
英語のhandleと聞くと、ドアやカップの「取っ手」を思い浮かべる人が多いでしょう。それなのに、I can handle it. は「その取っ手を持てます」ではなく、「私が対処できます」「私に任せて」という意味になります。
結論からいうと、handleの中心には「手に取って扱える状態にする」という感覚があります。実際に物を手で扱うところから、機械を操作する、仕事を受け持つ、難しい状況をコントロールしながら対処する、という抽象的な意味へ広がったのです。
しゅみすけ(大山俊輔)
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handleの意味は「取っ手」と「扱う」
handleは名詞なら「取っ手・柄」、動詞なら「手で触れる・扱う」が基本です。英英辞典でも、動詞のhandleには「手で扱う」という物理的な意味と、「状況に対処する」「責任を持つ」という意味の両方が載っています。
- the handle of the door:ドアの取っ手
- Handle the glass carefully.:そのグラスは注意して扱ってください。
- She handles the machine well.:彼女はその機械を上手に操作します。
- She handled the complaint calmly.:彼女はその苦情に冷静に対処しました。
語源をたどっても、動詞handleは古くから「手で触れる・手に持つ」と「扱う・取り組む」に使われてきました。ただし、現代のすべての用法が一本の絵だけで厳密に説明できる、ということではありません。ここでは学習者が理解しやすい見方として、「手に取ってコントロールする」を共通の感覚として捉えます。
なぜ「問題に対処する」になるの?
取っ手は、ドアや道具をつかみ、動かし、コントロールするための部分です。動詞のhandleも、対象をただ眺めるのではなく、自分の担当として引き受け、扱う動きを表します。

物理的な対象なら「手で扱う」、仕事なら「処理する」、問題や状況なら「対処する」と日本語訳が変わります。しかし英語側では、どれも対象を手元に引き受けて、うまく動かそうとする点が共通しています。
- Can you handle this box?
この箱を扱えますか/運べますか。 - I handle customer inquiries.
私は顧客からの問い合わせを担当しています。 - We need to handle this problem quickly.
この問題に早く対処する必要があります。 - Don’t worry. I can handle it.
心配しないで。私が対処できます/任せてください。
しゅみすけ(大山俊輔)
handleは「解決する」とは限らない
日本語ではhandle a problemを「問題を解決する」と訳すこともありますが、handleそのものは必ず解決まで到達したことを表すとは限りません。中心にあるのは「対応する・取り扱う」です。
| 表現 | 中心となる感覚 | 例 |
|---|---|---|
| handle | 責任を持って扱い、コントロールする | I’ll handle the complaint. |
| deal with | 問題・人・話題に向き合って対応する | We need to deal with this issue. |
| solve | 答えや解決策を見つけて、問題を解決する | We solved the problem. |
たとえば、問い合わせを受け付けて担当部署へ回す仕事もhandle inquiriesと言えます。問い合わせを完全に解決したかどうかより、責任を持って取り扱ったことに焦点があります。
日本人が間違えやすいポイント
handle with the problemとは言わない
handleは目的語を直接後ろに置く他動詞です。
- ○ handle the problem
- × handle with the problem
deal with the problemのwithにつられないようにしましょう。ただし、Handle with care.(取扱注意)のwithは「注意をもって」という意味で、別の形です。
人に使うときは文脈に注意
Can you handle him?は文脈によって「彼にうまく対処できる?」「彼を抑えられる?」という響きになります。相手を問題や管理対象のように見せる可能性があるため、単に「彼の担当をお願いできますか」と言いたいなら、場面に応じてCan you help him?やCan you take care of this customer?のほうが自然なこともあります。
会話でよく使うhandleの表現
I can handle it.
I can handle it.は「自分で対処できます」「私に任せて」という定番表現です。手助けを断るときは、言い方によって少し強く聞こえるため、Thanks, but I think I can handle it.のように和らげることもできます。
Can you handle …?
Can you handle the meeting tomorrow?なら「明日の会議を担当できますか」。能力だけでなく、担当として引き受けられるかを尋ねています。
too much to handle
This is too much for me to handle.は「これは私には手に負えません」。対象が自分の扱える範囲を超えている、という景色です。
get/have a handle on …
get a handle on the situationは「状況を把握して対処できるようになる」、have a handle on the situationは「状況を把握し、扱える状態にある」という意味です。ここでも「つかむための取っ手」というイメージが生きています。
handleの感覚が分かると応用できる表現
- handle money:お金を取り扱う
- handle data:データを処理する
- handle pressure:プレッシャーに対処する
- handle a difficult customer:難しい顧客に対応する
- handle yourself well:落ち着いてうまく振る舞う
日本語訳は「扱う・担当する・処理する・対処する・切り抜ける」と変わっても、対象を自分の手元で扱うという共通点を探すと理解しやすくなります。
まとめ|handleは「自分の手で扱える状態にする」
handleの「取っ手」と「対処する」は、ばらばらの意味ではありません。
- 名詞のhandleは、物をつかんで動かすための「取っ手・柄」
- 動詞のhandleは、物を「手で扱う」
- そこから仕事・問題・状況を「責任を持って扱う、対処する」へ広がる
- solveと違い、必ずしも解決完了までを表すわけではない
- handleは他動詞なので、handle the problemと直接つなぐ
しゅみすけ(大山俊輔)
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参考資料
多義語の意味をつながりで学ぶ
この単語と同じように、一見ばらばらに見える英単語の意味を、中心のイメージから整理した記事をまとめています。










