
a number of は「いくつかの」「多くの」という意味で、複数の人や物がいる・あることを表します。仕事のメールやニュース、日常会話でもよく使われる表現です。
特に注意したいのが、a number ofは複数扱いなのに対して、the number ofは単数扱いになること。冠詞が a から the に変わるだけで、意味も動詞も変わります。この記事では、その仕組みと使い分けを自然な例文とともに解説します。
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a number ofの意味は「いくつかの」「多くの」
a number of + 複数名詞 で、「いくつかの〜」「何人もの〜」「多くの〜」を表します。正確な数を言わず、複数あることに注目する表現です。
- a number of people:何人もの人々
- a number of problems:いくつかの問題
- a number of reasons:いくつもの理由
A number of customers have asked the same question. なら、「何人ものお客様が同じ質問をしました」という意味です。人数を正確に数えるのではなく、複数の人から質問があったことを伝えています。
しゅみすけ(大山俊輔)
a number ofはどれくらいの数?
a number of は正確な個数を示しません。文脈によって「いくつかの」から「かなり多くの」まで幅がありますが、少なくとも1つではなく複数です。
よりはっきり量を示したい場合は、形容詞を加えます。
- a small number of:少数の
- a large number of:多数の
- a growing number of:増え続ける数の
- a significant number of:かなりの数の
A growing number of employees work from home.
在宅勤務をする従業員が増えています。
語順と文法:後ろは複数名詞、動詞も複数形
基本の形は次のとおりです。
a number of + 数えられる名詞の複数形 + 複数動詞
- A number of shops are closed today.
今日は何軒もの店が閉まっています。 - A number of people have complained about the noise.
何人もの人が騒音について苦情を言っています。 - A number of options are available.
いくつかの選択肢があります。
a number of 全体が several や many に近い働きをするため、主語の中心は後ろの複数名詞です。そのため is ではなく are、has ではなく have を使います。
a number ofとthe number ofの違い

| 表現 | 意味 | 動詞 |
|---|---|---|
| a number of + 複数名詞 | いくつかの〜、多くの〜 | 複数形(are / haveなど) |
| the number of + 複数名詞 | 〜の数 | 単数形(is / hasなど) |
a number ofは「複数の人・物」に注目
A number of students are absent today.
今日は何人もの生徒が欠席しています。
欠席している複数の生徒に注目しているため、動詞は are です。
the number ofは「数そのもの」に注目
The number of absent students is increasing.
欠席する生徒の数が増えています。
主語は生徒ではなく、ひとつの「数」です。そのため動詞は単数形の is になります。
並べると違いが分かりやすい
- A number of restaurants have closed.
何軒ものレストランが閉店しました。 - The number of restaurants has decreased.
レストランの数が減りました。
前者はレストランという複数の対象、後者は「レストランの数」というひとつの数値を話題にしています。
a number of・many・several・a lot ofの違い
| 表現 | 目安となる意味 | 特徴 |
|---|---|---|
| a number of | いくつかの、かなりの数の | やや文章向き。正確な数を示さない |
| several | いくつかの | 多すぎない複数を表しやすい |
| many | 多くの | 疑問文・否定文で特に自然 |
| a lot of | たくさんの | 会話で使いやすく、不可算名詞にも使える |
a number ofとseveral
Several people called me. は「数人から電話があった」という比較的小さな複数を想像しやすい表現です。A number of people called me. は数をぼかしつつ、複数の人から連絡があった点をやや改まって伝えます。
a number ofとmany
Many people agree. は「多くの人が賛成している」と量の多さを直接示します。A number of people agree. は「賛成する人が何人もいる」と、少し控えめで客観的な響きになります。
a number ofとa lot of
a lot of は会話で非常に自然です。また、a lot of water のように数えられない名詞にも使えます。一方、a number of の後ろに来るのは数えられる名詞の複数形だけです。数量表現の使い分けはa lot of・many・muchの違いでも詳しく紹介しています。
場面別の自然な例文
日常会話
I’ve tried that restaurant a number of times.
そのレストランには何度か行ったことがあります。
仕事
We received a number of applications this week.
今週、何件もの応募がありました。
海外旅行
A number of flights were delayed because of the storm.
嵐のため、複数の便が遅れました。
買い物
This bag is available in a number of colors.
このバッグにはいくつかの色があります。
学校・学習
A number of students asked for more practice.
何人もの生徒が、もっと練習したいと希望しました。
人間関係
We’ve talked about this a number of times.
このことについては何度も話しました。
よく使われるa number ofの組み合わせ
- a number of times:何度も、何回か
- a number of reasons:いくつもの理由
- a number of people:何人もの人
- a number of issues:いくつかの問題
- a number of ways:いくつもの方法
特に a number of times は会話でもよく使われます。
I’ve told him a number of times.
彼には何度も言いました。
日本人が間違えやすいポイント
後ろを単数形にしない
a number of book ではなく、a number of books とします。数えられる対象が複数あることを表すためです。
a number ofの動詞を単数形にしない
A number of people is waiting. ではなく、通常は A number of people are waiting. です。number の見た目につられず、複数の人に合わせます。
the number ofでは単数動詞を使う
The number of visitors are increasing. ではなく、The number of visitors is increasing. です。こちらは「訪問者の数」というひとつの数値が主語になります。
不可算名詞には使わない
a number of information や a number of money とは言いません。information や money は通常数えられないため、a lot of information、a large amount of money などを使います。a quantity ofとamount・numberの違いも参考になります。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるには?
a number of が出てこなければ、some、several、many を使えば十分伝わります。
- Some people called me.
何人かが私に電話しました。 - Several shops are closed.
いくつかの店が閉まっています。 - Many customers asked the same question.
多くのお客様が同じ質問をしました。 - I’ve been there several times.
そこには何度か行ったことがあります。
「何人・何個か」なら some や several、「たくさん」なら many と考えると、基本語だけで言い換えられます。
まとめ
a number of + 複数名詞 は「いくつかの〜」「多くの〜」を表し、動詞も複数形にします。一方、the number of + 複数名詞 は「〜の数」という意味で、数そのものが主語になるため単数動詞を使います。
a なら複数の人・物、the ならひとつの数値に注目すると整理しやすくなります。まずは A number of people are … と The number of people is … を対で声に出して覚えてみましょう。
ほかの表現は、英熟語・定型表現の一覧から確認できます。









