
wise up toは、「隠されていた事情・ごまかし・危険などに気づく」「ようやく実態を見抜く」という意味です。
単に情報を知るだけではなく、それまで見抜けなかったことに気づき、もう簡単にはだまされない状態になる、という変化を含みます。
- She finally wised up to his lies.
彼女はついに彼のうそに気づきました。 - Customers are wising up to hidden fees.
顧客は隠れた手数料の存在に気づき始めています。
Contents
wise up toの意味とニュアンス
wise up to+名詞で、「〜の実態に気づく」「〜の裏にある事情を見抜く」という意味になります。
対象になりやすいのは、次のようなものです。
- a trick(からくり・策略)
- a scam(詐欺)
- someone’s lies(人のうそ)
- what is really happening(本当に起きていること)
- the risks(危険性)
wiseには「賢い・物事が分かっている」という意味があります。そこにupが加わることで、「分かっていない状態から、事情が分かる状態まで上がる」という変化が感じられます。
さらにtoで、「何に対して気づいたのか」を示します。
wise up to the trickなら、「そのからくりに対して目が開かれ、見抜ける状態になる」というイメージです。
しゅみすけ(大山俊輔)
wise up toの語順とよく使われる形
wise up to+名詞
基本の形は、wise up to+気づいた対象です。
- People are wising up to the scam.
人々はその詐欺に気づき始めています。 - He eventually wised up to their plan.
彼はやがて彼らの計画に気づきました。
ここでのtoは前置詞なので、後ろには名詞や代名詞を置きます。
wise up to+what節
「何が起きているのか」のような内容には、what節も使えます。
- She wised up to what was really going on.
彼女は本当は何が起きているのかに気づきました。
wise someone up to
wise someone up to〜は、「人に〜の事情を教える」「人に実態を気づかせる」という他動詞的な形です。
- A coworker wised me up to the office politics.
同僚が私に社内の力関係を教えてくれました。 - Can you wise him up to the risks?
彼にその危険性を分からせてもらえますか。
代名詞を使う場合は、wise him up、wise me upのように、人をwiseとupの間に置くのが自然です。

日常会話・仕事で使える例文
うそやごまかしに気づく
- I finally wised up to his excuses.
私はようやく彼の言い訳の実態に気づきました。 - She wised up to the fact that he was using her.
彼女は、彼が自分を利用しているという事実に気づきました。
サービスや契約の問題に気づく
- Consumers are wising up to misleading ads.
消費者は誤解を招く広告に気づき始めています。 - We need to wise up to the hidden costs.
私たちは隠れた費用に気づく必要があります。
仕事上の事情を理解する
- It took me a while to wise up to how decisions were really made.
実際にどのように意思決定されているのか気づくまで、しばらくかかりました。 - My manager wised me up to the changes in the contract.
上司が契約の変更点を私に教えてくれました。
wise up toと似た表現の違い
realize:事実に気づく最も一般的な語
realizeは、ある事実を理解したり、はっと気づいたりするときに幅広く使えます。
- I realized I had the wrong date.
日付を間違えていたことに気づきました。
wise up toのような「隠れていた実態を見抜く」「もうだまされない」という含みは必須ではありません。
catch on to:からくりや意図を察する
catch on toも「〜に気づく」という意味で、秘密・計画・意図などを察する場面に使えます。
- They caught on to our plan.
彼らは私たちの計画に気づきました。
catch on toは「手がかりをつかんで察する」ことに焦点があります。wise up toは、気づいた結果として以前より賢くなり、警戒できるようになる感覚が強めです。
be aware of:存在を認識している
be aware ofは「〜を認識している」という状態を表します。
- Are you aware of the risk?
その危険性を認識していますか。
wise up toは「認識していなかった状態から気づく」という変化を表すため、動きのある表現です。
日本人が注意したいポイント
普通の小さな気づきには大げさになることがある
「鍵を忘れたことに気づいた」のような日常的な発見には、通常はrealizeやnoticeを使います。
- I realized I had forgotten my keys.
鍵を忘れたことに気づきました。
ここでwised up toを使うと、鍵の裏に何か隠された事情や策略があるように聞こえかねません。
wise upだけなら「現実を分かれ・しっかりしろ」
目的語を伴わないWise up!は、「いい加減に気づけ」「現実を分かれ」という強めの命令になります。
- Wise up! They’re taking advantage of you.
いい加減に気づいて!彼らはあなたを利用しているよ。
相手を責める響きが出やすいため、使う相手と場面には注意しましょう。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
wise up toを思い出せなくても、基本的な英語で意味を直接説明できます。
- I finally understood what he was doing.
私はようやく彼が何をしていたのか分かりました。 - People now know it is a trick.
人々は今では、それが策略だと分かっています。 - She knows the truth now.
彼女は今では真相を知っています。 - They can’t fool me anymore.
彼らはもう私をだませません。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
wise up toは、「隠されていた事情・ごまかし・危険などに気づく」という表現です。
- wise up to+名詞:〜の実態に気づく
- wise someone up to+名詞:人に〜の事情を教える
- 単なる発見ではなく、「もうだまされない状態になる」という変化を含む
- 一般的な「気づく」はrealize、認識状態はbe aware of
まずは、I finally wised up to his lies.のような短い形から使ってみましょう。
英熟語や定型表現を意味・語順・ニュアンスから体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もあわせてご覧ください。









