float aroundの意味は?「漂う・あちこち動く・噂が出回る」の使い方とgo aroundとの違い

float aroundの意味・使い方・違いを示すアイキャッチ画像

float around は、物が「ふわふわ漂う」だけでなく、人が「あちこちを目的なく動く」、噂やアイデアが「あちこちに出回る」という意味でも使われます。

一見ばらばらに見える用法ですが、共通するのは「一か所に固定されず、軽く移動している」というイメージです。この記事では、float around の基本感覚、自然な語順と例文、float about・go around・drift around・hang aroundとの違いを解説します。

float aroundの基本的な意味

float は「水や空中に浮く・漂う」、around は「周囲に・あちこちに」という感覚を持つ語です。

そのため float around の中心イメージは、「どこか一か所に定まらず、あちこちを軽く漂う」です。このイメージから、次の3つの用法へ広がります。

  • 物が空中や水上を漂う
  • 人が決まった場所にとどまらず動く
  • 噂・アイデア・情報が人から人へ出回る

しゅみすけ(大山俊輔)

物も人も情報も、「行き先が一直線に決まっていない」と考えると、3つの意味をひとつのイメージで覚えられます。

float aroundの3つの使い方

float aroundの物・人・噂に関する3つの使い方を比較した図

1.物がふわふわ漂う

風船、ほこり、紙、水に浮く物などが、空気や水の流れに乗ってあちこち動く場面です。

Dust was floating around in the sunlight.
日差しの中でほこりがふわふわ漂っていました。

A few leaves were floating around on the pond.
池の上を数枚の葉が漂っていました。

There were bits of paper floating around the room.
部屋の中を紙切れが舞っていました。

この用法では、動く方向を自分で決めるというより、空気や水の流れに任せている感じがあります。

2.人があちこち動く

人に使うと、決まった席や目的地にとどまらず、いくつかの場所やグループの間を気軽に動く様子を表せます。

I floated around the party and talked to different people.
私はパーティー会場をあちこち回り、いろいろな人と話しました。

She spent the afternoon floating around the shops.
彼女は午後、店をあちこち気ままに見て回りました。

He floated around between departments before joining the sales team.
彼は営業チームに入る前、いくつかの部署を転々としていました。

文脈によっては「身軽で自由」という好意的な響きにも、「所属や目的がはっきりしない」という少し否定的な響きにもなります。

3.噂・アイデア・情報が出回る

形のない話や考えが、人から人へ伝わり、あちこちに存在している状態にも使います。この用法では進行形の be floating around が特によく使われます。

There’s a rumor floating around the office.
オフィスである噂が出回っています。

Several ideas are floating around, but nothing has been decided.
いくつか案が出ていますが、まだ何も決まっていません。

I’ve heard that name floating around lately.
最近、その名前をあちこちで耳にします。

That question has been floating around in my head all day.
その疑問が一日中、頭の中をぐるぐるしています。

よく使われる形と語順

主語 + float around

float around は目的語を必ず必要としません。何が漂うのかを主語に置きます。

Balloons floated around above the tables.
テーブルの上を風船が漂っていました。

People were floating around after the event.
イベント後、人々はあちこちをぶらぶらしていました。

float around + 場所

どこを漂うかは around の後ろに置けます。

  • float around the room:部屋の中を漂う
  • float around the office:オフィス内に出回る
  • float around town:街をあちこち動く
  • float around in my head:頭の中にぼんやり浮かぶ

there is / are + 名詞 + floating around

噂や情報が「存在している」と伝えるときに便利な形です。

There are a lot of different numbers floating around.
いろいろな数字が出回っています。

There’s an old photo of us floating around online.
私たちの昔の写真がネット上に出回っています。

過去形と進行形

  • 現在形:float / floats around
  • 過去形:floated around
  • 進行形:be floating around

一時的に漂っている状態や、現在出回っている話を表すときは進行形が自然です。

場面別の自然な例文

日常・家庭

A strange smell was floating around the kitchen.
キッチンに変な匂いが漂っていました。

My keys must be floating around here somewhere.
鍵はこの辺りのどこかにあるはずです。

この keys の例は、本当に宙を漂っているのではなく、「決まった場所に片づけられず、どこかにある」というくだけた言い方です。

仕事

A new schedule is floating around, but it isn’t official yet.
新しい日程案が出回っていますが、まだ正式ではありません。

I heard a few concerns floating around the team.
チーム内でいくつか懸念の声が出ているのを耳にしました。

Let’s write down the ideas floating around in this meeting.
この会議で出ているアイデアを書き留めましょう。

人間関係

There’s a story floating around about why they broke up.
二人が別れた理由について、ある話が出回っています。

He floated around the room until he found someone he knew.
彼は知り合いを見つけるまで、部屋の中をあちこち動いていました。

旅行・イベント

We floated around the market with no particular plan.
私たちは特に予定を決めず、市場を気ままに歩き回りました。

Music floated around the square.
広場に音楽が漂っていました。

float aroundと似た表現の違い

float aroundとfloat about

float about は float around とほぼ同じ意味です。about はイギリス英語で選ばれやすい傾向がありますが、どちらも「一か所に定まらず漂う」感覚を表せます。

Ideas were floating around/about in my head.
いろいろな考えが頭の中に浮かんでいました。

float aroundとgo around

go around は、噂や病気などが「人から人へ広まる」、物が「全員に行き渡る」という意味でよく使われます。

  • A rumor is floating around.:噂があちこちに存在し、耳に入ってくる
  • A rumor is going around.:噂が人から人へ広まっている

実際には重なる場面もありますが、float around は「漂っている状態」、go around は「巡って広がる動き」に意識が向きやすい表現です。詳しくはgo aroundの意味・使い方とgo roundとの違いをご覧ください。

float aroundとdrift around

drift around も「漂う・目的なく動く」ですが、drift には流れに押されてゆっくり動く、方向を自分で決めずにさまようという感覚が強くあります。

  • Clouds floated around above the hills.:雲が丘の上に軽く浮かんでいた
  • The boat drifted around without power.:ボートが動力を失い、流されていた

float aroundとhang around

hang around は、ある場所に「ぶらぶら居続ける・近くで待つ」という意味です。float around のように複数の場所を軽く移ることより、その辺りにとどまることに重点があります。

  • He floated around the party.:彼はパーティー会場内をあちこち動いた
  • He hung around after the party.:彼はパーティー後もその辺りに残っていた

日本人が間違えやすいポイント

「浮く」と直訳できない場合がある

噂やアイデアが主語なら、日本語では「浮く」ではなく「出回る」「話に出る」「頭に浮かぶ」など、文脈に合う訳を選びます。

There are a few possible dates floating around.
候補日がいくつか挙がっています。

噂を自分から広める表現ではない

float around は通常、噂がすでに周囲に存在している状態を表します。「彼が噂を広めた」と行為者を明確にするなら、He spread the rumor. のほうが直接的です。

人に使うと曖昧さが出る

人が float around すると、自由に交流している場合もあれば、目的なく転々としている場合もあります。誤解を避けたいときは、後ろに場所や目的を添えましょう。

She floated around the room, greeting the guests.
彼女は客に挨拶しながら、部屋の中をあちこち動きました。

しゅみすけ(大山俊輔)

噂を「誰かが広めた」と言いたいならspread、出どころをはっきりさせず「出回っている」と言いたいならbe floating aroundが便利です。

簡単な英語で言い換えるなら

float around が出てこないときは、何がどう動いているのかを基本語で説明すれば十分です。

  • 物が漂う:move slowly in the air / water
  • 人があちこち動く:move from place to place
  • 噂が出回る:many people are talking about it
  • 案が出ている:we have a few ideas

Many people at work are talking about the rumor.
職場で多くの人がその噂について話しています。

I moved from group to group at the party.
パーティーでグループからグループへ移動しました。

まとめ

  • float around の中心は「一か所に固定されず、あちこちを軽く漂う」
  • 物なら「ふわふわ漂う」、人なら「あちこち気ままに動く」
  • 噂・情報・アイデアなら「出回る・話に出る」
  • be floating around は、現在存在している噂や案に特によく使う
  • go around は巡って広がる動き、hang around はその辺りに居続けることが中心
  • 簡単には move from place to placemany people are talking about it と言い換えられる

around を使う句動詞の共通感覚は、aroundを使った句動詞22選でも整理しています。ほかの表現を探したい方は、英熟語・定型表現の一覧も活用してください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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