
wear outは、物について「使い古す・すり減らす」、人について「疲れ果てさせる」という意味の句動詞です。さらに、過去分詞を使ったbe worn outは「ぼろぼろだ」「へとへとだ」という日常会話の定番表現です。
この記事では、なぜwearとoutでその意味になるのか、目的語の位置、wear outとworn outの違い、自然な例文、tired・exhaustedとの使い分けまで分かりやすく解説します。
Contents
wear outの基本的な意味は2つ
wear outの中心には、長く使ったり負担をかけたりして、使える力がなくなるイメージがあります。対象が物か人かによって、日本語訳が変わります。
| 対象 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 物 | 使い古す・すり減らす | wear out a pair of shoes |
| 人 | 疲れ果てさせる | The long trip wore me out. |
I wear out my running shoes quickly.
私はランニングシューズをすぐに履きつぶします。
That long meeting wore everyone out.
あの長い会議で全員が疲れ果てました。
wearの過去形はwore、過去分詞はwornです。
- 現在形:wear out
- 過去形:wore out
- 過去分詞:worn out
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜwear outで「使い古す・疲れ果てさせる」になる?
wearには「身につける」のほかに、摩擦や使用によって「すり減る・すり減らす」という意味があります。道路や階段が長年の使用ですり減る場合にもwearを使います。
outは「外へ」だけでなく、最後まで・すっかり・使い切った状態を表します。たとえばrun out ofは「〜を使い切る」、burn outは「燃え尽きる」です。
そのためwear outは、繰り返し使った結果、物の耐久力や人の体力がすっかり消耗するという意味になります。
wear out・worn outの使い分け

wear outは「何かが何かを消耗させる」という動きに注目します。一方、be worn outは消耗したあとの状態です。
The rough road wore out the tires.
でこぼこの道でタイヤがすり減りました。
The tires are worn out.
そのタイヤはすり減って、もう使えない状態です。
Taking care of three kids wore me out.
3人の子どもの世話で私は疲れ果てました。
I’m completely worn out.
私はもうへとへとです。
worn-outを名詞の前で使うときは、通常ハイフンを付けます。
a worn-out sofa
使い古されてぼろぼろのソファ
a worn-out excuse
使い古された、聞き飽きた言い訳
wear outの語順
wear outは目的語を取る句動詞です。目的語が普通の名詞なら、次の両方が使えます。
- wear out the shoes
- wear the shoes out
ただし、目的語がme・it・themなどの代名詞なら、必ずwearとoutの間へ置きます。
- wear me out(私を疲れ果てさせる)
- wear it out(それを使い古す)
- wear them out(それらをすり減らす)
wear out meやwear out itにはしません。
These stairs wear me out.
この階段を上るとへとへとになります。
物を「使い古す・すり減らす」例文
服・靴・日用品
My son wears out his socks in no time.
息子は靴下をあっという間に履きつぶします。
I wore out my favorite jeans.
お気に入りのジーンズを履き古しました。
Don’t use that brush so hard, or you’ll wear it out.
そのブラシをそんなに強く使わないで。すぐだめになるよ。
機械・部品
Stop-and-go driving can wear out the brakes faster.
発進と停止を繰り返す運転は、ブレーキを早くすり減らすことがあります。
The keyboard is worn out from years of use.
そのキーボードは長年使われて、すっかり古くなっています。
単に古いだけならoldですが、worn outには使用による傷みが進み、性能や見た目が悪くなったニュアンスがあります。
人を「疲れ果てさせる」例文
仕事・勉強
Back-to-back meetings really wear me out.
立て続けの会議は本当に疲れます。
Studying for the exam wore her out.
試験勉強で彼女はへとへとになりました。
I’m worn out after working all weekend.
週末ずっと働いたので疲れ切っています。
旅行・家庭
The overnight flight wore us out.
夜行便で私たちは疲れ果てました。
Running after the kids all day wears me out.
一日中子どもたちを追いかけるとへとへとになります。
You look worn out. Get some rest.
すごく疲れて見えるよ。少し休んで。
worn outとtired・exhaustedの違い
| 表現 | ニュアンス | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| tired | 一般的に疲れている | 軽い疲れから幅広く使える |
| worn out | 負担が続いて体力・気力を使い切った | 仕事、育児、旅行などの蓄積した疲れ |
| exhausted | 非常に疲れている | 疲労の強さを直接強調する |
I’m tired.は最も無難です。I’m worn out.は「いろいろ重なって、もう力が残っていない」という過程を感じさせます。I’m exhausted.は強い疲労を端的に伝えます。
会話ではどれも自然ですが、worn outは少しくだけた、生き生きとした表現です。
wear downとの違い
wear outが「完全に消耗させる・使えないほどすり減らす」のに対し、wear downは「徐々に弱らせる・表面をすり減らす」過程に焦点があります。
The constant pressure wore him down.
絶え間ないプレッシャーが彼を徐々に弱らせました。
The trip wore him out.
その旅行で彼は疲れ果てました。
wear downは、長い説得や圧力で相手の抵抗を弱める意味にも使えます。wear outは、結果として「もうへとへと」という状態を表すときに向いています。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
wearを「着る」だけで覚えない
wear outのwearは、身につける動作よりも使用による摩耗に関係します。靴だけでなく、タイヤ、電池、機械部品、さらには人の体力にも使えます。
I’m wear out.とは言わない
「私はへとへとです」は過去分詞を使ってI’m worn out.です。
- × I’m wear out.
- ○ I’m worn out.
単なる故障にはbreakを使う
突然壊れたならbreak、長く使って消耗したならwear outが自然です。
My phone broke when I dropped it.
スマートフォンを落として壊しました。
The battery wore out after years of use.
そのバッテリーは何年も使って寿命を迎えました。
簡単な英語で言い換えるなら
wear outがすぐ出てこないときは、意味を直接伝えても大丈夫です。
- It’s too old to use.(古すぎて使えません)
- My shoes are badly damaged.(靴がひどく傷んでいます)
- I’m very tired.(とても疲れています)
- That made me very tired.(それでとても疲れました)
まずは簡単な文で意味を伝え、慣れてきたらworn outに置き換えると会話の表現が広がります。
まとめ
wear outの中心は、繰り返し使ったり負担をかけたりして、力や耐久性を使い切ることです。
- wear something out=物を使い古す・すり減らす
- wear someone out=人を疲れ果てさせる
- be worn out=物がぼろぼろ/人がへとへと
- 過去形はwore out、過去分詞はworn out
- 代名詞はwear it out・wear me outの語順
- tiredより、負担が続いて消耗したニュアンスが強い
That long day wore me out.のように、まずは疲れた一日の感想から使ってみましょう。ほかの句動詞や定型表現は、英熟語・定型表現の親記事から確認できます。









