
butt inは、「会話へ割り込む」「横から口を出す」という意味の句動詞です。ただし、単に会話へ参加するのではなく、頼まれていないのに失礼に口を挟むという否定的なニュアンスがあります。
そのため、Don’t butt in.は「口を挟まないで」「出しゃばらないで」というかなり直接的な言い方です。この記事では、butt inの感覚、語順、自然な例文、jump inやbreak inとの違い、角の立たない言い換えを解説します。
Contents
butt inの基本的な意味とニュアンス
butt inの中心的な意味は、ほかの人が話しているところへ、歓迎されていないのに割り込むことです。
He always butts in when we’re talking.
彼は私たちが話していると、いつも横から口を挟みます。
Sorry to butt in, but I think this affects my team too.
割り込んですみませんが、これは私のチームにも関係すると思います。
2つ目の例のように、自分の割り込みが失礼になり得ると認めながら話す場合にも使えます。ただし、丁寧な場面ではSorry to interruptのほうが無難です。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜbutt inで「失礼に割り込む」になるの?
buttには、動詞で「頭や角で突く」「ぐいっと押す」という意味があります。そこに、外側から内側へ入る感覚のinが加わり、進行中の会話へ無理に押し入るイメージになります。
物理的に誰かを突くという意味ではなく、会話への入り方を比喩的に表していると考えましょう。
butt inの語順とよく使う形
1.butt in
目的語を直接後ろに置かず、「割り込む」とだけ言う形です。
Please don’t butt in while I’m explaining.
私が説明している間は、口を挟まないでください。
2.butt in on+会話・人・出来事
「何に割り込むのか」を示すときは、butt in on Aの形を使います。
She butted in on our private conversation.
彼女は私たちの個人的な会話に割り込んできました。
I didn’t mean to butt in on you.
あなたの話へ割り込むつもりはありませんでした。
○ butt in on our conversation
× butt in our conversation
3.butted in・butting in
butは短い母音+子音で終わるため、過去形・過去分詞はbutted、進行形はbuttingとtを重ねます。
- 現在形:butt in / butts in
- 過去形・過去分詞:butted in
- 進行形:butting in
He kept butting in during the meeting.
彼は会議中、何度も口を挟み続けました。
Don’t butt in.はどれくらい強い?
Don’t butt in.は、親しい相手との口げんかや、何度も口を挟まれていら立っている場面では使われますが、かなり直接的です。
This is between Anna and me, so don’t butt in.
これはアンナと私の問題だから、口を挟まないで。
職場などで穏やかに伝えたいなら、次のような表現が自然です。
- Could I finish my point first?
まず私の話を最後まで言ってもいいですか。 - Let me finish, please.
最後まで話させてください。 - Can we hear from Mika first?
まずミカの話を聞きませんか。
日常会話・仕事で使える例文
友人・家族
My brother butted in and answered for me.
兄が割り込んで、私の代わりに答えました。
Stop butting in. I’m talking to Mom.
口を挟むのはやめて。今、お母さんと話しているの。
仕事・会議
I hate to butt in, but the deadline has changed.
割り込むのは申し訳ないのですが、締め切りが変わりました。
Tom kept butting in before anyone could finish.
トムは誰かが話し終える前に、何度も口を挟みました。
恋愛・人間関係
I wish his friends wouldn’t butt in on our relationship.
彼の友人たちには、私たちの関係へ口を出してほしくありません。
この場合は、その場の会話だけでなく、人の問題や決定へ余計な干渉をする意味にも広がっています。
butt in・jump in・break inの違い

- jump in:会話へさっと加わる。助けるための発言など、好意的にも使える
- break in:話の流れを途中で遮って割り込む。割り込みという動作に焦点がある
- butt in:歓迎されていないのに失礼に口を出す。否定的な評価を含む
- interrupt:人の話や作業を中断させる一般的な語
丁寧な会話への入り方も含めた違いは、jump inの意味と使い方で確認できます。break inの多義については、break inの意味・語順も参考にしてください。
get a word in edgewiseとの違い
get a word in edgewiseは、「会話に一言口を挟む余地を得る」という意味です。特にcouldn’t get a word in edgewiseで、「相手が話し続けていて一言も口を挟めなかった」と言います。
butt inが割り込む人の失礼さに焦点を当てるのに対し、get a word in edgewiseは自分が発言する隙を得られたかに焦点があります。詳しくはget a word in edgewiseの使い方をご覧ください。
日本人が間違えやすいポイント
普通の会話参加にbutt inを使わない
友人の会話へ自然に加わっただけなら、join the conversationやjump inが合います。butt inを使うと「その参加は迷惑だった」という評価が加わります。
人を直接目的語にしない
「彼の話へ割り込む」はbutt in on himまたはbutt in while he is talkingと表せます。butt him inとは言いません。
butt inが出てこないときの簡単な言い換え
表現が思い出せないときは、何が起きたのかを基本語で説明すれば伝わります。
- He started talking before I finished.
私が話し終える前に、彼が話し始めました。 - She joined our conversation without asking.
彼女は断りなく私たちの会話に入ってきました。 - Please let me finish.
最後まで話させてください。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
butt inは、「歓迎されていないのに会話へ割り込む」「失礼に口を出す」という否定的な句動詞です。「何に割り込むか」はbutt in on A、過去形はbutted inとなります。
自然または好意的に会話へ加わるjump in、途中で遮る動作を表すbreak inとは、話し手の評価が違います。自分が丁寧に割り込むならSorry to interrupt、相手へ穏やかに伝えるならLet me finish, please.を選ぶと安心です。
関連する「話を遮る」表現全体は、interrupt・cut someone offなどの違いでも整理しています。ほかの重要表現は、英熟語・定型表現A〜Z一覧から確認できます。









