abound in / abound withの意味は?使い方・語順とrich in・be full ofとの違い

abound inとabound withの意味・使い方・違いを解説するアイキャッチ画像

abound in / abound with は、「〜が豊富にある」「〜に満ちている」という意味の少しフォーマルな表現です。単に数が多いだけでなく、ある場所や状況の中に人・物・特徴などがたっぷり存在している様子を表します。

先に結論を言うと、基本の形は A abounds in B または A abounds with B です。どちらも意味はよく似ていますが、in は「Aの中にBが豊富にある」、with は「AがBで満たされている」という見方をしやすいのがポイントです。

abound in / abound withの基本的な意味

abound は「多数存在する」「豊富にある」という自動詞です。発音は /əˈbaʊnd/ で、後半の bound に強勢があります。

  • A abounds in B:AにはBが豊富にある
  • A abounds with B:AはBであふれている
  • B abounds:Bがたくさん存在する

This area abounds in wildlife.
この地域には野生動物が豊富に生息しています。

The lake abounds with fish.
その湖には魚がたくさんいます。

Opportunities abound in this industry.
この業界には多くの機会があります。

しゅみすけ(大山俊輔)

aboundは「何かがたっぷり存在する」感覚です。日本語訳を一つに固定せず、「豊富にある」「多く見られる」「あふれている」と文脈に合わせて考えましょう。

なぜinやwithを使うのか

abound in:中に豊富に存在する

in には「範囲・場所の中」という感覚があります。そこで A abounds in B は、Aという場所・文章・状況の中にBが多く含まれている、と捉えられます。

The region abounds in natural resources.
その地域は天然資源に富んでいます。

Her writing abounds in vivid imagery.
彼女の文章には鮮やかなイメージ表現が豊富にあります。

The report abounds in useful examples.
その報告書には役立つ例がたくさん載っています。

abound with:たくさんのものを伴って満ちている

with は「〜を伴って」「〜を持って」という関係を作ります。A abounds with B では、Aが多数のBを伴い、Bでいっぱいになっている光景を描きやすくなります。

The garden abounds with colorful flowers.
その庭には色とりどりの花が咲き乱れています。

The market abounded with tourists and street performers.
その市場は観光客や大道芸人でにぎわっていました。

The story abounds with unexpected twists.
その物語には意外な展開がふんだんにあります。

abound inは抽象的なもの、abound withは目に浮かぶ人や物と結びつきやすいことを示す比較図

abound inとabound withの違い

実際には inwith の使い分けに絶対的な境界はなく、同じ名詞と組み合わせられる場合もあります。ただし、次の傾向を知っておくと選びやすくなります。

  • abound in:資源・可能性・例・特徴など、内包されるものや抽象的なものと相性がよい
  • abound with:人・動物・植物など、場面に満ちている様子が目に浮かぶものと相性がよい

たとえば The forest abounds in wildlife.The forest abounds with wildlife. はどちらも自然です。前者は森が野生生物に富むという特徴に、後者は森のあちこちに野生生物がいるという光景に意識が向きやすくなります。

よく使われる形と文法

Aが主語、豊富なものがin / withの後ろ

日本語の「この町には歴史的建造物が多い」につられて、建造物を主語にしないよう注意しましょう。

The town abounds in historic buildings.
その町には歴史的建造物が数多くあります。

主語は「豊富なものを含む場所・文章・時代・状況」です。豊富にあるものは in または with の後ろに置きます。

aboundを単独で使う形

豊富にあるもの自体を主語にして、B abounds と言うこともできます。この形は記事・説明文・スピーチなどでよく見られます。

Wildlife abounds along the coast.
その海岸沿いには野生動物が数多く生息しています。

Rumors abound after the sudden announcement.
突然の発表後、さまざまなうわさが飛び交っています。

進行形は通常使わない

abound は「存在している状態」を表すため、通常は is abounding のような進行形にしません。現在の状態なら現在形、過去の状態なら過去形を使います。

  • The area abounds in wildlife.
  • The area is abounding in wildlife.

日常・仕事で使える自然な例文

This neighborhood abounds with small family-run restaurants.
この地域には家族経営の小さなレストランがたくさんあります。

The old town abounds in hidden cafés and local craft shops.
旧市街には隠れ家的なカフェや地元の工芸品店が豊富にあります。

Our team abounds with creative ideas, but we need a clear plan.
私たちのチームには創造的なアイデアがたくさんありますが、明確な計画が必要です。

The internet abounds in advice about relationships.
インターネットには人間関係についてのアドバイスがあふれています。

That beach abounds with marine life, so bring your snorkeling gear.
そのビーチには海の生き物がたくさんいるので、シュノーケリング用品を持ってきてください。

Her apartment abounds with plants she collected on her travels.
彼女の部屋には旅先で集めた植物がたくさんあります。

rich in・be full of・teem withとの違い

rich in:成分・資源・性質が豊富

rich in は、栄養素・資源・文化・歴史などが豊富で、価値があることを表すときに自然です。

Spinach is rich in iron.
ほうれん草は鉄分が豊富です。

abound in よりも日常的で、食品の成分説明では特に rich in が自然です。

be full of:日常会話で使いやすい

be full of は「〜でいっぱい」という最も使いやすい表現です。良いものにも悪いものにも使えます。

The park is full of children today.
今日は公園が子どもたちでいっぱいです。

abound with は説明的・文章的ですが、be full of は日常会話で自然です。

teem with:生き物や動くものがうじゃうじゃいる

teem with は、多数の人・動物などが活発に動いている印象を強く出します。

The harbor was teeming with fishing boats.
港には漁船がひしめいていました。

abound with よりも、密集感や動きのある光景が鮮明です。

日本人が間違えやすいポイント

aboundは他動詞ではない

abound の直後に目的語を置くことはできません。

  • × The forest abounds wildlife.
  • The forest abounds in wildlife.
  • The forest abounds with wildlife.

「境界」を表すboundとは別の語として覚える

abound のつづりには bound が含まれますが、「境界」や「〜行きの」を表す bound から直接意味を組み立てると混乱します。学習時は abound=たくさん存在する という一まとまりで覚えるのが実用的です。

会話で無理に使いすぎない

abound は自然な英語ですが、やや文章的です。友人との会話なら There are lots of …It’s full of … のほうが気軽に響きます。

しゅみすけ(大山俊輔)

aboundが出てこなくても大丈夫です。まずはThere are lots of …やIt’s full of …で、伝えたい内容を簡単に言い切りましょう。

aboundが出てこないときの簡単な言い換え

The area abounds in wildlife.
There are many kinds of animals in this area.
この地域にはたくさんの種類の動物がいます。

The town abounds with charming cafés.
The town has lots of nice cafés.
その町には素敵なカフェがたくさんあります。

The article abounds in practical advice.
The article has a lot of useful advice.
その記事には役立つアドバイスがたくさんあります。

難しい表現を思い出すことより、「どこに」「何が」「たくさんあるか」を短い文に分けるほうが、会話では確実です。

まとめ

  • abound in / abound with は「〜が豊富にある」「〜であふれている」
  • A abounds in B は、Aの中にBが豊富に含まれる見方
  • A abounds with B は、Aが多数のBで満ちている光景を描きやすい
  • abound は自動詞なので、目的語を直接続けない
  • 日常会話では there are lots ofhave a lot ofbe full of が簡単で自然

ほかの表現も意味の仕組みから理解したい方は、英熟語・定型表現の一覧もあわせてご覧ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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