
write upは、メモや調査結果などを整理して「きちんとした文章・報告書にまとめる」ときに使う句動詞です。単に情報を書き留めるだけでなく、相手が読める完成形に仕上げる感覚があります。
また、アメリカ英語を中心にwrite someone upで「人の違反を正式に記録する・始末書の対象にする」という意味にもなります。この記事では、自然な語順や例文、write downとの違いまで分かりやすく解説します。
Contents
write upの基本的な意味
write upの代表的な意味は、次の3つです。
- メモや情報を報告書・文章にまとめる
- 出来事や人物について詳しく記事にする
- 人の違反を正式に記録・報告する
共通するのは、頭の中の情報や断片的なメモを、読める形・正式な記録へと仕上げることです。
なぜwrite upで「報告書にまとめる」になる?
writeは「書く」、upには動作を最後まで進めて「完成させる」という感覚があります。そのためwrite upは、ただ書くのではなく、材料を整理して完成した文章に仕上げるイメージになります。
たとえば会議中に要点をメモするのはwrite down、会議後にそのメモを整理して報告書にするのはwrite upです。
しゅみすけ(大山俊輔)
write upのよく使う形と語順
write up+名詞
報告書、出来事、会議など、文章にまとめる対象を後ろに置きます。
I need to write up the meeting notes by Friday.
金曜日までに会議のメモを報告書にまとめる必要があります。
She wrote up the results for the whole team.
彼女はチーム全員のために結果を文書にまとめました。
write+名詞+up
write upは目的語を間に入れることもできます。目的語がit / themなどの代名詞なら、原則として間に置きます。
I’ll write it up this afternoon.
今日の午後、それをきちんと文書にまとめます。
Could you write these points up for the client?
この要点をクライアント向けにまとめてもらえますか?
× write up itではなく、○ write it upと覚えましょう。
場面別に分かるwrite upの自然な例文
仕事:メモを正式な報告書にする
I interviewed three customers and wrote up my findings.
3人のお客様に聞き取りをして、分かったことを報告書にまとめました。
Can you write up a short summary of today’s discussion?
今日の話し合いを短くまとめてもらえますか?
学校・研究:調査結果を文章にする
We finished the experiment, but we still have to write it up.
実験は終わりましたが、まだ結果を文章にまとめなければなりません。
He spent the weekend writing up his research.
彼は週末を使って研究内容を論文にまとめました。
記事・レビュー:詳しく紹介する
A local magazine wrote up our new café.
地元の雑誌が私たちの新しいカフェを記事で紹介してくれました。
I’ll try the hotel first and write it up on my travel blog.
まずそのホテルに泊まって、旅行ブログに詳しく書くつもりです。

write someone upの意味と使い方
アメリカの職場や学校などでは、write someone upを「規則違反を正式に記録する」「人を正式な処分・警告の対象として報告する」という意味で使います。
The manager wrote him up for being late again.
マネージャーは、また遅刻した彼を正式な警告の対象として記録しました。
She was written up for ignoring the safety rules.
彼女は安全規則を無視したことで、違反を正式に記録されました。
受け身のbe written up for+理由もよく見かけます。日本語では状況に応じて「始末書を書かされる」「正式な警告を受ける」「違反切符を切られる」などと訳せますが、具体的な処分内容は組織や場面によって異なります。
しゅみすけ(大山俊輔)
write upとwrite downの違い
| 表現 | 中心イメージ | 自然な場面 |
|---|---|---|
| write down | 忘れないように書き留める | 電話番号、名前、アイデア、短いメモ |
| write up | 情報を整理して完成した文章にする | 報告書、記事、研究結果、会議記録 |
I wrote down a few ideas during the meeting.
会議中にいくつかのアイデアを書き留めました。
After the meeting, I wrote them up for my boss.
会議後、そのアイデアを上司向けの文書にまとめました。
つまり、write downは素材を残す段階、write upは素材から文章を仕上げる段階と考えると区別しやすいでしょう。
draft・report・documentとの違い
draft:下書きを作る
draftは、文書の最初の版や草案を作ることです。write upは、メモなどを整理して文章化する過程全体を表せます。
I drafted an email to the client.
クライアントへのメールの下書きを作りました。
report:報告する
reportは、情報や問題を人・組織に伝えることに重点があります。write upは、その情報を文章の形に整えることに重点があります。
Please report the problem to your supervisor.
その問題を上司に報告してください。
document:記録として残す
documentは、証拠や記録として事実を体系的に残す、ややフォーマルな語です。
We documented every step of the process.
私たちは作業の各段階をすべて記録しました。
名詞のwrite-upはハイフンを入れる
write-upとハイフンを入れると、「記事」「紹介文」「報告書」「論評」などを表す名詞になります。
The restaurant got a great write-up in the newspaper.
そのレストランは新聞でとても好意的に紹介されました。
I sent my manager a write-up of the incident.
その出来事についてまとめた報告書をマネージャーに送りました。
- 動詞:write up the incident(出来事を文書にまとめる)
- 名詞:a write-up of the incident(出来事についての報告書)
write upが出てこないときの簡単な言い換え
会話中にwrite upがすぐ出てこなくても、基本的な英語で十分伝えられます。
- I’ll make a full report.
きちんとした報告書を作ります。 - I’ll put my notes into a report.
メモを報告書にまとめます。 - I’ll write a detailed article about it.
それについて詳しい記事を書きます。 - My manager gave me a formal warning.
上司から正式な警告を受けました。
日本人が間違えやすいポイント
- 代名詞はwrite it up / write them upのように間へ置く
- 「書き留める」だけならwrite upではなくwrite downを使う
- write someone upは「その人の代わりに書く」ではなく、違反を正式に記録する意味
- 名詞ならwrite-upとハイフンを付ける
まとめ
write upの中心は、メモや情報を整理して「読める完成形の文章に仕上げる」ことです。仕事の報告書、研究結果、記事の作成など、日常からビジネスまで幅広く使えます。
- write something up:何かを詳しい文章・報告書にまとめる
- write it up:代名詞はwriteとupの間に置く
- write someone up:人の違反を正式に記録・報告する
- write-up:記事・紹介文・報告書を表す名詞
- write down:情報を短く書き留める
ほかの表現もまとめて学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧も活用してください。









