ロリ・ゴットリーブの名言7選|恋愛・人間関係・人生の物語を変える英語

人生の物語を書き換える架空の女性と朝の道を描いたイラスト

「どうして私は、いつも同じ恋愛や人間関係を繰り返してしまうんだろう」。そんなとき、必要なのは自分を責めることではなく、いま語っている「自分の物語」を別の角度から読み直すことかもしれません。

ロリ・ゴットリーブ(Lori Gottlieb)は、アメリカの心理療法士、作家、コラムニスト。ベストセラー『Maybe You Should Talk to Someone』では、セラピストである自分自身もまた患者としてカウンセリングを受ける姿を描きました。この記事では、公式TEDトーク、TED公式インタビュー、公式著書紹介で確認できる言葉から、人生と人間関係を立て直すヒントになる英語の名言を7つ紹介します。

ロリ・ゴットリーブとは?

ロリ・ゴットリーブは、心理療法士として人の悩みに向き合う一方、書き手として「私たちは自分の人生をどう語っているのか」を探り続けてきました。彼女の言葉が響く理由は、専門家として上から答えを渡すのではなく、誰もが迷い、傷つき、見方を変えながら生きていると認めているからです。

境界線を引くことや人間関係を整えることに関心がある方は、ネドラ・グローバー・タワブの名言もあわせて読むと、今回の「自分のダンスステップを変える」という考えがさらに立体的に見えてきます。

ロリ・ゴットリーブの英語の名言7選

1.私たちは、自分の人生を語るときでさえ完全には客観的ではない

We are all unreliable narrators of our own lives.

和訳:私たちはみな、自分の人生についてさえ、完全には信頼できない語り手です。

背景:公式TEDトークで語られた言葉です。嘘をついているという意味ではありません。人は出来事の一部を強調し、別の一部を省き、いまの視点から物語を組み立てます。だからこそ「私の見方だけが唯一の真実だろうか」と問い直す余地があります。

英語ポイント:unreliable は「信頼できない」、narrator は「語り手」。映画や小説の「信用できない語り手」にも使われる表現です。

簡単な英語なら:We do not always see our lives clearly.(私たちは自分の人生をいつもはっきり見られるわけではありません。)

2.人生は、どう語るかによって形を変える

The way we narrate our lives shapes what they become.

和訳:自分の人生をどう語るかが、その人生の行き先を形づくります。

背景:同じく公式TEDトークから。過去の事実そのものは変えられなくても、その出来事に与える意味は変えられます。「私は失敗した人」ではなく「失敗から方向を変えた人」と語り直すことで、次の選択も変わっていきます。

英語ポイント:the way + 主語 + 動詞 は「〜する方法/あり方」。shape は名詞の「形」だけでなく、動詞で「形づくる」です。

簡単な英語なら:Your story can change your future.(自分の物語は未来を変えられます。)

3.言葉にできない気持ちは、行動に表れる

Behavior is another way of communicating.

和訳:行動もまた、コミュニケーションの一つです。

背景:怒る、避ける、突き放す。困った行動の奥には、本人がまだ言葉にできない恐れや痛みが隠れていることがあります。行動を許す必要はありませんが、「この人は何を伝えようとしているのか」と見ると、関係の理解が一段深まります。

英語ポイント:another way of -ing は「〜する別の方法」。日常英会話にもそのまま応用できます。

簡単な英語なら:Actions can tell us feelings.(行動は気持ちを伝えることがあります。)

人間関係のパターンを変える二人の架空人物を描いたイラスト
相手を変えようとする前に、自分の「ダンスステップ」を変えてみる。

4.よい変化にも「失うもの」はある

Even when the change is positive, it still comes with loss.

和訳:たとえ前向きな変化でも、そこには何かを失うことが伴います。

背景:TED公式インタビューで、変化が難しい理由を説明した言葉です。苦しい関係を離れるときでさえ、慣れ親しんだ日常や期待を手放す寂しさがあります。寂しいから間違いなのではなく、変化には喪失も含まれるのです。

英語ポイント:come with は「〜を伴う」。商品説明の「〜付き」から人生の代償まで幅広く使えます。

簡単な英語なら:Good change can still feel sad.(よい変化でも悲しく感じることがあります。)

5.自分を責め続けても、長い目では変われない

Self-flagellation does not work in the long term.

和訳:自分を罰し続けるやり方は、長期的にはうまくいきません。

背景:新しい習慣が途切れたり、別れた相手に連絡してしまったりしても、その一日で全部が失敗になるわけではありません。必要なのは自己攻撃ではなく、また軌道に戻るための自己理解です。

英語ポイント:in the long term は「長期的には」。反対は in the short term(短期的には)です。

簡単な英語なら:Being hard on yourself does not help.(自分に厳しくしすぎても助けにはなりません。)

6.気づくだけでは、人生は動かない

Insight is the booby prize.

和訳:気づきだけでは、残念賞にすぎません。

背景:セラピーで理由を理解しても、現実の行動が変わらなければ生活は変わりません。「なぜ私はこうするのか」が分かったあとに、「次は何を違うようにするのか」まで進むことが大切だとゴットリーブは話します。

英語ポイント:insight は「洞察、深い気づき」。booby prize はゲームなどの「残念賞」で、ここでは少しユーモラスな比喩です。

簡単な英語なら:Knowing is not enough. Take action.(知るだけでは足りません。行動しましょう。)

7.専門家である前に、同じ一人の人間

I know what it’s like to be a person.

和訳:私は、人間として生きることがどんなものか知っています。

背景:公式サイトの著書紹介で示される『Maybe You Should Talk to Someone』の一節です。セラピストも悩みから免除された存在ではありません。完璧な助言者になるより、自分も不完全な人間だと認めることが、深い共感の出発点になります。

英語ポイント:what it’s like to … は「〜するのがどんな感じか」。経験を尋ねたり伝えたりするときに便利です。

簡単な英語なら:I am human, too.(私も同じ人間です。)

ロリ・ゴットリーブの名言から学べること

ゴットリーブの言葉は、「前向きに考えればすべて解決する」とは言いません。私たちが自分に語る物語には偏りがあり、変化には喪失があり、理解しただけでは現実は変わらない。その厳しさを認めたうえで、それでも自分の見方と一歩目は選び直せると伝えています。

感情を押さえ込まず、行動につながる形で扱うヒントをもっと読みたい方には、スーザン・デイヴィッドの名言もおすすめです。感情に振り回されず、同時に感情を否定もしない「心理的柔軟性」という考え方につながります。

今日から使える3つの問い

  • 私は今、この出来事をどんな物語として語っている?
  • 相手を変える前に、自分が変えられる「ダンスステップ」は何?
  • 気づいたあと、今日できる小さな行動は何?

出典

人生の物語は、一度書いたら完成ではありません。いまの自分に合わなくなった一文があるなら、今日から少しずつ編集し直していけます。

“話せないまま”で終わらないための小さなコツ、知っていますか?


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この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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