
deal withは、仕事でも日常会話でも頻繁に使われる句動詞です。日本語では「対処する」と覚えることが多いのですが、実際には人を「担当する」、仕事や情報を「扱う」、あるテーマを「取り上げる」といった場面でも使われます。
たとえばdeal with a problemは「問題に対処する」、deal with customersは「顧客に対応する」、This book deals with love.は「この本は愛を扱っている」です。訳は変わっても、中心にあるのは「自分とつながった対象を引き受け、向き合う」という感覚です。
この記事では、deal withの代表的な意味を場面別に整理し、handle・cope with・address・solveとの違い、疑問文や受け身、過去形dealtの発音まで、会話で使える例文と一緒に解説します。
30秒でわかるdeal with
- deal with a problem = 問題に対処する
- deal with customers = 顧客を担当する・対応する
- deal with stress = ストレスとうまく付き合う
- deal with a topic = テーマを扱う・取り上げる
共通するコアイメージは、「自分の前に来た対象とつながり、向き合って扱う」です。
Contents
- 1 Deal withの意味は?代表的な3つの使い方
- 2 deal+withのコアイメージ|対象を引き受けて向き合う
- 3 意味1|問題・困難に「対処する」
- 4 意味2|人・顧客・仕事を「扱う・担当する・対応する」
- 5 意味3|テーマ・内容を「扱う・取り上げる」
- 6 deal with stress・feelingsは「うまく付き合う」
- 7 How do you deal with …? の使い方
- 8 deal withとhandleの違い
- 9 deal withとcope withの違い
- 10 deal with・address・solveの違い
- 11 受け身のbe dealt with|「対処される・処理される」
- 12 deal withの過去形はdealt with
- 13 deal withの発音|withまでひとかたまりにする
- 14 よくある間違いと注意点
- 15 そのまま使えるdeal withの会話例
- 16 Deal withに関するよくある質問
- 17 まとめ|deal withは「対象を引き受けて向き合う」
Deal withの意味は?代表的な3つの使い方
deal withの使い方は、大きく3つに分けられます。
| 使い方 | 自然な日本語 | 例 |
|---|---|---|
| 問題・状況に対して | 対処する | deal with a problem |
| 人・仕事・物に対して | 扱う、担当する、対応する | deal with customers |
| テーマ・内容に対して | 扱う、取り上げる | deal with social issues |
日本語訳を一つに固定する必要はありません。「何をdeal withしているのか」を見て、問題なら「対処する」、人なら「対応する」、題材なら「扱う」と訳すと自然です。
deal+withのコアイメージ|対象を引き受けて向き合う

dealは、もともとカードなどを「分けて配る」動きと関係の深い言葉です。カードを一枚ずつ配り、それぞれの人の前にある持ち札を扱う。この感覚から、物事を「取り扱う」「処理する」という意味に広がっています。
withのコアイメージは「一緒につながっている」です。単なる「~と一緒に」だけでなく、道具、相手、感情の対象など、自分と何かを結びつけます。詳しくはbe-rizeのwithのコアイメージ解説で確認できます。
したがってdeal withは、目の前の問題・人・仕事などとつながり、それを自分の持ち分として扱うこと。必ずしも問題を完全に解決するところまでは含まず、まず「逃げずに向き合い、必要な対応をする」ことに焦点があります。
- 問題が自分の前に来る → 対処する
- 顧客や同僚とつながる → 対応する・関わる
- 仕事を受け持つ → 扱う・担当する
- 本や話がテーマと向き合う → 取り上げる
意味1|問題・困難に「対処する」
最もよく知られているのが、問題や難しい状況に対処する使い方です。
We need to deal with this problem now.
私たちは今、この問題に対処する必要があります。
She knows how to deal with difficult situations.
彼女は難しい状況への対処法を知っています。
I’ll deal with it.
私が対応します。
I’ll deal with it.は、仕事でも日常でも便利な一言です。「その件は私が引き受けます」「私が何とかします」というニュアンスになります。
ただし、声の調子や状況によっては「私がそいつを何とかしておく」のような強い響きになることもあります。
Don’t worry. I’ll deal with him.
心配しないで。彼のことは私が対応するから。
この例は、普通に「彼と話して対応する」という場合もあれば、映画などでは「彼を始末する」のような威圧的な意味になることもあります。意味は文脈と口調で判断します。
deal with itは「それに対処する」だけではない
Deal with it.という命令形は、「現実として受け入れて」「文句を言わず何とかして」という突き放した表現になる場合があります。
The schedule can’t be changed. You’ll have to deal with it.
予定は変えられないよ。受け入れて対応するしかない。
相手を励ます表現というより、冷たく聞こえやすい言い方です。自分が手伝う意思を伝えるなら、Let’s figure out how to deal with it.(どう対処するか一緒に考えよう)のほうが協力的です。
意味2|人・顧客・仕事を「扱う・担当する・対応する」
deal withの対象は、トラブルだけではありません。仕事として人に接したり、案件を担当したりする場合にも使えます。
I deal with customers every day.
私は毎日、顧客対応をしています。
Who deals with international orders?
海外からの注文は誰が担当していますか?
Our team deals with marketing and sales.
私たちのチームはマーケティングと営業を担当しています。
deal with peopleは、文脈によって「人と接する」「人を相手にする」「人間関係に対応する」と訳せます。
She’s good at dealing with people.
彼女は人との接し方が上手です。
ここでは「人を処理する」という冷たい意味ではありません。さまざまな人と関わり、相手に合わせて適切に対応できるということです。
仕事を説明するI deal with …
担当業務を説明するとき、I’m in charge of …だけでなくI deal with …も使えます。
I deal with employee training.
私は社員研修を担当しています。
I mainly deal with contracts.
私は主に契約関係を扱っています。
in charge ofは「責任者・担当者である」という役割に焦点があり、deal withは日々その対象に対応し、処理している実務に焦点があります。
意味3|テーマ・内容を「扱う・取り上げる」
本、映画、記事、会議などを主語にして、その内容が何を扱っているかを表すこともできます。
This book deals with human relationships.
この本は人間関係を扱っています。
The film deals with loss and recovery.
その映画は喪失と回復を描いています。
Today’s meeting will deal with the new policy.
今日の会議では新しい方針を取り上げます。
この用法では、「問題に対処する」よりもbe about(~についてである)やcover(~を取り上げる)に近い意味です。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| This book is about stress. | この本はストレスについての本です |
| This book deals with stress. | この本はストレスというテーマに向き合い、扱っています |
| This book covers stress. | この本はストレスを内容としてカバーしています |
deal with stress・feelingsは「うまく付き合う」
ストレス、不安、怒り、悲しみなどに対して使うと、日本語では「対処する」に加えて「向き合う」「うまく付き合う」と訳すと自然です。
How do you deal with stress?
ストレスにはどう対処していますか?
He finds it hard to deal with his emotions.
彼は自分の感情と向き合うのが苦手です。
Talking to a friend helped me deal with the anxiety.
友人に話すことで、その不安に対処できました。
ここでも、感情を消すのではなく、自分とつながっているものとして受け止め、扱う感覚があります。
How do you deal with …? の使い方
How do you deal with …?は「~にどう対処していますか?」と方法を尋ねる定番の形です。
- How do you deal with difficult customers?
難しい顧客にはどう対応していますか? - How do you deal with pressure at work?
仕事のプレッシャーにどう対処していますか? - How should we deal with this complaint?
この苦情にはどう対応すべきですか?
面接でHow do you deal with conflict?(対立にどう対処しますか?)のように聞かれることもあります。回答では、方法と具体例を続けると自然です。
I try to listen first and understand both sides.
まず話を聞いて、双方の立場を理解するようにしています。
deal withとhandleの違い
deal withとhandleは、どちらも「対処する」「扱う」と訳され、置き換えられる場面が多い表現です。ただし、焦点が少し違います。
| 表現 | 中心の感覚 | 例 |
|---|---|---|
| deal with | 対象と向き合い、必要な対応をする | deal with a complaint |
| handle | 状況を管理し、うまく処理する | handle a complaint |
Can you deal with this?は「これに対応してくれる?」。Can you handle this?は「これを任せても大丈夫?うまく処理できる?」という能力・管理のニュアンスがやや強くなります。
She handled the situation very well.
彼女はその状況にとてもうまく対処しました。
物を手で扱う場合はhandleが自然です。
Handle the glass carefully.
そのグラスは注意して扱ってください。
この文でdeal withに置き換えると、単に手で持つのではなく「そのグラスに関する案件を処理する」ような別の意味に聞こえます。
deal withとcope withの違い
cope withも「対処する」ですが、困難な状況に耐えながら何とかやっていくことに焦点があります。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| deal with | 問題・人・仕事など広い対象に対応する |
| cope with | つらさや困難に負けず、何とか持ちこたえる |
We need to deal with the staff shortage.
人手不足に対応する必要があります。
It’s hard to cope with the staff shortage.
人手不足の中で何とかやっていくのは大変です。
前者は具体的な対応が必要だという話、後者は困難に耐えて切り抜ける大変さに焦点があります。
deal with・address・solveの違い
問題に関する3語は、対応の段階で考えると分かりやすくなります。
| 表現 | 焦点 | 日本語の目安 |
|---|---|---|
| deal with | 問題に向き合い、対応する | 対処する |
| address | 問題を認識し、改善へ動き始める | 取り組む |
| solve | 答え・解決策を出して終わらせる | 解決する |
We’re dealing with the problem.
その問題に対応しています。
We need to address the root cause.
根本原因に取り組む必要があります。
We finally solved the problem.
ついにその問題を解決しました。
deal withを使ったからといって、問題が完全に解決済みとは限りません。「すでに対応の対象として扱っている」という段階でも使えます。
受け身のbe dealt with|「対処される・処理される」
deal withは、ビジネス英語で受け身にもよくなります。
Your request will be dealt with as soon as possible.
ご依頼にはできるだけ早く対応いたします。
The complaint was dealt with promptly.
その苦情は迅速に処理されました。
This issue has already been dealt with.
この問題にはすでに対応済みです。
受け身ではwithを落とさないよう注意しましょう。
deal withは一まとまり
- 能動:We dealt with the issue.
- 受動:The issue was dealt with.
deal withの過去形はdealt with
dealは不規則動詞です。過去形・過去分詞はどちらもdealtになります。
| 原形 | 過去形 | 過去分詞 | 進行形 |
|---|---|---|---|
| deal | dealt | dealt | dealing |
- I dealt with the problem yesterday.
昨日、その問題に対処しました。 - We have dealt with similar cases before.
以前にも同様の案件を扱ったことがあります。 - She’s dealing with a difficult customer now.
彼女は今、難しい顧客に対応しています。
dealtは「ディールト」ではなく、発音記号では/delt/。カタカナなら「デルト」に近い一音節です。eaの音がdealのような長い「イー」から、短い「エ」に変わります。
deal withの発音|withまでひとかたまりにする
deal withを一語ずつ「ディール・ウィズ」と区切るより、deal_withを一つのまとまりとして練習すると会話で出しやすくなります。
- deal with it → deal_with_it
- deal with customers → deal_with_customers
- How do you deal with stress? → How-d’you-deal_with_stress?
withの最後の音は話者や周囲の音によって/ð/または/θ/になります。まずは完璧な音の分類より、dealとwith、withと次の語を止めずにつなぐことを意識しましょう。
よくある間違いと注意点
deal aboutとは言わない
「~について扱う」でも、基本の形はdeal withです。
- × This article deals about stress.
- ○ This article deals with stress.
人を目的語にすると文脈で響きが変わる
deal with a customerなら「顧客に対応する」ですが、I’ll deal with him.は口調によって強く聞こえます。仕事で中立的に言うなら、I’ll speak with him.やI’ll take care of it.が穏やかな場合もあります。
「取引する」はdeal withだけでは説明しきれない
deal with a companyは文脈によって「その会社と取引する」という意味にもなります。
We’ve dealt with this supplier for years.
私たちはこの仕入先と何年も取引しています。
一方、商品を商売として扱う「~を商う」ならdeal inを使います。
The company deals in imported furniture.
その会社は輸入家具を扱っています。
そのまま使えるdeal withの会話例
職場で問題を引き受ける
A: We received another complaint this morning.
今朝また苦情が入りました。
B: I’ll deal with it right away.
すぐに私が対応します。
担当者を確認する
A: Who deals with payments?
支払い関係は誰が担当していますか?
B: Maria does. I’ll introduce you.
マリアです。ご紹介しますね。
ストレス対策について話す
A: How do you deal with stress?
ストレスにはどう対処してる?
B: Exercise helps me clear my head.
運動すると頭がすっきりするよ。
難しい状況を相談する
A: I don’t know how to deal with this.
これにどう対処したらいいか分からない。
B: Let’s look at the options together.
一緒に選択肢を見てみよう。
Deal withに関するよくある質問
deal withは悪いことにしか使いませんか?
いいえ。問題やストレスに使うことが多いため否定的に見えますが、顧客、注文、契約、テーマなど中立的な対象にも使います。I deal with reservations.なら、単に「予約を担当しています」です。
I can’t deal with this. はどういう意味ですか?
直訳は「これに対処できない」ですが、会話では「もう無理」「これ以上受け止めきれない」という感情的な一言にもなります。仕事上の能力不足だけを表すとは限りません。
deal withとtake care ofは同じですか?
「私が対応します」という場面では重なります。I’ll deal with it.は問題に向き合って処理する響き、I’ll take care of it.は「任せて」「必要なことをしておく」という安心感のある響きです。
deal withの後ろには何を置きますか?
基本的には名詞・代名詞・動名詞を置きます。
- deal with the problem
- deal with it
- deal with working under pressure
a great deal ofのdealも同じですか?
a great deal ofは「たくさんの」という数量表現で、句動詞deal withとは別の形です。a great deal of timeなら「多くの時間」です。
まとめ|deal withは「対象を引き受けて向き合う」
deal withは「対処する」だけでなく、人・仕事・テーマなど、自分とつながった対象に向き合って扱う句動詞です。
- deal with a problem = 問題に対処する
- deal with customers = 顧客に対応する
- deal with contracts = 契約を扱う
- deal with stress = ストレスと向き合う
- deal with a topic = テーマを取り上げる
まずは、仕事で使いやすいI’ll deal with it.と、会話を広げられるHow do you deal with stress?を声に出して覚えてみましょう。
withを「~と」と訳すだけでなく「対象と一緒につながる」と捉えると、deal withの意味が自然につながります。句動詞全体をコアイメージから整理したい方は、be-rizeの英会話でよく使う句動詞50選も参考にしてください。










