
make towards + 場所/人 は、「〜の方向へ進む」「〜に向かって歩きだす」という句動詞です。特に英国英語の文章や物語で見かけます。意味は難しくありませんが、make for、head for、move towardとの違いや、towardとtowardsの表記差で迷いやすい表現です。この記事では、自然な使い方と語順を実例で整理します。
Contents
make towardsの意味は「〜の方向へ進む」
make towards + 人/場所 は、話し手が見ている場面の中で、人が特定の方向へ動き始めたり進んだりすることを表します。
- He made towards the door.
彼はドアのほうへ進みました。 - She made towards me through the crowd.
彼女は人混みの中を私のほうへ進んできました。 - We made towards the station.
私たちは駅の方向へ向かいました。
単なる予定ではなく、実際に体を動かしてその方向へ進む場面が中心です。
しゅみすけ(大山俊輔)
make+towardsから意味を理解する
make には、目的地へ向かう動きを起こす用法があります。towards は「〜の方向へ」です。二つを合わせると、「特定の人・場所を目印にして、その方向へ進む」という意味になります。

Cambridge Dictionaryのmake towardsでも、「物・人の方向へ進む」と定義され、make forが同義表現として示されています。
語順:make towardsは分離できない
基本語順は make towards + 場所/人 です。towardsは前置詞なので、目標となる名詞・代名詞を後ろに置きます。
- make towards the exit
- make towards the man
- make towards her
makeとtowardsの間に目的語は入れません。
- ○ He made towards it.
- ×
He made it towards.
時制が変わるのはmakeだけです。
- 現在形:make / makes towards
- 過去形:made towards
- 進行形:be making towards
しゅみすけ(大山俊輔)
towardsとtowardの違い
towards と toward の基本的な意味は同じです。一般にtowardsは英国英語で好まれ、towardは米国英語で好まれる傾向があります。
- He made towards the exit.:英国英語でよく見る形
- He made toward the exit.:米国式の綴りに合わせた形
どちらも文法的に使えます。ただし、make towardsというまとまり自体が英国英語の文章で比較的目立ち、米国の日常会話では headed toward や moved toward のほうが分かりやすいことが多いです。
よく使われる対象
出口・ドア・階段へ向かう
As soon as the meeting ended, everyone made towards the door.
会議が終わるとすぐ、全員がドアのほうへ向かいました。
He stood up and made towards the stairs.
彼は立ち上がり、階段のほうへ進みました。
人へ近づく
A woman in a red coat made towards us.
赤いコートを着た女性が私たちのほうへ近づいてきました。
The security guard made towards the man.
警備員はその男性のほうへ進みました。
目印となる場所へ進む
We made towards the lights in the distance.
私たちは遠くに見える明かりの方向へ進みました。
The hikers made towards the shelter.
ハイカーたちは避難小屋へ向かいました。
場面別の自然な例文
旅行
After collecting my bag, I made towards the exit.
荷物を受け取ったあと、出口へ向かいました。
We made towards the taxi stand outside the station.
私たちは駅の外にあるタクシー乗り場へ向かいました。
仕事・イベント
She made towards the stage when her name was called.
名前を呼ばれると、彼女はステージへ向かいました。
He made towards the manager to ask a question.
彼は質問するためにマネージャーのほうへ進みました。
物語・描写
The stranger made slowly towards the house.
見知らぬ人はゆっくりと家のほうへ進みました。
The dog made towards me, wagging its tail.
その犬は尻尾を振りながら私のほうへ近づいてきました。
make towardsとmake forの違い
| 表現 | ニュアンス | 例 |
|---|---|---|
| make towards | 見えている人・場所の方向へ進む描写 | make towards the door |
| make for | 目的地を目指して向かう、より一般的 | make for the station |
両者は多くの場面で入れ替えられますが、make for のほうが「目的地へ向かう」まとまりとして一般的です。make towardsは、場面内の方向や動きを映像的に描写する響きがあります。
- When it started raining, we made for the nearest café.
雨が降り始めたので、最寄りのカフェへ急ぎました。 - He saw me and made towards my table.
彼は私を見つけ、私のテーブルのほうへ歩いてきました。
make towardsとhead for・move towardの違い
head for は会話でも使いやすく、「〜へ向かう」という目的地を示します。move toward は最も意味が透明で、物理的な移動にも抽象的な進展にも使えます。
| 表現 | 主な用途 |
|---|---|
| make towards | 人・場所へ進む場面描写。英国英語・文章で見かける |
| head for | 目的地へ向かう。日常会話でも自然 |
| move toward(s) | 物理的移動と抽象的な目標の両方 |
- We’re heading for the airport.
空港へ向かっています。 - The company is moving toward a greener future.
その会社はより環境に配慮した未来へ進んでいます。
「合意・目標・未来へ近づく」のような抽象的変化には、通常 move toward(s) を選びます。
日本人が間違えやすいポイント
- makeを「作る」と直訳しない:ここでは「向かって進む」
- 目的語はtowardsの後ろ:make towards it
- 抽象目標に広げすぎない:make towards successよりmove toward successが自然
- go towardsと混同しない:お金が費用の一部に使われるgo towardsとは別
- 最優先の会話表現ではない:迷えばhead for、go toward、move towardが伝わりやすい
この句動詞が出てこなかったら?しゅみすけ式の簡単な言い換え
make towardsを思い出せなくても、go や walk を使えば十分です。
- He walked to the door.
彼はドアへ歩いていきました。 - She came toward me.
彼女は私のほうへ来ました。 - We started walking to the station.
私たちは駅へ歩き始めました。 - Go to the exit.
出口へ行ってください。
移動の場面では、「誰が」「どこへ」「どう動いたか」を基本動詞で言えば、方向は明確に伝わります。
関連表現
まとめ
make towards + 場所/人 は、実際にその方向へ進むことを表します。towardsは英国英語、towardは米国英語で好まれる傾向があり、語順は分離できず make towards it。より一般的なmake for、会話で使いやすいhead for、抽象的な進展にも使えるmove toward(s)との違いを意識しましょう。自分で使うときに迷ったら、walk toやgo towardという簡単な表現で十分伝わります。
makeを使うほかの表現もまとめて確認したい方は、makeを使った句動詞一覧をご覧ください。









