
get behindは、文脈によって「遅れる」「人や案を支持する」「物事の背後にある原因・真相を突き止める」という意味になる句動詞です。一見ばらばらに見えますが、behindの「基準より後ろ」「後ろ側で支える」「表面の奥」という感覚をつかむと整理できます。
この記事では、get behindの意味、自然な語順、前置詞on・withの使い分け、fall behindやstand behindとの違いまで、会話で使える独自例文とともに解説します。
Contents
get behindの主な意味は3つ
| 意味 | よく使う形 | 例 |
|---|---|---|
| 仕事・支払いなどが遅れる | get behind on / with+名詞 | get behind on rent |
| 人・計画・考えを支持する | get behind+人・案 | get behind the proposal |
| 原因・真相を突き止める | get behind+問題・出来事 | get behind the sudden drop |

なぜ「遅れる」と「支持する」になる?behindの感覚
behindの基本は「後ろに」です。進み具合を一本の線として見ると、予定の位置まで届かず後ろに残るため「遅れる」になります。一方、人や計画の後ろに回って力を貸せば「支持する」です。さらに、見えている表面の後ろへ入り込むイメージから「原因や真相を探る」にも広がります。
しゅみすけ(大山俊輔)
意味1:仕事・勉強・支払いが遅れる
get behind on+支払い・作業は「〜が遅れる」「〜をためてしまう」という意味です。遅れが生じる変化に焦点があり、気づいたら予定より後ろになっているニュアンスがあります。
- I got behind on my rent after changing jobs.
転職したあと、家賃の支払いが遅れてしまいました。 - She’s getting behind on her assignments.
彼女は課題がだんだん遅れています。 - I was sick for a week and got behind at work.
1週間体調を崩して、仕事が遅れてしまいました。 - Don’t let your emails pile up, or you’ll get behind.
メールをためないで。そうしないと対応が遅れますよ。
get behind onとget behind withの違い
get behind onは、rent、payments、work、homeworkなど「期限や進捗があるもの」に広く使える自然な形です。get behind withも「〜が遅れる」を表し、特にイギリス英語でよく聞かれます。
- We’re behind on the schedule.(予定が遅れている)
- We got behind with the paperwork.(書類仕事が遅れてしまった)
場所を言わず「仕事で遅れる」ならget behind at workも自然です。
意味2:人・案・活動を支持する
get behind+人・案・活動は、ただ賛成だと思うだけでなく、実際に応援したり協力したりするイメージです。「みんなで後ろから押す」と考えると分かりやすいでしょう。
- The whole team got behind Mia’s idea.
チーム全員がミアの案を支持しました。 - If we all get behind this campaign, it can make a real difference.
全員でこの活動を後押しすれば、本当の変化を起こせます。 - I can’t get behind a plan that ignores customer feedback.
顧客の意見を無視する計画には賛同できません。 - Her parents got behind her decision to study abroad.
両親は彼女の留学する決断を応援しました。
否定形のI can’t get behind that.は、「それには賛成できない」「それを支持する気にはなれない」という、会話で使いやすい表現です。
意味3:原因や真相を突き止める
やや使用頻度は下がりますが、get behind+出来事・問題で、表面からは見えない原因や意図を調べて理解する意味になります。単に情報を集めるより、「何が本当の原因なのか」という奥へ進む感じです。
- We need to get behind the sudden drop in sales.
売上が急に落ちた本当の原因を突き止める必要があります。 - The reporter tried to get behind the official story.
記者は公式発表の裏にある真相を探ろうとしました。 - It took us days to get behind the repeated error.
繰り返すエラーの原因を突き止めるのに数日かかりました。
日常会話では、同じ内容をfind out what caused it(何が原因だったか調べる)やfind the real reason(本当の理由を見つける)と言うほうが分かりやすい場合もあります。
語順と文法:代名詞はどこに置く?
get behindは基本的に分離しません。目的語はbehindの後ろに置きます。
- get behind the idea(その案を支持する)
- get behind it(それを支持する)
get it behind(「支持する」の意味にはならない)
遅れる意味では、目的語に応じてon / withを続けます。
- get behind on payments
- get behind with schoolwork
活用はget – got – gotten(主に米)またはget – got – got(主に英)です。
get behindと似た表現の違い
get behindとfall behind
どちらも「遅れる」ですが、fall behindは他人・予定・水準に比べて遅れた状態になることを広く表します。get behindは、自分の仕事や支払いがたまる場面で特に自然です。
- I fell behind the other runners.
私はほかの走者に遅れを取りました。 - I got behind on my bills.
請求書の支払いが遅れました。
fall behindの前置詞やcatch upとの違いは、fall behindの意味・使い方で詳しく整理しています。
get behindとsupport
supportは「支持する・支える」の最も広い語です。get behindは、ある案や活動に加わって後押しするという、動きと一体感を感じさせます。
- I support the idea.(その案に賛成です)
- Let’s get behind the idea.(その案をみんなで後押ししましょう)
get behindとstand behind
stand behindは、人を支えるほか、自分の発言・製品・決定に責任を持ち、撤回しない意味でも使います。get behindは支持する側がその人や案に加わることに焦点があります。
「待機する・支える・決定を変えない」というstand byの使い方は、stand byの意味・使い方も参考にしてください。
日本人が間違えやすいポイント
behindの後ろに目的語を置く
「その案を支持する」はget behind the ideaです。get the idea behindではありません。
「遅れている状態」ならbe behindも使える
変化を表すgetを必ず使う必要はありません。すでに遅れている状態ならI’m behind on my work.が自然です。
人の物理的な後ろへ移動する意味もある
Get behind me.なら「私の後ろに来て」です。これは文字どおりの場所を表す用法で、「私を支持して」とは通常解釈されません。状況が意味を決めます。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
| 言いたいこと | 簡単な英語 |
|---|---|
| 仕事が遅れている | I have a lot of unfinished work. |
| 支払いが遅れた | I paid it late. |
| その案を支持する | I support the idea. |
| 原因を突き止める | Let’s find the real reason. |
しゅみすけ(大山俊輔)
会話で使える短い例
A: Are you ready for Friday’s presentation?
金曜日のプレゼンの準備はできていますか?
B: Not yet. I got behind after two busy client meetings.
まだです。忙しい顧客ミーティングが2件あって遅れてしまいました。
A: What do you think of Ken’s proposal?
ケンの提案をどう思いますか?
B: I can get behind it. The budget looks realistic.
賛成できます。予算も現実的に見えます。
まとめ
get behindは、behindの「後ろ」という感覚から意味が広がる表現です。
- get behind on / with+名詞:仕事・支払いなどが遅れる
- get behind+人・案:人・案・活動を支持し、後押しする
- get behind+問題:表面の奥にある原因・真相を突き止める
まずはI got behind on my work.とI can get behind that.の2つを、自分の生活に合う場面で使ってみましょう。ほかの句動詞も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。
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getを使った句動詞をまとめて比較したい方は、getを使った句動詞一覧もご覧ください。









