
edge upには、大きく分けて「少しずつ近づく」と「価格・数値などがわずかに上がる」という2つの使い方があります。
どちらにも共通するのは、一気に動くのではなく、端を少しずつ進めるような小さな変化です。この記事では、edge upの意味、自然な語順、ネイティブが感じるニュアンス、例文、creep upやinch upとの違いまで分かりやすく解説します。
Contents
edge upの基本的な意味
edge upは文脈によって、主に次の2つの意味になります。
- 人や車などが少しずつ近づく
- 価格・割合・数値などがわずかに上がる
edgeは名詞では「端・縁」ですが、動詞では「ゆっくり慎重に動く」という意味があります。そこに、移動や変化を表すupが加わることで、「少しずつ近くへ進む」「数値が少し上向く」という感覚になります。
しゅみすけ(大山俊輔)
意味1:少しずつ近づく
人や車などが、慎重に、あるいは目立たないように少しずつ距離を詰めるときに使います。どこへ近づくのかは、to・toward・behind・closerなどで示すのが自然です。
edge up to+人・物
edge up to …は「〜のそばへ少しずつ近づく」です。
He edged up to the counter and asked for help.
彼はカウンターへ少しずつ近づき、助けを求めました。
I edged up to her so I could hear what she was saying.
彼女の話が聞こえるよう、私はそっと近づきました。
edge up behind+人・物
edge up behind …は「〜の後ろへゆっくり近づく」です。車の列や、誰かの後ろへ慎重に寄る場面で使えます。
She edged up behind the bus at the red light.
彼女は赤信号でバスの後ろへゆっくり車を寄せました。
The cat edged up behind the sofa.
猫はソファの後ろへそっと近づきました。
edge up closer / edge closer
edge up closerも会話では使われますが、単にedge closerと言うほうがすっきりすることも多いです。
We edged closer to the stage.
私たちはステージへ少しずつ近づきました。
意味2:価格・数値などがわずかに上がる
ニュースやビジネス英語では、価格、金利、売上、割合、気温などが小幅に上昇するときにもedge upを使います。「急騰」ではなく、変化幅が小さいことを示す表現です。
Prices edged up slightly in July.
価格は7月にわずかに上昇しました。
Sales edged up by two percent this quarter.
今四半期の売上は2%小幅に増加しました。
The temperature edged up during the afternoon.
午後に気温が少しずつ上がりました。
The company edged its prices up by a few dollars.
その会社は価格を数ドルだけ引き上げました。
最後の例のように、edge+目的語+upで「〜を少し上げる」という他動詞の語順もあります。ただし、日常ではPrices edged up.のように数値自体を主語にする形がよく見られます。

edge upの語順と文法
移動:主語+edge up+方向・位置
Someone / something edges up to, toward, behind …の形が基本です。edge upだけでも文脈から方向が分かる場合はありますが、普通はその後ろに位置や方向を補います。
The car edged up toward the gate.
車は門へ向かってゆっくり進みました。
小幅上昇:数値+edge up+幅・時期
上昇幅はby+数値、到達点はto+数値で表します。
Attendance edged up by 3%.
参加者数は3%増えました。
The rate edged up to 4.2%.
その割合は4.2%へ小幅に上昇しました。
byは「どれだけ変化したか」、toは「どこまで変化したか」です。
edge up・creep up・inch up・go upの違い
- edge up:慎重な接近、または数値の小幅な上昇
- creep up:気づかないうちにじわじわ近づく・上がる。好ましくない変化にもよく使う
- inch up:インチ単位のように、ごく小刻みに上がる
- go up:単に上がる。変化の小ささや慎重さは含まない
Rent is creeping up every year.
家賃が毎年じわじわ上がっています。
creep upには「いつの間にか」という不気味さや好ましくなさが出やすい一方、edge upはニュースで小幅な変化を比較的客観的に伝えるのに向いています。
The stock price inched up after the announcement.
発表後、株価はほんの少し上がりました。
inch upはedge up以上に、極めて小さな動きを強調します。
edge outとの違い
edge upは「少しずつ近づく・わずかに上がる」、edge outは「僅差で勝つ・徐々に押しのける」です。upは上方向や接近、outは外へ押し出す感覚を加えます。
詳しくは「edge outの意味と使い方」もあわせて確認してください。
日本人が間違えやすいポイント
大幅な上昇にedge upを使わない
価格が一気に20%上がったような場面でedge upと言うと、変化を小さく表現しすぎます。その場合はrise sharply、jump、surgeなどが自然です。
「近づく」では方向を補う
I edged up.だけでは、どこへ、何の近くへ動いたのか分かりにくいことがあります。to the door、behind the car、closerなどを添えましょう。
過去形・ing形のつづり
過去形・過去分詞はedged、ing形は最後のeを取ってedgingです。
- edge → edged
- edge → edging
edge upが出てこないときの簡単な言い換え
会話中にedge upが出てこなくても、基本的な英語で十分伝えられます。
- move closer slowly(ゆっくり近づく)
- move a little closer(少し近づく)
- go up a little(少し上がる)
- increase slightly(わずかに増える)
Could you move a little closer?
もう少し近づいてもらえますか。
Prices went up a little.
価格が少し上がりました。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
edge upは「少しずつ近づく」と「価格・数値などがわずかに上がる」を表す表現です。共通する核は、急激ではない小さな動きです。
- edge up to / toward / behind …:〜へ少しずつ近づく
- prices / rates / sales edge up:価格・割合・売上がわずかに上がる
- edge something up:〜を少し上げる
- 上昇幅はby、到達点はto
英熟語を体系的に学びたい方は「英熟語・定型表現の親記事」もご覧ください。upが加える感覚は、be-rize.comの「upのコアイメージ」でも詳しく解説しています。









