warm up for ten minutes.
10分間ウォームアップしましょう。
She warmed up her voice before the presentation.
彼女はプレゼンの前に声を慣らしました。
The players are warming up on the field.
選手たちはグラウンドで準備運動をしています。
具体的に筋肉を伸ばす動作を言うなら stretch・stretching・stretch out の違いも参考になります。stretch は動作の一つ、warm up は軽い運動やストレッチを含む「本番前の準備全体」です。
意味2:物を温める・物が温まる
食べ物、飲み物、部屋、車のエンジンなどにも使えます。他動詞では「何かを温める」、自動詞では「何かが温まる」です。
Can you warm up the soup?
スープを温めてくれる?
I’ll warm up your coffee.
コーヒーを温め直しますね。
The room will warm up soon.
部屋はすぐに暖まります。
Give the car a minute to warm up.
車が温まるまで1分待って。
日常会話では、冷めた食べ物をもう一度温める場面でも自然です。熱々にすることより、ちょうどよく温かい状態にする響きがあります。
意味3:人や場がほぐれる・盛り上がる
最初は静かだった観客が反応し始めたり、緊張していた会話が打ち解けてきたりする変化にも warm up を使えます。
The crowd warmed up after the second song.
2曲目のあと、観客が盛り上がってきました。
It took a while for the conversation to warm up.
会話が弾むまで少し時間がかかりました。
The host warmed up the audience with a funny story.
司会者は面白い話で観客を盛り上げました。
Everyone warmed up once we started talking about travel.
旅行の話を始めると、みんな打ち解けてきました。
warm up to 人・考え=徐々に好きになる、受け入れる
warm up to + 人・考え では、最初は乗り気でなかった相手や案に、徐々に好意や関心を持つ意味になります。
She’s starting to warm up to her new coworker.
彼女は新しい同僚に少しずつ心を開き始めています。
I’m warming up to the idea of working abroad.
海外で働くという考えもだんだんいいと思えてきました。
warm upの語順:warm it upが正解
warm up は、目的語を間に入れられる分離可能な句動詞です。名詞なら2通りの語順が使えます。
- Warm up the soup.
- Warm the soup up.
ただし目的語が it・them などの代名詞なら、必ず warm と up の間に置きます。
- ○ Warm it up.(それを温めて)
- × Warm up it.
しゅみすけ(大山俊輔)
動詞warm upと名詞・形容詞warm-upの違い
動詞では通常、warm up と2語で書きます。名詞または名詞の前に置く形容詞的な用法では、一般にハイフンを入れて warm-up と書きます。
- We need to warm up.(準備運動をする必要があります)
- Let’s do a quick warm-up.(軽くウォームアップをしましょう)
- These are warm-up exercises.(これは準備運動です)
似た表現との違い
warm upとheat up
warm up は「心地よく温かくする」「使える状態にする」が中心です。heat up は、よりはっきり熱を加える意味があり、議論や競争が「激化する」にも使います。
Warm up the milk.
牛乳を温かくして。
Heat the sauce until it boils.
ソースが沸騰するまで加熱して。
warm upとstretch
stretch は筋肉などを「伸ばす」具体的な動作です。warm up は軽いジョギング、発声、ストレッチなどを含む準備全体を指します。
warm upとloosen up
loosen up は「体のこわばりをほぐす」「緊張を解く」に焦点があります。warm up は準備が整う変化、loosen up は力が抜けて柔らかくなる変化です。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
- 準備運動をする → get ready to exercise
- 食べ物を温める → make it warm
- 場をほぐす → help everyone relax
- 考えを受け入れ始める → start to like the idea
たとえば warm up がすぐ出なければ、I need to get ready before I run. や Can you make this warm? でも意図は十分に伝わります。
日本人が間違えやすいポイント
- 動詞なのに warm-up と書かない。動詞は warm up。
- 代名詞を使うときは warm it up。warm up it にはしない。
- 「準備運動=stretch」だけではない。warm up のほうが準備全体を表しやすい。
- warm up to は「〜に近づいて温まる」ではなく、「徐々に好意を持つ・受け入れる」。
まとめ
warm up の核は、冷たい・固い・静かな状態から、動ける/受け入れられる状態へ変わることです。そこから「準備運動をする」「物を温める」「人や場がほぐれる」という意味につながります。
まずは I need to warm up.、Can you warm it up?、The crowd warmed up. の3文を場面ごと覚えてみてください。句動詞を体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもあわせてご覧ください。









