
come aroundには、「意識を取り戻す」「考えを変える」「家へ立ち寄る」「時期が巡ってくる」など、一見ばらばらに見える意味があります。
しかし、aroundの「ぐるっと回る」感覚を押さえると、どれも回りながら元の状態・基準点へ近づくイメージから理解できます。この記事では、意味ごとのニュアンス、語順、自然な例文、come round・come to・drop byとの違いまで整理します。
Contents
come aroundの主な意味を先に確認
- 意識を取り戻す・正気に戻る
- 考えや態度を変え、こちらの意見に近づく
- 家などへ立ち寄る・遊びに来る
- 日・季節・機会などが巡ってくる
代表的な例は、She finally came around to my way of thinking.(彼女はついに私の考えを受け入れるようになりました)です。
しゅみすけ(大山俊輔)
come+aroundのコアイメージ
comeは話し手や基準点のほうへ「来る」、aroundは中心の周りを「ぐるっと回る」感覚です。合わせると、まっすぐではなく、時間や過程を経て回りながら基準点へやって来るイメージになります。

意識が元へ戻る、考えがこちら側へ近づく、人がこちらの家へ回ってくる、季節が一巡して再び来る、という広がりです。
意味1:意識を取り戻す・正気に戻る
気を失っていた人が再び意識のある状態へ戻るときに使います。自動詞なので、目的語は取りません。
- She came around a few minutes later.
彼女は数分後に意識を取り戻しました。 - When I came around, I was lying on the floor.
意識が戻ったとき、私は床に横たわっていました。 - He is starting to come around.
彼は意識を取り戻し始めています。
この意味ではcome toもよく使われます。come aroundは「しばらくして徐々に戻る」過程が感じられることがあり、come toは「意識が戻る」という変化そのものを簡潔に表します。
意味2:考えを変える・納得する
最初は反対していた人が、説明や時間を経て考えを変え、こちらの案を受け入れるようになる場面です。よく使う形は次の2つです。
- come around to+名詞・考え
- come around to doing
- My manager eventually came around to the idea.
上司は最終的にその案を受け入れました。 - She’ll come around if you give her some time.
少し時間をあげれば、彼女も考えを変えるでしょう。 - He finally came around to working from home.
彼はついに在宅勤務を受け入れるようになりました。 - They came around to our way of thinking.
彼らはこちらの考えに理解を示すようになりました。
toは不定詞ではなく前置詞です。そのため、動作を続けるなら to doing にします。
- ○ She came around to accepting the plan.
- × She came around to accept the plan.
意味3:家などへ立ち寄る・遊びに来る
人が話し手の家や居場所へ「回って来る」意味です。特にイギリス英語で自然に使われ、アメリカ英語ではcome overも一般的です。
- Why don’t you come around after work?
仕事のあと、うちに寄らない? - My sister came around for coffee.
姉(妹)がコーヒーを飲みに立ち寄りました。 - Can I come around this evening?
今晩、伺ってもいいですか。
訪問先を明示するときは、文脈に応じて come around to my place のように言えます。ただし、訪問の意味が明らかなら場所を省くことも多くあります。
意味4:時期・季節・機会が巡ってくる
曜日、誕生日、季節、選挙、機会などが一巡し、再びやって来るときにも使えます。
- Summer comes around so quickly.
夏はあっという間に巡ってきます。 - When my birthday comes around, I always think about the past year.
誕生日が来るたびに、この一年を振り返ります。 - This opportunity may not come around again.
この機会は二度と巡ってこないかもしれません。 - Monday comes around too soon.
月曜日はすぐにまたやってきます。
語順と活用:分離はしない
come aroundは基本的に目的語を直接取らない自動詞型です。put it offのように、comeとaroundの間へ目的語や代名詞を挟みません。
- ○ She came around.
- ○ She came around to the idea.
- × She came the idea around.
活用は come around – came around – come around、進行形は be coming around です。
考えが変わりつつある途中なら、She’s coming around.(彼女もだんだん分かってきています)のように進行形が自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
come aroundとcome roundの違い
come roundはcome aroundの主にイギリス英語で使われる形です。多くの用法で意味はほぼ同じです。
- She came round after a few minutes.
彼女は数分後に意識を取り戻しました。 - Come round for dinner sometime.
いつか夕食を食べに来てください。 - He’ll come round to the idea.
彼もその考えを受け入れるでしょう。
アメリカ英語ではcome around、イギリス英語ではcome roundがよく見られます。ただし地域や個人差があり、厳密にどちらか一方しか使えないわけではありません。
come around・come back・come toの違い
- come around:過程を経て意識・考えが元やこちら側へ戻る
- come back:人や物が元の場所へ戻ってくる/状態が復活する
- come to:意識を取り戻す
たとえば、旅行から帰ってくるならcome back、気絶から意識が戻るならcome toまたはcome around、反対意見からこちらの案へ考えが変わるならcome aroundです。
drop by・come overとの違い
- come around:こちらの家などへ訪ねて来る。イギリス英語で特に自然
- come over:相手のいる場所へ来る。日常会話で広く使う
- drop by:短時間、気軽に立ち寄る
Why don’t you come over?は「うちに来ない?」、Why don’t you drop by?は「ちょっと寄らない?」という違いです。
日本人が間違えやすいポイント
「反対方向へ曲がる」という意味ではない
come aroundだけで、物理的に「角を曲がって来る」とは限りません。道順なら come around the corner のように、何の周りを回るのかを示します。
come around to doにしない
「〜することを受け入れる」はcome around to doingです。toを不定詞の印だと考えないようにしましょう。
医療的な場面では状況を直接説明する
緊急時は句動詞だけに頼らず、She is conscious now.(彼女は今、意識があります)のように状態を明確に伝えるほうが安全です。
この句動詞が出てこなかったら?簡単な英語で言い換える
- 「意識を取り戻した」
She is conscious again. - 「彼は考えを変えた」
He changed his mind. - 「うちに寄らない?」
Do you want to visit me at home? - 「その時期がまた来た」
It’s that time again. - 「彼女はその案を受け入れた」
She decided the idea was good.
come aroundが出なくても、be conscious again、change one’s mind、visit、againのような基本語へ分解すれば十分に伝えられます。
関連表現
まとめ
come aroundの中心は、「回りながら元の状態やこちらの基準点へ来る」です。そこから、意識が戻る、考えが変わる、家へ立ち寄る、時期が巡るという意味が生まれます。
まずは She’ll come around.(彼女もそのうち考えを変えるよ)と Why don’t you come around?(うちに来ない?)を覚えましょう。出てこなければ、change her mindやvisit me at homeのような簡単な英語へ言い換えれば大丈夫です。
comeを使った句動詞をまとめて整理したい方は、comeを使った句動詞一覧|意味・使い方・語順もあわせてご覧ください。









