
no doubt は、基本的に「疑いなく」「きっと」「間違いなく」を表す表現です。ただし、実際の会話や文章では、いつも100%の確信を宣言するわけではありません。文頭の No doubt, … は、文脈によって「おそらく〜だろう」「きっと〜だろう」という話し手の強い見込みになることがあります。
No doubt, she’ll be tired after the long flight.
長時間のフライトのあとだから、彼女はきっと疲れているでしょう。
この文は、疲れている事実を確認済みというより、「状況から考えれば、そうだろう」という予想です。一方、There is no doubt that … や without a doubt は、「疑いの余地がない」という強い確信を明示しやすい形です。
先に要点
- no doubtの基本は「疑いなく・きっと」
- 文頭のNo doubt, …は「おそらく・きっと」という見込みにもなる
- There is no doubt that …は「〜であることに疑いの余地はない」
- without a doubtは強い確信を添える「間違いなく」
- 「疑わない」はI have no doubt that …やI don’t doubt that …でも表せる
Contents
no doubtの意味と基本イメージ
doubt は「疑い」、no は「まったくない」です。したがって、no doubtの中心イメージは「疑いがない」です。
She is no doubt the right person for the job.
彼女は間違いなく、その仕事にふさわしい人です。
He will no doubt ask the same question again.
彼はきっと、また同じ質問をするでしょう。
ただし、no doubtが未来の予想や他人の気持ちについて使われると、事実を断定するというより、状況から見た有力な推測になります。日本語では「間違いなく」より「きっと」「おそらく」のほうが自然な場合があります。
しゅみすけ(大山俊輔)
no doubtの代表的な語順
No doubt, 主語+動詞
文全体に対する話し手の判断として、文頭に置けます。書くときは後ろをコンマで区切るのが一般的です。
No doubt, the team will need more time.
おそらく、チームにはもっと時間が必要でしょう。
No doubt, you have a lot of questions.
きっと、いろいろ質問がありますよね。
相手の状況を推し量るときにも使えますが、やや整った、文章的な響きになることがあります。日常会話では You probably have a lot of questions. のほうが直接的で自然な場合もあります。
主語+will+no doubt+動詞
助動詞と動詞の間に置く形もよく使われます。
She will no doubt remember this day.
彼女はきっと、この日のことを覚えているでしょう。
The delay will no doubt affect our schedule.
その遅れは間違いなく、私たちの予定に影響するでしょう。
be動詞+no doubt
be動詞の後ろに置くこともできます。
This is no doubt our biggest challenge.
これは間違いなく、私たちにとって最大の課題です。
She was no doubt disappointed by the result.
彼女はその結果に、きっとがっかりしていたでしょう。
3つの形で確信の示し方が変わる

No doubt, …:話し手の見込みを添える
No doubt, she’ll succeed.
彼女はきっと成功するでしょう。
「そうなる可能性が高いと私は見ている」という予想として自然です。文脈によっては強い確信ですが、未知の未来についてなら「おそらく」に近くなることもあります。
There is no doubt that …:疑いの余地がないと明示する
There is no doubt that she has the necessary skills.
彼女に必要な技能があることは疑いようがありません。
There’s no doubt that the plan needs to change.
計画を変更する必要があることは間違いありません。
会話では There’s と短縮できます。thatは会話で省略されることもありますが、学習者はまず There is no doubt that+文 を一つの型として覚えると使いやすいでしょう。
without a doubt:文に強い確信を加える
She is, without a doubt, the best candidate.
彼女は間違いなく最適な候補者です。
That was without a doubt the best meal of the trip.
あれは間違いなく、旅行中でいちばんおいしい食事でした。
without a doubtは「疑いを一切伴わず」という強調です。評価や感想を力強く伝えるときによく合います。
no doubt aboutとI have no doubt that
There is no doubt about+名詞
that節ではなく、名詞を続けるなら about を使えます。
There is no doubt about her ability.
彼女の能力に疑いの余地はありません。
There is no doubt about the cause of the problem.
その問題の原因には疑いがありません。
I have no doubt that+文
「私は〜だと確信している」と自分の判断を前面に出す形です。
I have no doubt that you’ll do a great job.
あなたならきっと素晴らしい仕事をすると確信しています。
I have no doubt that we made the right decision.
私たちは正しい決断をしたと確信しています。
相手を励ますときにも使えますが、日常会話では I’m sure … のほうが短く柔らかいこともあります。
probably・definitely・undoubtedlyとの違い
| 表現 | 中心的なニュアンス | 例 |
|---|---|---|
| probably | おそらく・可能性が高い | She’ll probably come. |
| no doubt | 話し手として疑いが少ない・きっと | She’ll no doubt come. |
| definitely | はっきりと確実に・必ず | She’ll definitely come. |
| undoubtedly | 疑いなく。やや文章的 | She is undoubtedly talented. |
probably は確率の高い予想を素直に伝えます。definitely はより直接的に確実性を押し出します。undoubtedly はno doubtに近いものの、会話ではやや硬く聞こえることがあります。
no doubtの強さは、語の意味だけでなく、何について話しているかで変わります。すでに確認できる事実なら強い確信になり、未来や他人の心情なら「きっとそうだろう」という推測になりやすいのです。
皮肉や「またきっと〜する」の含み
no doubtは、話し手が予想どおりの悪い結果を見込んでいるとき、呆れや皮肉を含むことがあります。
No doubt, he’ll be late again.
どうせ彼はまた遅れてくるでしょう。
She will no doubt find another excuse.
彼女はきっと、また別の言い訳を見つけるでしょう。
日本語では「間違いなく」より「どうせ」「きっとまた」のほうが、話し手の温度を表せることがあります。仕事で人について述べるときは、批判的に聞こえないか注意しましょう。
場面別の自然な例文
日常会話
No doubt, the restaurant will be crowded tonight.
今夜、そのレストランはきっと混むでしょう。
This is no doubt the easiest way to get there.
これが間違いなく、そこへ行く最も簡単な方法です。
仕事
There is no doubt that the new system will save time.
新しいシステムが時間の節約になることは間違いありません。
The change will no doubt create some confusion at first.
その変更で、最初はいくらか混乱が生じるでしょう。
恋愛・人間関係
I have no doubt that she cares about you.
彼女があなたを大切に思っていることは間違いないと思います。
No doubt, he needs some time to think.
きっと彼には、考える時間が必要なのでしょう。
海外旅行
That was, without a doubt, the highlight of our trip.
あれは間違いなく、私たちの旅のハイライトでした。
The hotel staff will no doubt be able to help you.
ホテルのスタッフなら、きっと助けてくれるでしょう。
家庭・暮らし
The kids will no doubt love this cake.
子どもたちはきっと、このケーキを気に入るでしょう。
There’s no doubt that we need more storage space.
収納スペースがもっと必要なのは間違いありません。
日本人が間違えやすいポイント
no doubtの後ろへ必ずthatを置くわけではない
文頭の副詞的なno doubtは、コンマのあとに完全な文を続けます。
- ○ No doubt, she’ll understand.
- ○ There is no doubt that she’ll understand.
- × No doubt that she’ll understand.(通常の完全な文としては不十分)
doubtを複数形にしない
この定型表現では通常、no doubt と単数形で使います。個別の疑問点を複数挙げる文脈ではdoubtsも使えますが、「間違いなく」という表現はno doubtです。
未来の推測を100%の事実として訳さない
He’ll no doubt call later. は、電話が来ることを確認済みとは限りません。「彼ならきっとあとで電話してくるでしょう」という話し手の予想です。
no doubtとdon’t doubtを混同しない
I don’t doubt that he tried. は「彼が努力したことを疑ってはいません」です。相手の主張を認める一方で、後ろにbutを続けることもあります。
I don’t doubt that he tried, but the result wasn’t good enough.
彼が努力したことは疑いませんが、結果は十分ではありませんでした。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
- I’m sure …:〜だと確信しています
- probably:おそらく
- definitely:絶対に・間違いなく
- I think … will …:〜すると思います
I’m sure she’ll be fine.
彼女ならきっと大丈夫です。
He’ll probably arrive around six.
彼はおそらく6時ごろ到着します。
no doubtがすぐに出てこなくても、確信の強さに合わせてsureやprobablyを選べば、自然で分かりやすい英語になります。
関連表現
まとめ
no doubt の中心は「疑いがない」ですが、実際の使い方は構文と文脈で変わります。
- No doubt, …は「きっと・おそらく」という話し手の見込みにもなる
- There is no doubt that …は「〜に疑いの余地がない」
- without a doubtは強い確信を添える「間違いなく」
- 未来や他人の心情については、確定事実ではなく推測の場合がある
- 簡単に言うならI’m sure、probably、definitelyで言い換えられる
まずは No doubt, she’ll be tired. と There is no doubt that she is talented. の違いを意識しながら、予想と強い確信を使い分けてみましょう。









