
by birthは「生まれは」「出生によって」「生まれながらの身分・国籍として」という意味です。本人が後から選んだり取得したりしたのではなく、出生時から持っている国籍・民族的背景・家柄などを説明します。
She is Italian by birth.
彼女は生まれはイタリア人です。
ここで注意したいのは、by birthが単純に「生まれた場所」を答える表現ではないことです。「ローマで生まれた」のように出生地を言うなら、was born in Romeを使います。
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by birthの意味は「生まれは・出生によって」
by birthは、出生という事実を根拠に持つ属性を表します。よく使われるのは次のような内容です。
- 出生時からの国籍・市民権
- 民族的・文化的な出自
- 生まれた家柄や社会的身分
- 後から得た立場との対比
He is Canadian by birth.
彼は生まれながらのカナダ人です。
She is Korean by birth but grew up in Australia.
彼女は生まれは韓国人ですが、オーストラリアで育ちました。
He was a prince by birth, not by appointment.
彼は任命されたのではなく、生まれながらの王子でした。
ポイント:by birthは「どこで生まれたか」よりも、「出生によってどんな属性・立場を持ったか」に焦点があります。
なぜby birthで「出生によって」になる?
birthは「誕生・出生」、byは「〜によって」「〜を根拠として」という意味です。したがって、by birth=出生を根拠としてと考えれば理解しやすくなります。
たとえばa citizen by birthなら、申請や帰化によって後から市民になったのではなく、出生によって市民としての資格を得た人です。
She is a citizen by birth.
彼女は出生による市民です。
He is Spanish by birth and French by marriage.
彼は生まれはスペイン人で、結婚によってフランスとのつながりを得ました。
後半のby marriageは、文脈により国籍そのものではなく、家族関係・親族関係・社会的なつながりを指すことがあります。法的な国籍や市民権は国ごとに制度が違うため、実際の手続きでは具体的な制度名を確認する必要があります。
しゅみすけ(大山俊輔)
by birthの語順とよく使う形
国籍・出自+by birth
国籍や出自を表す語の後ろに置く形が基本です。
My father is Irish by birth.
父は生まれはアイルランド人です。
She is Japanese by birth but has lived abroad most of her life.
彼女は生まれは日本人ですが、人生の大半を海外で暮らしています。
名詞+by birth
a citizen、a member of the royal familyなど、身分を表す名詞の後ろにも置けます。
He is a citizen by birth, not by naturalization.
彼は帰化ではなく、出生による市民です。
She was a member of the royal family by birth.
彼女は生まれながらに王族の一員でした。
by birth, but …で後の人生と対比する
出生時の属性と、育った場所・現在の国籍・本人が選んだ生き方を対比する形がよく使われます。
He is Brazilian by birth but Japanese by upbringing.
彼は生まれはブラジル人ですが、育った文化は日本です。
She is British by birth but now lives permanently in Spain.
彼女は生まれはイギリス人ですが、現在はスペインに永住しています。
日常会話・仕事で使える例文
自己紹介・家族
I’m Canadian by birth, but I grew up in Singapore.
私は生まれはカナダ人ですが、シンガポールで育ちました。
My mother is Thai by birth and moved to Japan in her twenties.
母は生まれはタイ人で、20代のときに日本へ移住しました。
Are you American by birth?
あなたは生まれながらのアメリカ人ですか。
仕事・プロフィール
Our new director is German by birth and has worked across Asia.
新しい取締役は生まれはドイツ人で、アジア各地で働いてきました。
She is a lawyer by profession and an artist by birth and upbringing.
彼女は職業としては弁護士で、生まれ育った環境から芸術家でもあります。
最後の例は少し比喩的で、「芸術家の家に生まれ、その文化の中で育った」というニュアンスです。通常の国籍説明より文芸的な響きがあります。
歴史・人物紹介
He was noble by birth but chose a simple life.
彼は高貴な家柄の生まれでしたが、質素な生活を選びました。
She was a princess by birth and later became a queen.
彼女は王女として生まれ、後に女王になりました。
by birth・born in・from birth・at birthの違い

by birth:出生によって持つ属性
by birthは、国籍・出自・家柄などを出生による属性として示します。
She is Italian by birth.
彼女は生まれはイタリア人です。
born in:生まれた場所・年
be born in+場所・年は「〜で/〜年に生まれた」です。出生地や生年という事実を答えます。
She was born in Rome.
彼女はローマで生まれました。
He was born in 1995.
彼は1995年に生まれました。
ローマで生まれても、必ずしもイタリア国籍を持つとは限りません。このため、born in ItalyとItalian by birthは同じ情報とは限りません。
from birth:生まれた時からずっと
from birthは「出生時からその後も継続して」という時間の始点を表します。身体的状態や環境によく使います。
He has been blind from birth.
彼は生まれた時から目が見えません。
She was exposed to two languages from birth.
彼女は生まれた時から2つの言語に触れていました。
at birth:出生時点で
at birthは「生まれた時点で」です。その瞬間の体重・名前・状態・記録などを述べます。
The baby weighed three kilograms at birth.
その赤ちゃんの出生時の体重は3キロでした。
His condition was detected at birth.
彼の症状は出生時に発見されました。
by birthとby natureの違い
どちらも日本語で「生まれつき」と訳される可能性がありますが、焦点が違います。
- by birth:国籍・家柄・身分など、出生による属性
- by nature:性格・本質・もともとの性質
She is Italian by birth.
彼女は生まれはイタリア人です。
She is quiet by nature.
彼女は生まれつき物静かです。
「物静かな性格」は出生証明や家柄による属性ではないため、quiet by birthとは通常言いません。性格や本質については、by natureの意味・使い方とnaturallyとの違いで詳しく解説しています。
by birthとbornの違い
bornは「生まれた」という出来事や、生まれつきの能力・傾向を直接表せます。
She was born in Osaka.
彼女は大阪で生まれました。
He was born with a talent for music.
彼は生まれつき音楽の才能がありました。
She is a born leader.
彼女は生まれながらのリーダーです。
一方、by birthは出生という根拠で属性を分類する表現です。
He is French by birth.
彼は生まれはフランス人です。
日本人が間違えやすいポイント
「日本生まれ」はJapanese by birthとは限らない
場所を言いたいなら、次のようにborn inを使います。
I was born in Japan.
私は日本で生まれました。
I am Japanese by birth.は、出生によって日本人としての属性を持つことを説明する文です。出生地だけを答える文ではありません。
性格にby birthを使わない
× I’m shy by birth.
○ I’m shy by nature.
私は生まれつき内気です。
○ I’ve been shy since I was a child.
私は子どもの頃から内気です。
from my birthではなくfrom birthが基本
「生まれた時から」を一般的に表すなら、所有格を付けずにfrom birthと言います。
○ I was exposed to English from birth.
私は生まれた時から英語に触れていました。
国籍・民族・出自は慎重に尋ねる
Are you Japanese by birth?は文法的には可能ですが、個人の国籍・民族的背景を直接尋ねるため、場面によっては踏み込みすぎる質問になります。会話では、必要性がある場合に限り、理由を添えて尋ねる方が自然です。
May I ask where you grew up?
どちらで育ったか伺ってもいいですか。
育った文化を知りたいだけなら、このような質問の方が目的に合います。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら?
by birthがすぐに出てこないときは、基本語を使って具体的に説明できます。
- I was born a Canadian citizen.
私はカナダ国籍を持って生まれました。 - I was born into a royal family.
私は王族の家に生まれました。 - My family is originally from Korea.
私の家族はもともと韓国出身です。 - I was born in France, but I grew up in Japan.
私はフランスで生まれ、日本で育ちました。
I’m Canadian by birth, but I grew up in Japan.
私は生まれはカナダ人ですが、日本で育ちました。
→ I was born a Canadian citizen, but I grew up in Japan.
私はカナダ国籍を持って生まれましたが、日本で育ちました。
まとめ
- by birthは「生まれは」「出生によって」
- 国籍・民族的背景・家柄・身分など、出生時から持つ属性を表す
- born inは生まれた場所・年
- from birthは生まれた時から続く状態
- at birthは出生時点の状態・記録
- by natureは性格・本質的な性質
- 国籍、出生地、育った場所は同じとは限らない
by birthは、本人が後から選んだものと、生まれた時から持つ属性を対比するときに便利です。ただし、出自に関する情報は繊細な場合もあるため、文法だけでなく会話の目的や相手への配慮も意識しましょう。ほかの英熟語・定型表現は、英熟語・定型表現の親記事から確認できます。











