factor inの意味は?「要素を考慮に入れる」の語順とtake into accountとの違い

factor inの意味「要素を考慮に入れる」を示すアイキャッチ

factor in は、費用・時間・リスク・天候などの要素を、計算や判断に「織り込む」「考慮に入れる」という句動詞です。

  • We need to factor in the cost of transportation.
    交通費を計算に入れる必要があります。
  • Did you factor in the extra time?
    追加でかかる時間を考慮に入れましたか。

単にその要素について「考える」のではなく、最終的な計算・計画・決定の一部として組み込むのがfactor inのポイントです。仕事の予算、旅行計画、家計、スケジュール、リスク管理などでよく使われます。

factor inの意味とコアイメージ

factorは名詞では「要因・要素」ですが、動詞では「要素として扱う」という意味があります。そこにinが加わることで、ある要素を計算や判断の中へ入れるイメージになります。

factor A in = Aを判断・計算の中に要素として入れる

たとえば旅行費用を考えるとき、航空券だけでなく、ホテル代・現地交通費・食費・為替変動まで最終予算へ組み込むなら、それぞれをfactor inしています。

しゅみすけ(大山俊輔)

factorは「要因」、inは「中へ」です。費用や時間を、最終的な答えを出すための箱の中へ入れると考えると、「織り込む・考慮に入れる」という意味が自然につながります。

factor inの語順|分離できる句動詞

factor inは、目的語をfactorとinの間にも、inの後ろにも置ける分離可能な句動詞です。

factor in the cost・factor the cost in・factor it inの語順と代名詞の位置

目的語が名詞なら2つの語順が可能

  • factor in the cost
  • factor the cost in

どちらも「その費用を織り込む」という意味です。長い目的語の場合は、factor inの後ろへ置くほうが読みやすいことが多いでしょう。

  • We factored in the possibility of a delay.
    私たちは遅延の可能性を考慮に入れました。
  • We factored the additional fees in.
    私たちは追加料金を計算に入れました。

目的語が代名詞なら必ず間に置く

目的語がit / themなどの短い代名詞なら、factorとinの間に置きます。

  • factor it in
  • factor them in
  • × factor in it
  • × factor in them
  • The exchange rate may change, so factor it in.
    為替レートが変わるかもしれないので、それも織り込んでください。
  • There are several risks. We need to factor them in.
    リスクがいくつかあります。それらを考慮する必要があります。

よく使われる形と時制

factor in A:Aを考慮に入れる

  • Please factor in the delivery time.
    配送時間も考慮に入れてください。
  • You should factor in taxes and service fees.
    税金とサービス料も計算に入れるべきです。

factor A in:Aを織り込む

  • Have you factored the repair cost in?
    修理費も織り込みましたか。
  • Let’s factor some extra time in.
    少し余分な時間を見込んでおきましょう。

be factored in:織り込み済みである

受動態のbe factored inも非常によく使われます。

  • The tax is already factored in.
    税金はすでに計算に含まれています。
  • Potential delays were factored into the schedule.
    起こり得る遅延はスケジュールに織り込まれていました。

factor intoとの違い

A factors into Bは、「AがBの判断・結果に影響する」「AがBの一要因になる」という意味です。factor inが誰かの行う動作であるのに対し、factor intoでは要素そのものが主語になります。

  • We factored the weather into our decision.
    私たちは天候を判断材料に入れました。
  • The weather factored into our decision.
    天候が私たちの判断に影響しました。

前者は人が天候を考慮したこと、後者は天候が判断要因になったことに焦点があります。

日常会話・仕事で使える例文

仕事・予算

  • We need to factor in rising material costs.
    上昇している原材料費を織り込む必要があります。
  • The estimate doesn’t factor in overtime pay.
    その見積もりには残業代が含まれていません。
  • Factor in the exchange rate before setting the price.
    価格を決める前に為替レートを考慮してください。
  • We’ve already factored the risk in.
    そのリスクはすでに織り込み済みです。

旅行・予定

  • We should factor in traffic when choosing a departure time.
    出発時間を決めるときは渋滞も考慮すべきです。
  • Did you factor in the time difference?
    時差も考慮しましたか。
  • Factor in an extra hour for airport security.
    空港の保安検査に追加で1時間見込んでください。

家計・買い物

  • Don’t forget to factor in shipping.
    送料を計算に入れるのを忘れないでください。
  • Once you factor in maintenance, the cheaper car may cost more.
    維持費を考慮すると、安いほうの車がかえって高くつくかもしれません。

人間関係・判断

  • You also need to factor in how she feels.
    彼女がどう感じるかも考慮する必要があります。
  • Age shouldn’t be the only thing factored into the decision.
    年齢だけを判断材料にすべきではありません。

take into accountとの違い

take A into accountも「Aを考慮に入れる」です。意味は非常に近いですが、焦点に少し違いがあります。

  • factor in:計算・計画・予測へ要素を組み込む感覚が強い
  • take into account:判断するときに事情や情報を考慮する、より広く中立的な表現
  • We factored in the additional cost.
    追加費用を計算に織り込みました。
  • We took her personal circumstances into account.
    彼女の個人的な事情を考慮しました。

数値・費用・時間・リスクならfactor inが特に自然です。人の事情や複数の観点を公平に考える場面ではtake into accountがよく合います。

関連する語順は、take account ofとtake into accountの違いで詳しく整理しています。

allow forとの違い

allow forは、ある事情を考慮して余裕・時間・量をあらかじめ確保する感覚があります。

  • Factor in the cost of delays.
    遅延による費用を計算に入れてください。
  • Allow extra time for delays.
    遅延に備えて余分な時間を取ってください。

factor inは計算や判断の材料に加えること、allow forは起こり得る事情に対応できる余裕を設けることに焦点があります。

allow forの意味とtake into accountとの違いも参考にしてください。

price inとの違い

price inは、将来の出来事や情報が価格にすでに反映されていることを表します。投資・金融でよく使われます。

  • The market has priced in the rate cut.
    市場は利下げをすでに価格へ織り込んでいます。
  • We need to factor the rate cut into our forecast.
    利下げを予測に織り込む必要があります。

price inは価格への反映に限定されますが、factor inは予算・計画・判断など幅広い対象に使えます。

詳しくは、price inの意味とfactor inとの違いをご覧ください。

日本人が間違えやすいポイント

factor aboutとは言わない

「〜について考える」からfactor aboutとしないよう注意しましょう。考慮に組み込む場合はfactor inです。

considerより具体的な動きがある

considerは「検討する・よく考える」という広い動詞です。factor inは、その要素を最終的な計算・計画・決定へ実際に反映させることを示します。

  • We considered the cost.
    費用について検討しました。
  • We factored the cost into our budget.
    費用を予算へ織り込みました。

factor inが出てこないときの簡単な言い換え

factor inを思い出せなければ、includethink aboutaddなどの基本語で伝えられます。

  • Don’t forget to include the shipping cost.
    送料を含めるのを忘れないでください。
  • We also need to think about traffic.
    渋滞についても考える必要があります。
  • Add two more hours to the plan.
    計画にあと2時間加えてください。
  • The total includes tax.
    合計には税金が含まれています。

しゅみすけ(大山俊輔)

factor inが出てこなければ、「何を足すのか」「何も含まれているのか」を直接言いましょう。Add the cost.やThe total includes tax.のような基本英語でも、計算に入れる意図は十分に伝わります。

まとめ

  • factor inは、費用・時間・リスクなどを計算や判断に「織り込む・考慮に入れる」
  • 目的語が名詞ならfactor in A / factor A inの両方が可能
  • 代名詞は必ず間に置き、factor it inとする
  • A factors into Bは「AがBの一要因になる」
  • take into accountは事情を広く考慮、allow forは余裕を確保、price inは価格への反映
  • 出てこなければinclude、think about、addで簡単に言い換えられる

英熟語・定型表現を体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧・親記事もあわせてご覧ください。

句動詞の語順や分離の仕組みを整理したい方は、句動詞と英熟語の違いも参考になります。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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