
drum upは、宣伝・営業・呼びかけなどを通じて、顧客・支持・関心・商売などを努力して集める、呼び起こすという意味の句動詞です。
何もしなくても自然に集まるのではなく、こちらから働きかけて反応を作るニュアンスがあります。ビジネス、マーケティング、選挙、募金、イベントなどでよく使われます。
Contents
drum upの基本的な意味
drum upの中心は、人の注意を引くために働きかけ、必要な反応や成果を集めることです。日本語では目的語に合わせて訳し分けます。
- drum up business:商売・仕事を呼び込む
- drum up support:支持を集める
- drum up interest:関心を高める、興味を引き起こす
- drum up publicity:話題や宣伝効果を生み出す
- drum up customers:顧客を集める
- drum up funds:資金を集める
The restaurant is offering discounts to drum up business.
そのレストランは商売を呼び込むために割引を行っています。
She traveled across the country to drum up support for the plan.
彼女はその計画への支持を集めるため、全国を回りました。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜdrum upで「呼び集める」になる?
drumは「太鼓を鳴らす」、upは活動や程度を高める感覚を持ちます。太鼓の音で人々の注意を引き、必要な人や反応を呼び集めるイメージから、「努力して支持や商売を作り出す」という意味につながります。
そのため、drum upには次の2点が含まれます。
- 能動的な働きかけ:宣伝する、連絡する、訪問する、イベントを開く
- 結果を集める意図:顧客、売上、支持、関心、資金、話題
単に人や関心が集まった結果を述べるより、「集めるために何かをした」という過程に光を当てる表現です。
drum up businessの意味と使い方
drum up businessは、新しい客・注文・仕事を得るために営業や宣伝を行い、「商売を呼び込む」という意味です。小売店、飲食店、フリーランス、営業担当者など幅広い場面で使えます。
We’re running a weekend campaign to drum up business.
商売を呼び込むため、週末キャンペーンを実施しています。
He called former clients to drum up some new business.
彼は新しい仕事を得るため、以前の顧客に電話しました。
The café introduced a lunch special to drum up business on weekdays.
そのカフェは平日の集客のため、ランチセットを導入しました。
businessはこの意味では通常、数えない名詞として使われます。個別の会社を集めるという意味ではありません。
drum up supportの意味と使い方
drum up supportは、計画・候補者・活動・提案などへの「支持を集める」です。説明会、演説、社内調整、SNSでの呼びかけなど、支持を増やすための行動を含みます。
The mayor held several meetings to drum up support for the new policy.
市長は新しい政策への支持を集めるため、複数の会合を開きました。
I’m speaking with each department to drum up support for our proposal.
私たちの提案への支持を集めるため、各部署と話しています。
They used social media to drum up public support.
彼らは世論の支持を集めるためにSNSを使いました。
社内で事前に理解や協力を得る表現については、「根回しする」の英語表現も参考になります。
drum up interest・enthusiasmの意味と使い方
drum up interestは、商品・企画・イベント・話題への「関心を呼び起こす、興味を高める」です。まだ十分な関心がない状態から、宣伝や情報発信によって興味を作る場面に向いています。
The trailer was released early to drum up interest in the movie.
映画への関心を高めるため、予告編が早めに公開されました。
We posted behind-the-scenes photos to drum up interest in the event.
イベントへの興味を引くため、舞台裏の写真を投稿しました。
The teacher used a game to drum up enthusiasm for the project.
先生はそのプロジェクトへの意欲を高めるため、ゲームを使いました。
interestは興味・関心、enthusiasmは熱意・盛り上がりに重点があります。
drum up publicity・attentionの意味と使い方
drum up publicityは、メディアや世間に取り上げてもらえるよう働きかけ、「宣伝効果・話題を生み出す」ことです。drum up attentionなら「注目を集める」となります。
The unusual display was designed to drum up publicity.
その珍しい展示は、話題を作るために企画されました。
They invited local reporters to drum up attention for the fundraiser.
募金活動への注目を集めるため、地元の記者を招きました。
The announcement helped drum up publicity for the launch.
その発表は、新商品の発売に向けた話題作りに役立ちました。
マーケティングや広報で使う関連表現は、マーケティング・PRの英語フレーズでもまとめています。

drum upの語順と文法
基本の形はdrum up+名詞です。集めたい成果や反応を後ろに置きます。
主語+drum up+business/support/interestなど
- drum up business
- drum up support for the idea
- drum up interest in the product
- drum up publicity for the event
何への支持・関心なのかを示す場合、次の形が自然です。
- support for+対象:〜への支持
- interest in+対象:〜への関心
- publicity for+対象:〜のための宣伝・話題
We need to drum up more interest in the service.
そのサービスへの関心をもっと高める必要があります。
目的語を間に置く形が見られることもありますが、学習者はdrum up+名詞のまとまりで覚えると自然で安全です。
時制と活用形
- drum up:原形・現在形
We need to drum up more business.(もっと仕事を呼び込む必要があります。) - drums up:三人称単数
The campaign drums up interest every year.(そのキャンペーンは毎年、関心を高めます。) - drummed up:過去形・過去分詞
They drummed up enough support to pass the proposal.(彼らは提案を通すのに十分な支持を集めました。) - drumming up:進行形・動名詞
She’s busy drumming up publicity.(彼女は話題作りに忙しくしています。)
過去形・過去分詞では、最後の子音を重ねてdrummedと綴ります。
場面別の自然な例文
営業・店舗
I’m visiting local companies to drum up new business.
新しい仕事を得るため、地元企業を訪問しています。
The store offered free samples to drum up sales.
その店は売上を伸ばすため、無料サンプルを提供しました。
仕事・社内提案
We need a clear presentation to drum up support internally.
社内の支持を集めるには、分かりやすいプレゼンが必要です。
She met with senior managers to drum up backing for the project.
彼女はプロジェクトへの支援を得るため、上級管理職と面会しました。
イベント・広報
They started a countdown to drum up excitement for the opening.
開幕への期待を高めるため、カウントダウンを始めました。
We invited an influencer to drum up publicity.
話題を作るため、インフルエンサーを招きました。
地域・募金活動
Volunteers went door to door to drum up donations.
ボランティアたちは寄付を集めるため、一軒ずつ訪ねました。
The group held a concert to drum up support for the cause.
その団体は活動への支持を集めるため、コンサートを開きました。
drum upと似た表現の違い
drum upとattract
attractは、人・顧客・関心などを「引きつける」という広い表現です。魅力や特徴によって自然に引きつける場合にも使えます。drum upは、営業・宣伝・呼びかけなどの努力によって反応を集める点を強調します。
The design attracts attention.
そのデザインは注目を引きます。
We launched a campaign to drum up attention.
注目を集めるため、キャンペーンを始めました。
drum upとgenerate
generateは、関心・需要・売上・話題などを「生み出す」という中立的でビジネス寄りの語です。drum upには、人へ積極的に呼びかけて集める、少しくだけた躍動感があります。
The ad generated a lot of interest.
その広告は大きな関心を生みました。
The team contacted reporters to drum up interest.
チームは関心を高めるため、記者たちに連絡しました。
drum upとwin・gain support
win supportやgain supportは「支持を得る」という結果を表します。drum up supportは、支持を得ようとして働きかける活動や努力が前面に出ます。
The proposal gained broad support.
その提案は幅広い支持を得ました。
They held town meetings to drum up support.
彼らは支持を集めるため、住民集会を開きました。
drum upとstir up
stir upは、感情・騒動・論争・問題などを「かき立てる、引き起こす」表現です。しばしば否定的なものを刺激します。drum upは、商売・支持・関心など、欲しい反応を努力して集めることが中心です。
The comment stirred up anger.
その発言は怒りをかき立てました。
The campaign drummed up support.
そのキャンペーンは支持を集めました。
日本人が間違えやすいポイント
- 本物の太鼓だけを表すと思わない:通常は顧客・支持・関心などを集める比喩です。
- 自然に集まることではない:宣伝・営業・呼びかけなどの努力を含みます。
- 目的語との組み合わせで訳す:businessは「商売を呼び込む」、supportは「支持を集める」、interestは「関心を高める」です。
- support for/interest inを使い分ける:support for the plan、interest in the productが自然です。
- 過去形はdrummed:
drumedではありません。
簡単な英語で言い換えるなら
drum upが思い出せないときは、「何を得たいのか」と「そのために何をしているのか」を基本語で伝えましょう。
- We’re trying to get more customers.
もっと顧客を増やそうとしています。 - She’s asking people to support the plan.
彼女は人々にその計画を支持してほしいと頼んでいます。 - We want more people to know about the event.
もっと多くの人にイベントを知ってほしいです。 - They’re trying to make people interested in the product.
彼らは商品に興味を持ってもらおうとしています。 - We contacted the media to get attention.
注目を集めるため、メディアに連絡しました。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
drum upは、営業・宣伝・呼びかけなどの能動的な努力によって、顧客・商売・支持・関心・話題・資金などを集める、呼び起こす句動詞です。
基本の語順はdrum up+名詞。attractは引きつける、generateは生み出す、win/gain supportは支持を得る結果、stir upは感情や問題をかき立てる、という違いを押さえると使い分けやすくなります。
ほかの句動詞・定型表現も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の一覧もご活用ください。









