
as toは、「〜について」「〜に関して」という意味です。ある話題へ注意を向ける表現で、日常会話のaboutよりも改まった響きがあります。
特に、There is some doubt as to whether the plan will work.(その計画がうまくいくかについては疑問があります)のように、whether・what・howなどで始まる疑問詞節の前でよく使われます。
一方、文頭のAs to your question, …は「ご質問についてですが……」という話題提示です。形が似ているas forとの違いや、自然な場面を詳しく見ていきましょう。
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as toの意味とニュアンス
as toの基本的な意味は「〜について」「〜に関して」です。話し手や書き手が、これから扱う対象・論点へ注意を向ける働きがあります。
- as to the cause:原因について
- as to your request:あなたの依頼について
- as to whether it is safe:それが安全かどうかについて
asには「〜として・〜のように」、toには対象へ向かう感覚があります。二語がまとまったas toでは、「その対象に話を向ける」と考えると理解しやすいでしょう。
ただし、現代の会話で単に「〜について」と言うならaboutが普通です。as toは、文章、報告、議論、説明、少し改まった応答などでよく使われます。
しゅみすけ(大山俊輔)
as toの後ろに置ける2つのパターン

1.as to+名詞:「〜について」
as toの後ろには、話題や論点を表す名詞を置けます。
We have not made a decision as to the location.
場所については、まだ決定していません。
There was some confusion as to the meeting time.
会議の時間について、少し混乱がありました。
As to your request, we need a little more time.
ご依頼についてですが、もう少し時間が必要です。
文中ではdecision・question・doubt・confusion・uncertaintyなど、「まだ答えや判断が定まっていない」ことを表す名詞と相性がよい表現です。
2.as to+whether/what/how:「〜かについて」
as toの後ろには、whether・what・how・why・who・whenなどで始まる節も置けます。日本語では「〜かについて」「〜なのかに関して」と訳すと自然です。
We disagree as to whether the change is necessary.
その変更が必要かどうかについて、私たちの意見は一致していません。
She gave no explanation as to why she left early.
彼女は、なぜ早退したのかについて何も説明しませんでした。
There are different opinions as to how the problem should be solved.
その問題をどう解決すべきかについて、さまざまな意見があります。
I have no idea as to what caused the error.
何がそのエラーを引き起こしたのか、私には分かりません。
この形は、「答えが不明」「意見が分かれる」「説明が必要」といった文脈で特に自然です。
as to whetherがよく使われる理由
whetherは「〜かどうか」という二つの可能性を示します。as toを前に置くと、「その二択の論点について」という意味になります。
There is still uncertainty as to whether the event will go ahead.
そのイベントが予定どおり行われるかどうかは、まだ不確かです。
The doctors differed as to whether surgery was needed.
手術が必要かどうかについて、医師たちの意見は分かれました。
No agreement was reached as to whether employees could work remotely.
社員が在宅勤務できるかどうかについて、合意には至りませんでした。
口語では、as toを省いて簡単に言える場合も多くあります。
We don’t know whether the event will happen.
イベントが行われるかどうか分かりません。
伝えたい内容が同じなら、短い文のほうが会話では自然です。as to whetherは、論点を明示したい文章や議論で役立ちます。
場面別に見るas toの自然な例文
仕事:判断や方針を話し合う
We need clear guidelines as to how customer data should be handled.
顧客データをどのように扱うべきかについて、明確な指針が必要です。
There is some disagreement as to the best launch date.
最適な発売日について、多少意見が分かれています。
As to the budget, I’ll send you the latest figures this afternoon.
予算についてですが、今日の午後に最新の数字をお送りします。
旅行:予定や規則を確認する
We asked the hotel for details as to when the shuttle leaves.
シャトルがいつ出発するのか、ホテルに詳しい情報を尋ねました。
I was unsure as to whether my ticket included a meal.
自分の航空券に食事が含まれているかどうか確信がありませんでした。
家庭・暮らし:原因や方法が分からない
There is no clue as to where the spare key went.
予備の鍵がどこへ行ったのか、手掛かりがありません。
We had a long discussion as to how the room should be used.
その部屋をどう使うべきか、私たちは長く話し合いました。
恋愛・人間関係:気持ちや今後を考える
I’m confused as to what he really wants.
彼が本当は何を望んでいるのか分からず、混乱しています。
They had different ideas as to where the relationship was going.
二人は、その関係が今後どうなるのかについて異なる考えを持っていました。
as toと似た表現の違い
about:最も一般的な「〜について」
aboutは会話でも文章でも幅広く使える、最も普通の表現です。
We talked about the new schedule.
私たちは新しい予定について話しました。
単に話題を示すだけなら、as toよりaboutのほうが自然です。Let’s talk as to the schedule.とは通常言わず、Let’s talk about the schedule.と言います。
regarding:ビジネス文書で使いやすい
regardingも「〜に関して」という改まった表現です。メールの用件を示すときによく使われます。
I’m writing regarding your application.
あなたの応募についてご連絡しています。
regardingは名詞の前で使いやすい一方、as toはas to whether・as to howのように疑問詞節との組み合わせが特に目立ちます。
as for:話題を切り替える「〜はというと」
as forは、すでにある話題から別の人・物へ焦点を移す表現です。
Tom will drive. As for me, I’ll take the train.
トムは車で行きます。私はというと、電車で行きます。
as toにも文頭で話題を提示する用法がありますが、as forほど日常的な話題転換ではありません。as toは「その論点に関して」という硬めの響きです。詳しくはas forの意味とas toとの違いも参考にしてください。
with respect to:非常に改まった「〜に関して」
with respect toは、契約、規則、公式な説明などで使われることが多い表現です。
Different rules apply with respect to international orders.
海外からの注文に関しては、異なる規則が適用されます。
日常会話ではabout、一般的なビジネスメールではregardingのほうが簡潔です。
日本人が間違えやすいポイント
discussの後ろにas toを付けない
discussは目的語を直接取る動詞です。「その問題について話し合う」は次のように言います。
× We discussed as to the problem.
○ We discussed the problem.
ただし、何をどうするかという論点を表すなら、discussion as to how …のように名詞discussionを説明することはできます。
疑問文の語順にしない
as to what・as to howなどの後ろは、間接疑問の語順です。
× I am unsure as to what does he want.
○ I am unsure as to what he wants.
what he wantsは「彼が何を望んでいるか」という一まとまりなので、does he wantの疑問文語順にはしません。
会話で多用すると硬くなる
As to where we should eat, …は文法的に正しくても、友人同士の会話では少し堅く聞こえます。
Where should we eat?
どこで食べようか。
I don’t know where we should eat.
どこで食べたらいいか分かりません。
日常会話では、このような直接的で短い文が自然です。
as toの後ろにifを安易に置かない
「〜かどうか」をas toの後ろに置く場合は、基本的にwhetherを使います。
○ There is some doubt as to whether he will come.
彼が来るかどうかについては多少疑問があります。
ifは一般的な「〜かどうか」には使えますが、前置詞的なas toの後ろではwhetherが適切です。
しゅみすけ(大山俊輔)
中学英語で簡単に言い換えるなら
as toがすぐに出てこなくても、aboutや短い文を使えば十分に伝わります。
- about the plan
その計画について - We don’t know if it will work.
それがうまくいくか分かりません。 - We need to decide where to go.
どこへ行くか決める必要があります。 - I have a question about the price.
価格について質問があります。
たとえば、There is uncertainty as to whether he will join us.が難しければ、We don’t know if he will join us.(彼が参加するか分かりません)で問題ありません。
as toと一緒に覚えたい形
- as to whether …:〜かどうかについて
- as to what …:何が・何を〜かについて
- as to how …:どのように〜かについて
- as to why …:なぜ〜かについて
- as to when …:いつ〜かについて
- as to the question of …:〜という問題について
Questions remain as to how the money was spent.
そのお金がどのように使われたのかについて、疑問が残っています。
There is no information as to when the service will resume.
サービスがいつ再開するのかについて、情報がありません。
まとめ:as toは論点へ話を向ける硬めの「〜について」
as toは「〜について」「〜に関して」を表し、ある対象や論点へ注意を向けます。as to+名詞に加え、as to whether・what・howなどの形がよく使われます。
日常会話の普通の「〜について」ならabout、メールならregarding、話題の切り替えならas forが自然な場合もあります。as toは、不明点・判断・意見の違いなどを少し改まった形で示したいときに使いましょう。
ほかの表現も意味だけでなくニュアンスから学びたい方は、英熟語・定型表現の記事一覧も活用してください。








