
bring A to B’s attention は、「AをBに知らせる」「AにBの注意を向けさせる」という意味です。特に、問題・間違い・重要情報を、相手が気づくように伝えるビジネス表現としてよく使われます。
I’d like to bring this issue to your attention.
この問題についてお知らせしたいと思います。
直訳すると「AをBの注意のところまで持ってくる」。bringの「こちらへ運ぶ」とattentionの「注意」を組み合わせると、語順も理解しやすくなります。
Contents
bring A to B’s attentionの基本的な意味
型は次のとおりです。
bring + A(知らせる内容)+ to + B’s attention(気づいてほしい人)
- A:問題、事実、変更、間違い、要望など
- B:情報を受け取る人
She brought the billing error to the manager’s attention.
彼女は請求の間違いをマネージャーに知らせました。
Thank you for bringing this matter to our attention.
この件をお知らせいただき、ありがとうございます。
日本語では「人に問題を知らせる」と人を先に考えがちですが、英語ではまず知らせる内容Aを置き、その後に to B’s attention を続けます。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜ「知らせる」という意味になるのか
bring は「あるものをこちらへ持ってくる」、attention は「注意・意識」です。情報や問題を誰かの注意の範囲へ持ち込めば、その人は初めて気づきます。
そのため、単なる tell よりも、「見過ごせないことに気づいてもらう」「検討対象として取り上げてもらう」というニュアンスが出ます。
また、命令や強い非難ではなく、事実を落ち着いて提示する響きがあります。ただし、内容によっては「正式な問題提起」として深刻に聞こえることもあります。
よく使う形と自然な例文
bring something to your attention
I need to bring something to your attention.
お知らせしておきたいことがあります。
I’d like to bring a small mistake to your attention.
小さな間違いについてお伝えしたいと思います。
I’d like to … を付けると、丁寧に話を切り出せます。
bring this matter / issue to someone’s attention
Could you bring this matter to the director’s attention?
この件を部長に知らせていただけますか。
We brought the safety issue to the owner’s attention.
私たちは安全上の問題をオーナーに知らせました。
bring it to someone’s attention
内容がすでに分かっている場合、Aを代名詞 it にできます。
I noticed the typo and brought it to her attention.
誤字に気づいたので、彼女に知らせました。
このitは分離せず、bring it to her attention の語順にします。
受け身:It was brought to my attention that …
仕事のメールや正式な説明では、受け身がよく使われます。
It was brought to my attention that + 文
〜ということを知らされました/〜が私の知るところとなりました
It was brought to my attention that some customers were charged twice.
一部のお客様に二重請求があったと知らされました。
It has come to my attention that the report contains outdated figures.
その報告書に古い数値が含まれていることが分かりました。
It has come to my attention that … も定番です。情報源を明かさずに「知るところとなった」と述べるため、客観的で正式に響きます。一方で、場面によっては調査・注意・苦情の前触れのように重く聞こえます。
bring A to B’s attentionとdraw attention to Aの違い

bring A to B’s attention:特定の人に知らせる
誰に気づいてほしいかを B’s attention で明示します。相手へ情報を届けることが中心です。
I brought the delay to my client’s attention.
私は遅延について顧客に知らせました。
draw attention to A:Aへ注意を引く
draw attention to A は、人々の注意をAへ向けることが中心です。プレゼン、文章、広告、社会問題などで使われます。
The chart draws attention to a sharp rise in costs.
そのグラフはコストの急増に注意を向けさせます。
詳しい使い方は、draw attention toの意味・使い方で解説しています。
tell・let someone knowとの違い
tell:内容を相手に伝える
tell + 人 + 内容 は、最も直接的な「伝える」です。
I told my manager about the mistake.
その間違いについて上司に伝えました。
let someone know:やわらかく知らせる
let someone know は会話やメールで広く使え、bring … to someone’s attentionよりやわらかく自然です。
I just wanted to let you know about a small issue.
小さな問題についてお知らせしておきたかったんです。
日常的な連絡ならlet you know、相手に確認・対応してほしい問題ならbring it to your attentionがよく合います。
しゅみすけ(大山俊輔)
場面別の例文
ビジネスメール
I’m writing to bring a discrepancy in the invoice to your attention.
請求書の不一致についてお知らせするため、ご連絡しています。
Thank you for bringing the missing attachment to my attention.
添付ファイルが抜けていることをお知らせいただき、ありがとうございます。
会議・職場
May I bring one concern to the team’s attention?
懸念点を一つ、チームの皆さんにお伝えしてもよろしいでしょうか。
He brought a possible security risk to our attention.
彼はセキュリティ上のリスクの可能性を私たちに知らせました。
接客・サービス
Thank you for bringing this problem to our attention. We’ll look into it right away.
この問題をお知らせいただき、ありがとうございます。すぐに確認いたします。
日常生活
I brought the strange noise to my landlord’s attention.
私はその異音について大家さんに知らせました。
日本人が間違えやすいポイント
- まずは辞書的で安定した bring A to B’s attention の型を覚える:bring your attention to A も使われますが、学習者はAとBを見失いやすいため、この記事の基本形で組み立てると安全
- Bには所有格を使う:your attention / my attention / the manager’s attention
- 軽い連絡に多用しない:正式・深刻に聞こえることがある
- pay attention to と混同しない:こちらは「自分が〜に注意を払う」
- attentionは通常、不可算名詞として使う
簡単な英語で言い換えるなら
- I’d like to bring this issue to your attention.
→ I’d like to tell you about this issue.
この問題についてお伝えしたいです。 - Thank you for bringing it to my attention.
→ Thank you for letting me know.
知らせてくれてありがとうございます。 - It was brought to my attention that the date was wrong.
→ Someone told me the date was wrong.
日付が間違っていると聞きました。
まとめ
bring A to B’s attention は、「AをBに知らせる」「BにAへ気づいてもらう」という意味です。Aには問題や情報、Bには気づいてほしい人を置きます。
特定の相手へ問題を届けるならbring A to B’s attention、広くAへ注目を集めるならdraw attention to A。軽い連絡ならtellやlet someone knowに言い換えると自然です。
ほかの熟語も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもご覧ください。









