
get through toを見て、「get throughと何が違うの?」「電話が通じる意味と、話が通じる意味はどうつながるの?」と迷う人は多いでしょう。
結論から言うと、get through toは障害を通り抜けて、相手のところまで届くという句動詞です。そこから、主に「電話で相手につながる」と「言いたいことを相手に理解させる」の2つの意味で使われます。
Contents
get through toの意味は大きく2つ
1.電話で相手につながる
何度か電話をかけ、回線・自動音声・受付などを越えて、話したい相手まで到達する場面です。
- I finally got through to customer service.
ようやくカスタマーサービスにつながりました。 - I couldn’t get through to her this morning.
今朝は彼女に電話がつながりませんでした。 - Did you get through to the clinic?
クリニックに電話はつながりましたか?
2.相手に理解させる・気持ちを分からせる
こちらの言葉や気持ちが、相手の抵抗・思い込み・無関心といった「壁」を越え、相手の心や頭まで届く場面です。日本語では「話を分かってもらう」「言うことを聞かせる」「気持ちを伝える」など、文脈によって訳し分けます。
- I can’t get through to him.
彼にはどうしても話が通じません。 - How can I get through to my team?
どうすればチームに私の考えを理解してもらえるでしょうか。 - Her honest words finally got through to me.
彼女の率直な言葉が、ようやく私の心に届きました。
しゅみすけ(大山俊輔)
get+through+toから意味の仕組みを理解しよう
getは「ある状態・場所へ到達する」、throughは「中を通り抜ける」、toは「到達点へ向かう」という感覚を持っています。
つまり、get through toは次の流れです。
障害の手前にいる → 障害を通り抜ける → 相手という到達点に届く

電話なら障害は「混雑した回線・受付・自動音声」、コミュニケーションなら「思い込み・感情・聞く耳を持たない状態」です。見えない壁を越えて相手に届く、という共通イメージがあります。
語順と文法:get through to+人・組織
基本形はget through to+人/組織です。
- get through to her
- get through to the manager
- get through to customer support
toは前置詞なので、後ろには名詞または代名詞を置きます。get her through toのように、相手をgetとthroughの間へ入れるのは、ここで扱う意味では通常しません。
活用はget through to / gets through to / got through to / getting through toです。
- She usually gets through to him.
彼女ならたいてい彼に話を分からせられます。 - I eventually got through to the person in charge.
最終的に担当者へ電話がつながりました。 - Are we getting through to them?
私たちの言いたいことは彼らに伝わっていますか?
否定文で非常によく使われる
get through toは、特にcan’t / couldn’t get through to…の形が頻出です。ただし、電話か理解かは状況で判断します。
- I couldn’t get through to Tom.
電話の文脈:トムに電話がつながりませんでした。
会話の文脈:トムには話が通じませんでした。 - No matter what I say, I can’t get through to her.
何を言っても、彼女には分かってもらえません。
電話の意味を明確にしたければ、by phoneやon the phoneを加えられます。
- I couldn’t get through to the hotel by phone.
電話ではホテルにつながりませんでした。
日常・仕事・家庭で使える自然な例文
仕事
- I finally got through to the supplier and confirmed the delivery date.
ようやく仕入先に電話がつながり、納品日を確認しました。 - We need a simpler example to get through to our clients.
顧客に理解してもらうには、もっと簡単な例が必要です。 - I don’t think my main point got through to everyone.
私の要点が全員に伝わったとは思えません。
家族・人間関係
- I’ve tried to get through to my daughter, but she won’t listen.
娘に分かってもらおうとしているのですが、聞く耳を持ってくれません。 - His apology really got through to me.
彼の謝罪は本当に私の心に届きました。 - Sometimes a short message gets through to people better than a long explanation.
長い説明より短いメッセージのほうが、人に伝わることがあります。
旅行・手続き
- I couldn’t get through to the airline, so I used the chat service.
航空会社に電話がつながらなかったので、チャットサービスを使いました。 - Try calling early in the morning. You may get through to an agent faster.
朝早く電話してみてください。担当者に早くつながるかもしれません。
get through toとget acrossの違い
get acrossも「伝える」を表しますが、焦点が異なります。
- get through to+人:人の心・頭まで届き、理解や反応を引き出す
- get+内容+across (to+人):考え・要点・メッセージを明確に伝える
- I couldn’t get my point across.
自分の要点をうまく伝えられませんでした。 - I couldn’t get through to him.
彼にはどうしても分かってもらえませんでした。
get acrossは「何を伝えるか」、get through toは「誰まで届くか」に意識が向きやすい、と考えると整理しやすいでしょう。
get through・go through toとの違い
get throughだけでも「電話がつながる」「困難を切り抜ける」「仕事を終える」などを表せます。相手を明示するときにtoを続け、get through to+人とします。
一方、go through toは、試合や選考で「次のラウンド・決勝へ進む」という意味で使われます。
- She got through to the manager.
彼女はマネージャーに電話がつながりました。 - She went through to the final.
彼女は決勝へ進みました。
日本人が間違えやすいポイント
「電話をかける」だけではない
I called him.は電話をかけた事実を示します。get through to himは、実際に回線がつながり、相手と話せるところまで到達したことを示します。
understandの直訳だけで処理しない
He doesn’t understand me.でも意味は伝わりますが、I can’t get through to him.には「何度伝えようとしても届かない」という、もどかしさや心理的な壁がにじみます。
get toと混同しない
get toは「到着する」「〜する機会を得る」などを表します。throughが入ることで、「障害を通り抜けて届く」という意味が加わります。
しゅみすけ(大山俊輔)
この句動詞が出てこなかったら?簡単な英語で言い換える
get through toを思い出せなくても、状況をそのまま短く説明すれば十分です。
電話がつながる
- I finally spoke to customer service.
ようやくカスタマーサービスの人と話せました。 - They didn’t answer the phone.
電話に出ませんでした。 - I called several times, but no one answered.
何度か電話しましたが、誰も出ませんでした。
相手に理解させる
- He doesn’t understand what I’m trying to say.
彼は私が言おうとしていることを理解してくれません。 - I want her to understand how I feel.
彼女に私の気持ちを分かってほしいです。 - My message wasn’t clear to them.
私のメッセージは彼らには明確に伝わりませんでした。
難しい一語へ置き換える必要はありません。「電話したが出なかった」「何を分かってほしいのか」を直接言えば、その場の目的は達成できます。
まとめ
get through toは、途中の障害を通り抜けて、相手まで届くという句動詞です。
- 電話で人・組織につながる
- 言葉・考え・気持ちを相手に理解させる
- 語順はget through to+人/組織
- can’t / couldn’t get through to…の否定形が頻出
- get acrossは「内容を伝える」、get through toは「相手まで届く」に焦点がある
電話回線も人の心も、「壁を通り抜けて到達する」という一つのイメージで覚えておきましょう。
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getを使った句動詞をまとめて比較したい方は、getを使った句動詞一覧もご覧ください。









