
freak outは、驚き・恐怖・不安・怒りなどで「ひどく動揺する」「取り乱す」「パニックになる」という意味のカジュアルな句動詞です。
会話ではI freaked out.(私は取り乱した)のほか、That freaked me out.(それにはぞっとした)のようにも使います。日本語話者にとって特に大切なのは、この2つで語順が変わることです。
この記事では、freak outのニュアンス、自然な語順、freak someone outやbe freaked outの使い方、flip outなど似た表現との違いを例文で解説します。
Contents
freak outの基本的な意味
freak outは、感情が一気に大きくなり、普段の落ち着いた状態から外れてしまう様子を表します。
- 恐怖や不安でパニックになる
- 驚いて取り乱す
- 怒って激しく反応する
- 興奮して大騒ぎする
I freaked out when I couldn’t find my passport.
パスポートが見つからず、私はパニックになりました。
Don’t freak out. We still have plenty of time.
慌てないで。まだ時間は十分あります。
My parents freaked out when I told them I was quitting my job.
仕事を辞めると伝えたら、両親はひどく動揺しました。
Cambridge Dictionaryでは「非常に感情的になる、または人をその状態にさせる」、Collins Dictionaryでは「突然、とても驚く・動揺する・怒る・混乱する」という趣旨で説明されています。
freakとoutからニュアンスを理解しよう
freakは、ここでは「普通の落ち着いた状態を失う」、outは「通常の範囲の外へ出る」という感覚です。
合わせると、感情が普段の範囲から外へ飛び出すイメージになります。そのため、単に少し心配した、少し驚いたというよりも、反応がかなり強いときに使います。
しゅみすけ(大山俊輔)
最重要:freak outには2つの語順がある

1.人+freak out:人が取り乱す
目的語を置かず、主語の人が取り乱す使い方です。
I freaked out.
私は取り乱しました。
She is freaking out about the exam.
彼女は試験のことでパニックになっています。
He freaked out when the lights suddenly went off.
突然明かりが消えて、彼はひどく動揺しました。
2.A+freak+人+out:Aが人を動揺させる
原因となるものを主語にして、freak someone outで「人を怖がらせる・ひどく動揺させる」と言えます。目的語はfreakとoutの間に置くのが基本です。
That noise freaked me out.
その物音にはぞっとしました。
The message really freaked her out.
そのメッセージに、彼女はひどく動揺しました。
You’re freaking me out.
あなたのせいで怖くなってきたよ。/不安にさせないでよ。
代名詞ではfreak me out、freak her outの語順になり、freak out meとは言いません。
freaked outは「動揺した状態」
be freaked outは、受け身の形から「怖がっている・ひどく動揺している」という状態を表します。
I’m a little freaked out by what happened.
起きたことに少し動揺しています。
She looked completely freaked out.
彼女は完全に取り乱しているように見えました。
We were freaked out by the strange sound.
私たちはその奇妙な音にぞっとしました。
freak outは「動揺するという変化・反応」、be freaked outは「動揺している状態」に焦点があると考えると分かりやすいでしょう。
原因を示すover・about・byの使い分け
freak out over/about …
「何のことで取り乱すのか」を示すときは、overやaboutを使えます。
Don’t freak out over one small mistake.
小さなミス一つで取り乱さないで。
He’s freaking out about tomorrow’s presentation.
彼は明日のプレゼンのことでパニックになっています。
overは「その問題に強く反応する」、aboutは「そのことを心配する」という感覚が出やすいものの、日常会話では重なる場面も多くあります。
be freaked out by …
受け身ではby+動揺させた原因が自然です。
I was freaked out by the silence in the house.
家の中が静まり返っていて、私は怖くなりました。
She was freaked out by how much he knew about her.
彼が自分についてあまりに詳しく知っていたので、彼女はぞっとしました。
場面別に使える自然な例文
海外旅行
I freaked out when I thought I’d missed my flight.
飛行機に乗り遅れたと思って、私はパニックになりました。
The security alert freaked everyone out.
保安警報に全員が動揺しました。
仕事
My laptop froze, but I tried not to freak out.
パソコンが固まりましたが、慌てないようにしました。
Don’t freak out over the deadline. We’ll finish together.
締め切りのことでパニックにならないで。一緒に終わらせましょう。
恋愛・人間関係
His sudden talk about marriage freaked me out a little.
彼が突然結婚の話を始めたので、私は少し戸惑いました。
She freaked out when he didn’t reply all day.
彼が一日中返信しなかったので、彼女はひどく不安になりました。
家庭・暮らし
My daughter freaked out when she saw a spider.
娘はクモを見てパニックになりました。
That shadow in the hallway freaked me out.
廊下のあの影にはぞっとしました。
喜び・興奮
文脈によっては、恐怖ではなく喜びで大興奮する意味にもなります。
The kids freaked out when they saw the surprise tickets.
サプライズのチケットを見て、子どもたちは大興奮しました。
I freaked out—in a good way—when I got the offer.
オファーをもらって、いい意味で大興奮しました。
in a good wayを加えると、肯定的な興奮だとはっきり伝えられます。
freak outとflip outの違い
freak outとflip outは、多くの場面で置き換えられるカジュアルな表現です。
| 表現 | 中心的な感覚 | 語順 |
|---|---|---|
| freak out | 恐怖・不安・驚きなどで強く動揺する | freak out/freak someone out |
| flip out | 感情が突然爆発し、目立つ反応をする | 基本は人+flip out |
The scratching sound freaked me out.
その引っかくような音にぞっとしました。
My boss flipped out when he saw the mistake.
上司はそのミスを見て激怒しました。
大きな違いは、freak someone outという他動詞の形がとても自然なことです。「何かが人を怖がらせた」と言いたいならfreak outが便利です。flip outの詳しい用法は、flip outの専門記事で確認できます。
panic・get upset・psych outとの違い
panicは意味が明確
panicは「パニックになる」で、恐怖や緊急事態に焦点があります。freak outは怒り・驚き・興奮にも使える、より口語的で幅のある表現です。
I panicked when I smelled smoke.
煙のにおいがしてパニックになりました。
get upsetは反応の強さが幅広い
get upsetは「動揺する・悲しむ・腹を立てる」。静かに気分を害した場合にも使えます。freak outは、もっと強く落ち着きを失う感じです。
She got upset about the comment.
彼女はその発言に気分を害しました。
psych outは心理的に揺さぶる
psych someone outは、相手の自信を失わせたり、心理的な駆け引きで動揺させたりする表現です。freak someone outは、意図的でなくても恐怖や不安を与えれば使えます。詳しくはpsych outの意味と語順も参考にしてください。
日本人が間違えやすいポイント
freak out meとは言わない
freak outは他動詞として使うと分離するため、代名詞は真ん中です。
○ It freaked me out.
× It freaked out me.
「変人」という意味から直訳しない
名詞のfreakには、人を「変わり者」と呼ぶ用法がありますが、人に向けると失礼・侮辱的になることがあります。句動詞のfreak outは、ここでは強い感情反応を表す別のまとまりとして覚えましょう。
フォーマルな場面では具体的に言う
freak outはくだけた表現です。報告書や正式な説明なら、become extremely anxious(極度に不安になる)、panic(パニックになる)、cause concern(懸念を生じさせる)など、感情や影響を具体的に表すほうが自然です。
簡単な英語で言い換えるなら?
freak outが出てこなくても、何を感じたかを基本的な英語で直接言えば十分伝わります。
- I got very scared.
とても怖くなりました。 - I panicked.
パニックになりました。 - I couldn’t stay calm.
落ち着いていられませんでした。 - It made me very nervous.
それでとても不安になりました。 - She got very angry.
彼女はとても怒りました。
しゅみすけ(大山俊輔)
会話で使ってみよう
A: I can’t find my passport!
パスポートが見つからない!
B: Don’t freak out. Check the front pocket of your bag.
慌てないで。バッグの前ポケットを確認して。
A: Did you hear that noise outside?
外のあの音、聞こえた?
B: Yes. It really freaked me out.
うん。本当にぞっとしたよ。
A: Why is Maya so excited?
マヤはどうしてあんなに興奮しているの?
B: She got the concert tickets and completely freaked out.
コンサートのチケットが取れて、大興奮したんだよ。
関連表現
まとめ
freak outは、恐怖・不安・驚き・怒り・興奮などで、ひどく動揺したり取り乱したりするカジュアルな句動詞です。
- I freaked out.:私は取り乱した
- A freaked me out.:Aが私を動揺させた
- I’m freaked out.:私は動揺している
- freak out over/about …:~のことで取り乱す
- be freaked out by …:~によって動揺している
まずはDon’t freak out.とThat freaked me out.の2つを覚えると、会話で使える範囲が一気に広がります。









